「熱しやすく、冷めやすい」恋愛ばかりしてしまう人とは?それぞれの傾向と性格を分析

突然ですが、あなたは恋愛で熱しやすいタイプ?冷めやすいタイプ?それとも熱しにくく冷めにくいタイプ??
まずは、これらの恋愛傾向における、性格分析の例をご紹介いたします。ご自身の過去の恋愛を振り返り、ぜひご自身のタイプを考えてみてくださいね(参考文献:「恋愛に不器用な人の心理学」 PHP研究所/近藤 裕著)。

目次

1. 熱しにくいが、一度熱したら、冷めにくいタイプ


どちらかというと内向的な人に多い。すぐに自分の心を開かない慎重派。誠実派でもある。

2. 熱しにくく、そのため特に冷めることもないタイプ


異性と会っても、めったに心を動かそうとしない人。異性とはどこかで線を引いて関わっている。相手を「美しい」「賢い」などと評価はしても、「惚れた」「好きだ」とは言葉にしない。このタイプは、女性よりも男性に数が多い。

3. 熱しやすく、しかも冷めにくいタイプ


一目惚れのような勢いで恋に落ち、そのまま、その愛情を長く持ち続ける人。情にあつい人に多く、相性の良い人との出会いに恵まれれば、結婚後の幸せも手に入れやすい。

4. 熱しやすく、冷めやすいタイプ


恋に落ちやすいが、ふとした瞬間に急激に冷めてしまう人。どちらかというとオープンで、外交的な性格の人に多く、多少「自己中心的」である性格傾向もあるそう。幼少期の環境などが原因になっている場合もある。

「熱しやすい」人というのは、出会ってすぐに、周囲がビックリするほどのテンションで恋愛に飛び込み、夢中になっていくタイプのこと。ちなみに、恋愛での「熱し方」というのも、人それぞれ。例えば、相手の生活空間に入り浸りたがる、連日デートや電話をしないと気が済まない、すぐに性的関係に入ってしまう、恋人の身の回りの世話をしたがる、金銭を相手に貢いでしまう……等々になります。

「熱しやすく、冷めやすい」恋愛ばかりしてしまう理由


さて、上記のタイプのなかでも「恋愛が短期間しか続かない」という人にありがちなのが、4の「熱しやすく冷めやすい」という恋愛傾向。誰かをパッと好きになって盛り上がるけれど、その気持ちが長続きせず、短期間で冷めてしまう。そのために、「恋多き」人生にもなりやすいのですが、適齢期になってくると、長続きしないことは本人の悩みともなってきます。そういった相手にまだ巡り会っていないから、という可能性もありますが、ずっと「熱しやすく冷めやすい」恋愛で、同じパターンばかり繰り返している人の場合には、下記のような理由が推測されるとのこと。当てはまるタイプの人は、下記の傾向がないか、ぜひ考えてみてくださいね。

A) 相手の「一部の魅力」だけに惹かれている場合……相手の全体の人間像よりも、自分に欠けているものを満たしてくれる部分(例:外見、経済力、社会的ステイタス、性的な満足感など)に惹かれて、熱をあげているパターン。何らかのキッカケでその価値が失われたり、魅力が減少したと感じると、一気に相手への気持ちが冷めてしまう。無意識に、「打算的」「自己中心的なスタンス」で恋愛をしていることが原因。

B) 過去の恋愛を引きずっている場合……本人は気付いていないが、かつての恋人の面影を追い求めて恋愛を繰り返している場合。昔の彼女(彼)への未練を叶えるかのごとく、異常なほどに新しい相手に熱を上げるが、結局は別人であるため、ふっと我に返る瞬間があり、熱が冷めてしまう。

C) 幼少期に原因がある場合……幼少期に、必要なだけの愛情を与えられずに育った人の場合。気に入った異性に出会うと、愛情を際限なく欲するが、嫌われそうになると先に相手を嫌って、傷つかないように防御してしまうために、「熱しやすく冷めやすい」恋愛となってしまう。

「必要なときに熱し、必要なときには冷めることもできる」ように


思い当たる原因はありましたか? もしも、「熱しやすく冷めやすい」恋愛の改善を望み、長らく安心できるパートナーを見つけたいという方は、上記の理由を把握した上で、過去の恋愛を、下記の項目で分析してみることをおすすめします。

1) 自分が「熱している」ときの、行動パターンや、熱を上げてしまう相手の共通項を考えてみる
2) 今まで「冷めた」と感じた瞬間を振り返ってみる。冷めてしまった相手の共通項を考えてみる
3) もしも、相手の何か「部分的なもの」に惹かれて熱を上げていたことに気がついたら、それが自分の人生にどんな意味を持っているか、どんな価値があるのかを考えてみる。どうして自分がそれに価値に見出すのか考え直してみる。

これらをじっくり考えてみると、自分の恋愛行動があるパターンに従い、そのパターンを繰り返していることが分かってきます。それを自覚しておくだけでも、実際に異性と出会い、熱しやすくなりそうになったとき、少しだけでも冷静になれるかも。また相手に「冷めた」と感じた瞬間にも、その理由に気付くことができるのではないでしょうか。しかし、過去の自分の行動を後悔したり、責めたりする必要まではありません。後悔までし始めてしまうと、自己否定に繋がってしまい、それを変えるエネルギーが起きなくなって逆効果なのでご注意くださいね。

必要なときに「熱し」、また必要なときには、きちんと「冷める」こともできる自分になることは、良い恋愛の基本です。そうして、「この人だ」と思える人を見抜き、長くパートナー関係を築いていきたいものですね。思い当たる傾向のある方は、ぜひご参考ください。

(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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