「気心知れた相手」と「新しく意気投合した相手」結婚するならどっちを選ぶ?

先日の記事では、長年の友人と結婚していく男女の例を紹介しましたが、一方で、世の中には、長く付き合った異性と別れてしまい、「知り合ったばかりの人とパッと結婚しちゃいました!」という例もまた少なからずあるものです。「恋愛と結婚は違う」とはよく言いますが、こと結婚となると、”長い春”を共に過ごした「気心知れた相手」よりも、「新しく意気投合した相手」とのほうがゴールインに至りやすいのか? 実際にそうした結婚をした男女にその理由や経緯を尋ねてみました。

目次

長く付き合った相手ではなく、新しいお相手とパッと結婚した理由


・「長く付き合った元カノとは色々あって情も湧いていたけど、マンネリ感ゆえか結婚に踏み切れなかった。だから、次は絶対に最初の勢いでサッと結婚してしまおう、と決めていた」(男性・29歳)

・「ダラダラと結婚に至らない恋愛ばかりしていて疲れ切っていた時に、しっかり結婚前提で告白してくれた今の旦那に決めました。今もうまくいっているので、結局そういうご縁だったのかと思います」(女性・34歳)

・「元カノはとても刺激的で魅力ある女性でしたが、同時に疲れるなという瞬間もあり。それに気づいて、いい意味で普通のおとなしい女性と結婚しました」(男性・31歳)

・「長く元カノのことを引きずっていましたが、別の男と結婚すると聞いて、踏ん切りというか、変な勢いがついた。仲の良かった女性に告白して3カ月ほどで結婚しました」(男性・32歳)

・「完全にタイミング。今の嫁は、自分の仕事がうまくいきだしてから付き合った。うだつの上がらない時期を一緒にいてくれた元カノにはちょっと申し訳ない気持ちもあります……」(男性・36歳)

誰しも過去の恋愛から学ぶことは多いようで、反面教師として「前回の失敗を繰り返さないように」「次はこういう相手がよさそうだ」という決心があり、そのためか、次の恋愛ではパッと結婚の決意ができているようですね。結婚というのは、すべからく過去からの“流れ”の延長線上にあるものなのかも。「運命の相手だと思ったから、パッと決意できた」というよりは、自分が結婚したいタイミングに出会った異性だったから……という例も少なからずあり、いやはや縁とは不思議なものだな、としみじみ思った次第です。

「気心知れた相手」との結婚には、”キッカケ”が必要!?


一方、長く付き合った「気心知れた相手」と結婚した人たちの決意理由は?

・「10年付き合って先が見えないと別れを宣告され、失いたくないと気づいてプロポーズしました」(男性・28歳)

・「トキメキは既に枯れていたけど、大病したときに側にいてくれて、やっぱりこの人かなと思いました」(女性・31歳)

・「長く同棲していて、そろそろ子供が欲しいねという 時期になり、実際にそうなったので」(男性・32歳)

長く一緒に生きてきた”同志感”や、色々な時期を乗り越えたがゆえの”確信”が決意の理由になっているようですが、何かしらのキッカケがないと結婚には至りにくい、という側面はあると言えそうです。

「色々あった相手」と結婚に至るのは難しいのか!?


上記回答には、「元カノとは色々あった」なんてコメントも見られましたが、どんな男女でも、長く一緒にいれば“色々ある”のは当然。どんなに相性がよくても、新しい相手とだって、きっとそのうち“色々ある”ことでしょう(笑)。若い時期に付き合った異性とのほうが、「未熟ゆえに色々起きやすい」という面はあると思いますが、それでも、既に色々あった相手より、まだ何も起きていない“まっさら”な相手のほうが希望を抱きやすく、パッと結婚の決意をしやすい、そんな一面はあるのかもしれませんね。

現在放映中のドラマ『恋愛時代』でも、このような「新しい相手とのほうが、結婚はうまくいくのか?」というテーマが描かれています。主人公は元夫婦。結婚中に流産をし、その悲しい出来事をうまく乗り越えられずに別れてしまった二人は、離婚後、なぜかお互いに「新しい相手」を紹介しあおう、という奇妙な関係になるのです。

とはいえ、一応は元夫婦、心の中ではまだお互いが好きな気持ちもあり、しかし一方で「やはりまっさらな相手とのほうが、うまくいくのだろう」と別の異性に希望を抱いていく瞬間もあり。ドラマを見ていると、恋愛に比べて結婚は「好きな相手かどうか」ということ以上に、「うまくいく相手かどうか」という点が重要になってくるのかもしれないな……なんて感じました。

「結婚は勢い」「結婚は、どんな相手としても“賭け”だから」なんて既婚者たちの意見もよく聞きますが、どんな相手でも、結婚についてあまり長い期間考え込んでしまうと、及び腰になる一方、ということも。「うまくいく相手かも?」と思えた時には、パッと決意してみるのも悪くないのかもしれませんね。いつかそうした岐路に立つことがあれば、ぜひご参考いただければ幸いです。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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