LINEに即レスしないのはマナー違反? 疲れないSNSとの距離感とは【漫画】

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LINEはチャットのように使えてとっても便利。双方が盛り上がっていれば、こんなにも楽しいツールはないですよね。でもお互いのテンションがちょっとでも違うと、たちまち難しいツールになるなぁとも思います。既読機能もややこしいです。どうしてわざわざ、こんなトラブルの種にもなりかねない機能をつけたのか……。と思って調べてみたら、LINEは東日本大震災以降に開発されたのだそう。非常時で電話がかけられないときでも、とりあえずメッセージを読んだ(=無事)ということを確認するため、この機能をつけたのだとか。なるほど〜。

LINEやその他のメッセンジャーで返事を出すまでに許される時間って、どのくらいなんでしょう? 平安時代、貴族が和歌を送り合っていた頃は、お昼に送って夕方には返歌が来たりしていたらしいので(和歌は召使いが運んでいた)、今のメールやSNSと似た感じだったのかもしれません。中高生だと「10分〜遅くても1時間以内」とか恐ろしいことになってるようですが、働く社会人は日中携帯を見られないことが圧倒的。夜は夜で家のことや用事で忙しかったり、疲れてると返信する気力もなかったり……。個人的には24時間以内くらいでカンベンしてくれ、と思います。特に筆者は夜に仕事をすることが多く、ふつうの人が一息つく時間帯に送られてきたLINEにすぐに返信できないこともままあるのです。

以前はなるべく早く返信するようにしていましたが、それもキリがないのでやめました。特に急ぎじゃないときは2日以上置くことも。既読にしたまま返事をしないのはマナー違反? そうかもしれませんね。「返事が遅いヤツ」と認識されているかも。でも、無理し合うことの方がお互いにとってはもっと不幸じゃないかな〜と。SNSをはじめとしたこの手のツールを使っているときって、一種の催眠状態になっています。催眠状態になるとものすごく視野がせばまるので、誰もが多少なりとも自分本位になってしまうんですよね。でも向こうには向こうのペースが、こっちにはこっちのペースがある、ということを今一度思い出したい。

こう思うようになったのも、社交上手な友達が意外とLINEの返事が遅く、それでも返事の内容には誠実さを感じるし、会ったら会ったでお互い楽しいというのを毎回体験しているからです。返事の頻度と友情の深さは比例しないのです。

日本人はただでさえ言葉や態度の裏を深読みして、いらん心配をする民族。「正直、LINEってプレッシャー……」と思っているのは実はあなただけではなく、友達の方も同じかもしれませんよ。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

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