気になる男子に対して「いいお店に連れてって!」が禁句な理由

「どこか、いいお店に食べに連れてって!」

彼氏や男友達に、こんなおねだりをしていないだろうか。グルメで有名な「アンジャッシュ」渡部さんならともかく、ほとんどの男子はこんなおねだりされると頭を抱えてしまう。

とくに紹介してくれた店で男子のセンスを計る女性がいるとしたら、その希望に添う男性などそうそういないので今すぐやめていただきたい。男性と女性では「いいお店」に求める条件がまったく違うのだ。

まずはその違いについて、3つの点から紹介しよう。

目次

1.質より量。安くてたくさん食べられるならそれで満足


男性にとって「いいお店」の条件ナンバー1と言えば、安くてたくさん食べられることだ。「●●産の新鮮なお野菜を使用しています」だの「コラーゲンたっぷりでお肌によいですよ」だのといった、料理の質に関する事柄はそれほど重要視されない。
もちろん男性だって、女性が体重などを気にしてあまり量を食べたがらないことは知っている。女性にお願いされたからには、牛丼チェーン店や大衆食堂など安さばかりが売りの店に連れて行く男性は少ないだろう。
ただ多少高い店とは言っても、「オーガニック食材を使用しています」など品質にこだわった店に連れて行かれることはそうそうないので、期待されないように。

2.店の雰囲気より、料理を出すスピードが重要


女性が「いいお店」と言うとき、店の雰囲気にこだわることが多い。内装や清潔感など、居心地の良さというものを重視する傾向にある。
一方で男性がこだわるのは、料理が出されるまでのスピードだ。早ければ早いほど「いいお店」なので、内装などにはこだわらない。小汚くても問題ないし、キレイすぎるとむしろ落ち着かないという人もいる。
ラーメン屋や牛丼チェーン店など、カウンター席しかないような店の席がほとんど男性で埋め尽くされていることを思い出せば納得できるだろう。多くの男性にとっては、店の雰囲気などどうでもよいのである。

3.やはりウマいことは重要……ただし男は、脂っこくてもぜんぜん平気!


料理がウマいことは、男女共通で「いいお店」の条件と言えるかもしれない。ただ前述したように、男性は料理の質にあまりこだわらない。脂っこくても、ニンニクが大量に使用されていても、ウマいならそれが正義だ。
女性の場合は、健康や美容のためにいいなら、味はそれほどこだわらないという方もいるかもしれない。男性にとってはまったくナンセンスな話だ。なぜ外食してまでマズイものを食べなければならないのか。
だから、「●●くんに連れて行かれたお店のせいで太った! 口が臭くなった!」など文句を言われても、「そんなの知るか」である。

以上をまとめると、男性が「いいお店」に求める条件とは、「安い」「早い」「ウマい」の三拍子。こんな男性たちに「いいお店に食べに連れてって」なんて頼んでしまえばどんなことになるのか……女性にとっては想像するだけで恐ろしい結果になるだろう。

そもそも「いいお店」という曖昧な条件がよくない。頼むなら、雰囲気がよい店なのか、健康にいい料理が出される店なのかといった具体的な条件を提示していただきたい。

それもないのに、「いきなりラーメン屋?」、「どこにでもあるチェーン店って」と文句を言われましても……男性だって困ってしまいますので、なにとぞよろしくお願いします! 
(平原 学)

この記事を書いたライター

平原学
1985年佐賀県生まれ。作家・ライター・小説家。妻から「私より女子力高い」と言われているのが悩みの種。著書に『ゴオルデンフィッシュ』(文芸社)がある。

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