イイ女ならどうする? 女子が見習うべきイイ女の別れ方とは

前回の記事では「男の許せない別れ際」エピソードをご紹介した。記事を読みながら「あ~、こんな別れはしたくないな~」と感じた女性も多いのではないだろうか。

「どうせ別れるにしても、みっともない別れはしたくないなあ」
「修羅場になるのは避けたい」
……たとえ悲しい離別でも、どうせなら女っぷりを上げるような方法を取りたい……コレが女性の偽らざる心の声なのではないだろうか。ならば「イイ女の別れ際」とはどんなものなのだろうか? 今回は思わず見惚れるような女性たちの“別れ方”をお届けする。

目次

1.ちゃんと顔を見て向き合う


・「好きだったけど、この先の人生をずーっと共にすることは考えられず、付き合っている彼とお別れすることにした。ただ私と考え方が違うだけで、彼が一方的に悪いワケじゃないから、別れ話の切り出し方はものすごく悩んだし『顔合わせにくいなあ』『メールで済ませちゃおうかなあ』とも迷った……。でも結局、彼の顔を見てきちんと別れたい思いを説明することに。どれだけ罵倒されても、それが私の責任のとり方だと覚悟してた。その覚悟が伝わったのか、話し終えたあと彼は静かに『わかった』って。面と向かって思いを伝えて良かったな、と思います」(30代・窓口受付)

――別れ話は直接するか、それともメールで済ませるか……は、別れ際の大きなテーマのひとつだろう。誰だって別れ話などいやなモノ。ましてこのSNS全盛のご時世、メールやLINEで「もう別れよう」とメッセージを残し、あとはブロックすることも可能だろう。けれどイイ女は最後に逃げ出したりはしないのだ。ちゃんと後始末をするというあなたの態度は、彼の、そしてあなた自身の心をも後に和らげるのだと覚えておこう。

2.言い訳はしない


・「互いに仕事が忙しくて、いつしか心まですれ違ってしまった私と彼。別れ際、彼からこれまでの不満を打ち明けられたのは正直ツラかった……。『もっと俺を見て欲しかった』『あの時、お前がこうしてくれればこんなことにならずに済んだのに』……彼の言う言葉に、『あの時は私だってこうだったのよ!』と弁解したいのは山々だったけど、彼を苦しめたのは事実だし、いまさら何を言ってもどうにもならないと思って何も言わなかった。その時反論しなかったことを、今は正しいと思ってます。おかげでキレイに別れられたから」(30代・インテリア業)

――もはやどうにもならない過去のことをグチグチと言われれば、腹が立ってなにか言い返したくなるのが人間というもの。けれど賢い女は、そうすることはその場をますますこじらせるだけだと知っているのだ。別れの場面を怒鳴り合いにしたところでいいことは何もない。黙って耐え、慈悲深く男の不満を受け止めたこの女性に拍手を送ろう。

3.お会計は自分で


・「小さなことだけど、別れ話をしたカフェの代金は私が支払った。彼のほうが年上だし給料も良かったからいつも奢ってもらってたけど、最後くらいはせめて私が払いたいなと思って……。それにこれから他人になる女のために、財布が軽くなるのは彼もイヤだろうなと思ったし。『私が払っとくね』って言った時の彼の驚いた顔、今でも忘れられない。もっと早くそうしておけば良かったな(笑)」(20代・団体職員)

――コレも「イイ女」の去り際には欠かせないデートの作法だろう。別れるからに今から他人……ならば人として礼儀正しく振る舞おう。それが大人の女のやり方というものだ。

4.ありがとうのひとことを


・「いっぱい傷つけて、いっぱい傷つけられた彼と最後に会ったとき、いろんな感情が込み上げてきて何を言っていいか分からなかった。正直『この野郎!』『私の青春返して』という想いの反面『もう会えないなんてつらすぎるよ』とも言いたかった……。けど、口から出たのはなぜか『今までありがとう』のひとことだった。そうしたら彼、ぼろぼろ泣いちゃって、そんな彼を見てたら私もつられて泣いちゃって……。涙といっしょに今までの悔しさや恨みが溶けていった気がした。“ありがとう”って言葉の威力ってホントにすごい」(30代・生花業)

――「もう顔も見たくない」「でも会えないなんて寂しい」「苦しい」「胸が痛い」「本当にもう終わりなの?」そんな最後のさまざなまな心情すべてをたったひとことで代弁できるのが「今までありがとね」という感謝の言葉なのかもしれない。
あらかじめ考えたワケではなくともとっさにこの言葉が出てくるような女性になれるには日頃の鍛錬がいる。いざという場面で罵倒するよりも「ありがとう」と言えるあっぱれな女性でいたいものだ。

イイ女とは、「男前な別れ方」ができる女


今回のエピソードに出てくる素敵な女性たちの別れ方を総括すると、「男前な別れができる」ということだろう。

1.バツの悪い思いをすることから逃げず、直接彼と会って話し
2.恋人から理不尽なグチを言われても黙って受け止めて
3.別れ際の支払いはキレイにスマートに
4.今までのことをひっくるめて「ありがとう」と言える

……もしもあなたが男性からこんな別れ方をされれば、彼を見直し、泣いてしまわないだろうか。「カッコいい別れ方」に性別は関係ないのだ、とも言えるだろう。

別々の人生を送ることを決めた以上、今までずっと隣にいたその彼とはもういつ会えるかどうかわからない。たとえこれまでのいきさつによる恨みがあっても、「もう二度と会えないかもしれない彼に対してなにができるのかを考えること」が、大人のイイ女なのではないだろうか。

「別れ話をするその日は、彼との生涯最後の日」
「修羅場ではなくそれは恋のお葬式の日」

そう考えて誠意を持って別れにのぞめば、自然と相手をおろそかにしない立ち振る舞いができるだろう。
あなたが彼との恋をうまく“成仏”させられることを願っている。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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