【ローリエ出張版】山本さほのひまつぶしまんが「勘違い男編」

山本さほのひまつぶしまんが「勘違い男編」


幼馴染プライベート切り売り漫画「岡崎に捧ぐ」や、1P漫画「ひまつぶしまんが」で話題の山本さほ氏がエキサイト・ローリエに登場! 予備校時代、勘違い男に痛い目に合わされた話をつづります。

山本さほの暇つぶしまんが
山本さほの暇つぶしまんが

私は耳を疑った。しかし、もうこうなるとどうしようもない。「わ、私はあんたの事好きなんかじゃないからね! 勘違いしないでよね!」と言いに行った所で「この女、ふられて強がってるわい」という状態になる。もうこの状態に持ち込まれた時点で負け。将棋で言うと詰みである。こちらはただ悔しさに任せて手に持ったハンカチを噛みしめるしかない。

実は私にはこんな忘れられない悔しい話がもう一つある。
小学生の時に通っていた塾の帰り道、私は仲の良い友達と一緒に帰りたくてわざわざ遠回りして帰っていた。ゾロゾロと集団で帰るグループの中にいたどうでもいい一人、日下部君にある日呼び出され、突然「僕、細い子が好みなんだ。ごめん」と言われた。当時、私は色恋にうとい小学生だったので意味が解らず「はぁ…そっか。」と言ってその場は終わった。

時が経ち、日下部君の言葉の意味が解った瞬間「何で告白してもないのに太さでふられなきゃいけないんだよ!」という怒髪天を衝(つ)く激しい怒りが私におそいかかった。しかし時すでに遅し。怒りの矛先である日下部君は転校していた。私は、やり場のない怒りに身を震わせるしかなかったのだ。
あれから20年。私は今も同窓会に出席する度に日下部君の姿を探している。まだ再会は果たせていない。願わくばこの文を日下部君に読んで欲しい。そしてあの時の事を反省して欲しい。もっと言えばビンタの一発ぐらいさせて欲しい。
(山本さほ)

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