なぜ彼は“足キス”をしたのか? 年上男性の魅力が分かる『娚の一生』

5年前くらいからじわじわと人気を集めていた、西炯子さんの漫画『娚(おとこ)の一生』が、ついに映画化、今冬公開されます。『娚の一生』は、30代半ば女性と50代前半男性との“超・年の差恋愛”を描いた作品です。ポスターにもなっている、榮倉奈々さんの足の先に、豊川悦司さんが“足キス”をしているシーンが気になっていた! という方も少なくないのでは? この作品を通じて、超・年上男性との恋愛の魅力について掘り下げてみました。

仕事にも恋愛にも疲れきって、故郷へ移住する女性


主人公は、東京の大手電機メーカーに勤めるつぐみ。事業部の課長を任せられるなど、仕事一筋で生きてきた女性です。しかし、色々とあって恋愛にも後向きになり、仕事への気力・体力も失いかけて、初めて取った長期休暇で、故郷にある祖母の家へ向かいます。入院していた祖母が間もなく亡くなってしまったことから、つぐみは仕事を在宅勤務に切り替え、そのままその家を預かり暮らし始めます。

そこでつぐみは、祖母の昔の教え子で、家の離れの鍵をもらっていたという壮年の男性、海江田と知り合うことに。彼は過去に祖母とある縁があったのですが、事情もあいまいなまま、二人は奇妙な同居生活を始めます。

頑なな心を、一番遠くからほどいていく“足キス”


知り合った当初は、海江田をあまり快く思っていなかったつぐみ。しかし海江田のほうは、つぐみに関心を示してきます。実はつぐみは過去に妻子のある男性と付き合っていた時期があり、その苦い経験をまだ忘れられない状態。恋愛にはひどく臆病になっていて、海江田と距離をとろうとします。そこで海江田は、彼女の唇ではなく、心から一番遠いところにある、足指の先に口づけをするのです。“足キス”は、つぐみの頑になった心をほどきたいがゆえの、求愛表現だったのですね。

海江田は大学教授であり、エッセイスト。“枯れ専”というにはまだまだ早い中年期の男性らしい魅力があり、他の若い女性からもモテているような男性です。映画の豊川悦司さんも、少々非現実感が漂うほどに素敵ですが(笑)、そのあたりはフィクションとして差し引くとしても、作品を読み進めると、年上男性の魅力は、“度量”と“哀愁”の2点にあるのだなと感じさせられます。

EDITOR

外山ゆひら

対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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