「飽き」を「慣れ」に変える! 飽きられない関係へシフトする方法

欲しくて欲しくて仕方がなかったバッグをようやく購入! 手に入れた直後は嬉しくて、飾ったりずっと眺めたり、頻繁に持ち歩いたりしますよね。ところが、しばらくすると別のバッグが欲しくなる。その時の気持ちを思い出してください。以前のバッグへの愛着が、嘘のように引いていることってありませんか? あれだけお気に入りだったのに、もう見向きもしなくなりタンスの肥やしに。これが皆さんもよく経験する「飽きる」という感覚です。

一方で、どんな時でもこのバッグと一緒だったから、愛着がわいて手放せない。ずっと使っているうちに手に馴染んできて、一番気に入っています、だからずっと愛用している。ボロボロになるまで使っているということもあると思います。これを恋愛に当てはめてみましょう。恋人に飽きてしまうことってありますよね? でも、なんだかんだ一緒にいてしまうような関係。「お前じゃないとダメだ」と改めて思う瞬間。

「飽きる」という状態が起こったとき、そこから「愛着」「慣れる」「馴染む」→だから手放せないという関係にシフトできたらどうでしょうか。こうすれば飽きず、また飽きられず、関係が長続きするかもしれません。

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「飽きる」という状況は、遅かれ早かれやってくる


どんな人でも「飽きる」という状態に陥るのだそう。「心的飽和状態」といって、最初は緊張や刺激、快感を得ていたものが、ずっと同じパターンを繰り返されると、それら刺激を感じなくなるということ。恋愛で言えば最初はお互いのことがわからず、「知りたい」という欲求やどんな展開になるのかわからず、ドキドキ。でも交際が長く続いてくると、相手の次に出てくるセリフも、リアクションも読めてしまうんですね。展開もいつも同じパターン。

そこで、パターンを読まれないようベールに包んだ部分を残しておく(ツァイガルニク効果)とか、「意外だ」と思わせる何かを持っておくのはいい刺激になります。「甘いものが苦手だと思っていたので、いつもデートでは辛い物屋ばかり選んでいた。でも、意外にもあなたが甘いものを食べると知ったので、これからはスイーツもデートに組み込める! 彼がスイーツ男子だったら、これは嬉しい予想外の展開です。

関係に飽きてくると、「どうしてこの人と一緒にいるのかわからない」という、ふとした疑問が湧き始めます。共通の趣味を一緒に始めるというのは効果的。これを関係が飽きてくる前から始めておくこと。キャンプを趣味にしたなら、海へ山へと精力的に出かけます。グッズのためのショップ巡りや共通の仲間、情報交換など、ふたりにとって刺激になる情報が外から入ってくる。さらにお互いの弱点や魅力も見つかるはずです。そのおかげで、恋愛関係という形だけでなく、コンビネーションという感覚が生まれるんですね。

「あなたは運転が得意だけど地図が読めない。でも私は運転が苦手だけど地図を読むのが得意」。ないものを補い合うという息ピッタリの状態をたくさん作ること。すると少々飽きる気持ちが起こっても、「この人がいいてくれないと困る」という感覚が抑止力になります

「飽きる」という気持ちが起こってから、「馴染む」関係になるまで


「飽きる」という気持ちは誰にでも起こるといいました。これは徐々に100あった気持ちが50になりゼロになる。そのまま不快感を覚えるようになれば、マイナスになっていくわけです。ところがここから持ち直したときに、「馴染む」「慣れる」という感覚が起こるんですね。「一緒にいても刺激はないし、飽きているんだけど、食事も生活習慣もお互いよく知っているから、楽なんだよね」という感覚。その上グッドコンビネーションが形成されていれば、リズムができあがっています。それを捨てて、1から新しいパートナーとリズムを作るのはしんどい、となると、「やっぱりこの人がいい」と馴染む関係に。

飽きは避けて通れない&繰り返される


とにかく必ずいったんテンションの下がる状態がやってきて、惰性や倦怠ムードになるということ。そこで「飽きたから別れる」と見切ってしまえば終わりですが、何とか踏みとどまってください。なんとなくデートの回数を減らしたり、別の異性と遊びに行くなど、個々で過ごしながらも関係は維持。少々の浮気も、いいスパイスになるかもしれません。でもしばらくしたら、「やっぱり楽な関係はいい!」と、いつの間にか戻っているはずです。

飽きっぽい性格と持続力のある性格など、お互いの根本性格はどうしてもベースになりますが、それでも工夫次第では、半年で終わってばかりの恋愛が、1年持つようになるかもしれません。そして馴染んだ関係でも、「飽き」はある程度のサイクルで、繰り返しやってきます。そろそろヤバイなぁと思ってきた時に、適度なテコ入れを図る。この作業ですら、慣れてくれば楽になってくるでしょう。長続きするカップルはこんな風に「飽き」もいつものこと、と受け流すくらいの余裕があるのかもしれません。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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