周りの目は意外と冷たい? 「歳の差カップル」に対する男の本音

先日の記事では「年の差婚をめぐる女性の視点」についてお届けした。今回はその男性編である。男性たちはぶっちゃけ「ひどく年齢差のある結婚」をどう思っているのか、自身はそうしたいのか、したくないのか。
年の差婚を考えている人も、そうでない人も「結婚に関する男の本心」を知って欲しい。

目次

妻が年下編


・「正直、若妻は羨ましいな~。たとえ容姿が普通だとしても、この歳になると“すごく若い”ってだけで光り輝いて見えるし、そいつを尊敬します。若い子をゲットした秘訣を根掘り葉掘り聞きたい(笑)」(45歳・金融機関)
・「“若い嫁さんもらっちゃって、苦労するぞ~”“お前の少ない財産目当てなんじゃね?”とか口では悪態を吐いても、本音は妬ましいに決まってるじゃないですか(笑)。実際、俺と同世代の冴えない同僚が、20代前半の子と結婚したときはちょっと殺意が沸きました(笑)。でもこれが男の自然な感情なんじゃないかなあ」(39歳・検査技師)

――「ああ、やっぱりね」という女性たちの深い溜息が聞こえて来そうな男性陣の回答だ。男はやはり若い女を好むという、女にとって耳の痛い話は残念ながら健在なのだ。
また「羨ましい、妬ましい」という感情のほか、「コイツ、俺にはできないことをやりやがって! チクショウ!」と、男としてのプライドが傷つけられるのもポイントだ。
女性は年配の男性や上司に「若い女と結婚した男の話」などは話題に取り上げない方が無難かもしれない。どうやらそれは、上司の機嫌を損ねることになりそうだ。

妻が年上編


・「2~3歳なら驚かないけど、奥さんの方が10歳近く年上だとやっぱり驚く。『デキ婚か?』『こりゃ尻にしかれるな』とか、余計な心配したりして。でも同時に、そんな若い男を射止めたのはいったいどんな女なんだ!? ってその奥さんに興味が沸くかも。なんかすごいワザとか持ってるのかな~、ってね(笑)」(37歳・サービス業)

……女性が年上の男性と結婚した時同様に、男性が年上の女性と結婚とした場合も「心配や不安」といった心境を抱くことがわかった。女性側と違うのは「そこまで若い男を落とした女性に対する好奇心」が発生するということだ。男の性、というモノかもしれない。
次は「年の差婚をした女性に対して男性が抱く感情」である。

夫が年下編


・「元カノから8つ年下の男との結婚招待状を送られてきた時、何故か『やられた!』って思った。彼女にもう未練はなかったけど、『え? 年下が良かったの?』『俺じゃダメだったの?』なんて思ったりして。関係ないのに見下されたような気持ちになった(苦笑)」(37歳・プロデュース業)
・「いつの間にかこっそり年下彼氏とくっついた女上司。一回りも男が下という、まるで漫画かドラマのような結婚に社内は騒然。女性たちはみんな『すごーい! ステキ』とか言ってたけど、男の中には『もしかして相当な男好き?』『エロ上司』と陰口叩く人も。自分的には“よくやるなあ~”と思いました」(28歳・企画営業)

――うんと年下の男性と結婚した女性に対する男性の本音をひとことでまとめると「複雑」……ということだ。女性のように賞賛一辺倒にはならず、下衆な勘繰りをする人もあり、または「なんであんな若いのとくっついちゃうの?」と、自分の世代を否定されたと感じ自信をなくしたり……。
「よくやるよなあ」という、賞賛と呆れ交じりの嫌味を抱くのがこのケースに関する男性の本音なのかも。

夫が年上編


・「まずは浮かぶのが『遺産目当て?』とか『やっぱ金か?』かな。失礼なのは分かってるけどあまりにも極端な年の差婚だともはやそうだとしか思えない。だってそれ以外、普通に考えて年寄りの男と結婚しても女性にメリットなんてないでしょ」(26歳・食品関連)
・「多少なりとも自分が好意を持ってる女性だったら、『どうしてそんなジジイと』って思ってしまう(笑)。それ以外だったら『土地や財産を持ってるのかな』『もしかしてジジ専?』とかかな」(33歳・財務・会計)

――男と女の見方は違うとよく言われるが、「すごく年齢の離れた異性と結婚した女性に抱く感情」は男も女も共通していることがわかった。
「大丈夫かなあ」「なんか裏があるのかなあ」と、懸念や疑問が沸くのは性別に問わず同じなのだ。「あまりに極端すぎる年の差婚」は奇異の目で見られるということなのかもしれない。

年の差婚を実際にした、あるいはためらっている女性へ


いかがだっただろうか。あなたのパートナーが同い年か、あるいはほんのちょっとだけ年上、年下ならばまだいい。
問題は「年上・年下問わずかなり年齢が離れている場合」だろう。今回続けて女性編、男性編の両方をお届けしたが、周囲の見方は意外と辛辣だ。
実際、あなたと年の差のある夫と顔を合わせたとき、あなたの友人や同僚が「おめでとう」と言ってくれたにしても、その心の底にはよけいな心配やらおせっかいやら……そして憶測や好奇心やらが詰まっている。
たとえあなたがそれを嫌がったとしても、「他人がなにをどう思うか」までは制御できない。

「結婚は自由、今や何でもアリ!」というのは建前であって、まだまだ「年の差婚」というのは周囲からのいやらしい目にさらされるものなのだ。
「そんなのどうでもいい」とキッパリ思いきれるほど芯の強い女性ならばよいが、そうできずに苦しみ、年齢の離れた彼との結婚をためらう場合もあるだろう。

そんな時に大切なのは、「説得力」を持つことだ。あなた自身にも経験があるだろうが、「真剣に思い合っているカップル」には説得力がある。言葉と行動が一致しているものだ。
あなたと彼が口先だけでなく真剣に愛し合ってさえいれば、必ず力になってくれる人ができるはず。彼との年齢差に悩むあなたにとって、その人はこれ以上ない味方となるだろう。

相手がうんと年上であることや年下であること、それから周囲からの好奇のまなざしといった要素に惑わされず、あなたが真にふさわしいパートナーを選び取ることを私は願っている。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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