恋愛相談に正論はご法度!? 恋に悩む友達へのベストな対応とは【漫画コラム】
友達に何かを相談されたとき、どういう対応をするのがベストなんでしょうね。
ひたすら相手に共感するのか、いっしょに解決策を考えるのか、冷静な意見をのべるのか……。その時々で違うでしょうし、そこまで厳密に考えている人はいないと思いますが、女同士の相談の場でもっともやってはいけないことは、「正論をのべること」だと筆者は思っています。それは日常のささいなことから不倫の話まで、ことの深刻さに限らずです。
もちろん正論を言う側も悪気があってのことではないと思いますが、「それを言っちゃあオシマイよ」という空気になることは間違いなく、話がそれ以上発展していきません。言った方はおそらくスッキリしますが、言われた方はバツが悪くて下を向く、あるいは「もうこの人に何かを相談するのはやめよう」と内心決意するかもしれません。討論や裁判のような場ならともかく、それ以外の場で正論が有効だったことって、はたしてあったっけか……。
常識や正しいことを超えた「何か」で悩んでいるから、人は人に相談するのですよね。特に終わってしまったことに対して正論を言われると、「ンなことわかってるわい! それができなかったから今相談しとるんじゃ!」と毒づきたくもなるわけです。
筆者は副業で占いの仕事もしているのですが、恋愛相談の場での正論は御法度です。一般的な正しさを軸に話をすると、何の解決にもならないからです。それよりも解決策を考えたり、そこに至るまでの心の動きを探っていったりすることの方が大事。本人もどうして自分がそのような状況に陥ってしまったのか、何に対して悩んでいるのか、わかっていないことも多いのです。スッキリと整理された法律のような世界と違って、現実は往々にしてグシャグシャしていますよね。
とはいえ、ふつうの人はカウンセラーではないので、せめて相手を傷つける物言いは避ける、そのくらいに思っておくといいかもしれません。友情を感じているのなら、逃げ道はつねに空けておいてあげる。「あげる」って物言いもちょっと上からですが、それくらいのやさしさは持っていてもいいんじゃないでしょうか。
(アオノミサコ)
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この記事を書いたライター
アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。