同棲カップルの8割は破局してる!? 同棲カップルが結婚できない理由

総合婚活サービスIBJのアンケート調査によると、男性の45%、女性の33%が「結婚前の同棲を希望する」と回答。結婚前に、お試しとして同棲してみるというのは、賢い選択。結婚してから「合わない」とわかったのでは、いろいろと面倒ですもんね。

ところが、いざ同棲生活をはじめてみると、結婚前にそこでピリオドを打つカップルが多いのだとか。確かに、合うか合わないかを見極めるために同棲しているのですから、「合わなかったようですね、さようなら」というのは間違っていません。ただ、大半のカップルが、「ほぼ結婚するだろう」という前提のもと同棲を始めたのにもかかわらず破局してしまう……。そこまでした相手なのだから、別れは大きな決断ですよね? 果たして、結婚前に同棲するべきなのでしょうか。それともしないべきなのでしょうか?

目次

同棲する上で合うか合わないかを判断する重要なポイントは?


・「金銭感覚の違い」
金銭感覚というのは、重要な問題ですよね。金使いの荒さ、貯蓄への考えかた、教育費やマイホーム、老後の資金などなど。がっちり貯め込みたい人と、適当に遊んで暮らしたい人では、生活が成り立ちません。お金に関しては、トラブルになればドロ沼の状態へ発展する可能性もあります。

・「家事をしない」
結婚をして完全に旦那様があなたを養ってくれるというなら、家事も全面的に引き受けるでしょう。でも同棲の場合は、お互いが仕事を持ったまま暮らしを共にすることが多いはず。そうなれば家事は本来、半分ずつ担当するのが道理。そこで、「家事は女性がやるもの」と身勝手な主張を押し付けてくる彼では、あなたばかりが負担になります。同棲して半分に♪……と期待していたのに、倍になるという現実。こんな生活は不公平、と見切ってしまうのはわかります。

・「態度が変わった」
男性は釣った魚にエサをやらないんです。恋人だったことなど嘘のように、同居人のような冷めた感覚。または大きなペットでも飼っているかのようにぐうたら。あなたを使用人のように顎で使い、同棲前の優しさはどこへ行ったのでしょうか。逆に束縛がひどくて、何から何まで監視するという豹変ぶりを見せることもあるようです。
態度が変わるのは、安心感や馴れ合いが高じてなるものですから、この彼だけではなく、誰を選んでも避けられない現実だと思います。それに、あなただってきっと同棲する前に比べて、気が緩んでいることもあるはず。態度の変化はお互いに起こりうることですから、どうしていくか、一緒に考えていくのがいいのではないでしょうか。

――やはり生活習慣の違いは大きいように思います。「(同棲相手の)いびきがうるさいのがいや」なんて悩みを抱える人も多いそうですが、食べているときの音や食事のマナーなどは、育った環境で違いますよね。しつけや教育のレベルで、目を疑ってしまうこともあるかもしれません。また、歯磨きの仕方や朝はパン派、ご飯派、お風呂の入りかたなど、自分の好みややり方を独自で身につけた場合、相手のために変えるのは難しそう。仲の良いうちは、「真似してみようかな」と好意的だったものも、関係がきしみ始めると「生理的に受け付けない」レベルに達します。こうなると、一刻も早く家を飛び出したくなるのかもしれません。

同棲したカップルの8割が破局するとか


とあるアンケートでは、同棲したカップルの8割が破局しているなんていうデータも出ているそうです。同棲したことで、お互いの良い面より悪い面が目についたり、疑似結婚生活で、結婚そのものにときめきがなくなるのかもしれません。最大の理由は、結婚は同棲よりも簡単に別れられないもの。それだけに、「お互いの嫌な面を見ても、何とか改善して行こう」という、維持する気持ちが自然と高まるのではないでしょうか。その反面、同棲ならお試しモードですから、すぐにやめることができます。維持するより見切る気持ちに、拍車がかかるんですよね。だから、結婚に至らずに別れてしまうのでしょう。

とはいうものの、個人的には結婚前の同棲。私は個人的に必要派。
何も知らずに結婚し、もしも生理的にホントにムリという部分を見つけてしまった時、我慢できますか? しかも周りから祝福され、両親も安心させた、家のローンも組んでしまった後では、別れなどなかなか切り出せないでしょう。そこから気の遠くなるほど長い、針のむしろのような生活が待っているのかと思うと、苦痛。それなら結婚前の身軽な状態で知っておいたほうが、自分の幸せを追求できそうな気がします。

いずれにしても、「同棲は何年まで」と話し合って決めておくのが一番賢明。そうでなければズルズルと生活だけが続いてしまい、結婚のタイミングが見えなくなってしまうからです。あなたの婚活できる時間も限られていますし、「1年暮らしてみて、そこできちんと結婚を考えよう」と約束しておきましょう。あくまでもお試し期間なのですから。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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