好きなのに避けてしまう「好き避け行動」をしてしまう理由

特定の異性に対して、「もしかして私、避けられているかも?」と感じたことはありますか? 避けられている理由は何でしょうか? 嫌われているとか苦手意識を持たれているとか、ネガティブな理由ばかり思い浮かべてしまいますよね。しかし、そうではないケースが存在するんです。「好き避け」という言葉をご存知でしょうか?

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好きなコに意地悪する幼稚園児、好きな人を避ける大人


「好き避け」とは、読んで字の如く、好きだけど避けてしまう行動のこと。幼稚園児が、好きなコになぜか意地悪をしてしまう感覚と似ているかもしれませんね。私たちは幼稚園児ではなく大人ですから、さすがに好きな相手に意地悪をすることはありませんが、「避ける」という行動をとる人は、男女共に存在します。多くの人は、「好きなら避けずに、むしろ寄っていけば良いじゃん!」と思うでしょう。好き避け行動の背景には、どのような心情が隠されているのでしょうか?

ボロを出したくない!


積極的にじゃんじゃん近寄る作戦には、親密さが増すというメリットもありますが、実はデメリットもあるんです。接点が増えることで、自分のイマイチな部分までバレてしまう危険性があるということ。好き避け行動をとる人は、うっかりボロを出すくらいなら、適度な距離を保つべきと、無難路線をセレクトします。

ツンデレのデレなしバージョン


恋の駆け引きにおいて、自分が劣位に立ちたくないために、あえて避けるタイプも存在します。優位に立ちたいというよりも、劣位に回りたくない……だからこそ相手を避け、戸惑いを与える手法でしょう。少し前に流行ったツンデレに似ていますよね。ツンデレと違うのは、「デレ」の部分がない点です。これだと、避けられているほうは、まさか自分に好意を持ってくれているとは気付きにくいでしょう。

身を引くことが愛の証し!?


「大好きな○○さんに、自分程度と恋仲になるような、レベルの低い人間になってほしくない」という、とてつもなく謙虚な理由で、好き避け行動をとる人も! 大げさにいうと、「愛するがゆえに身を引く」といった感情でしょうか。好きなのに、あえて避けている自分に陶酔している場合もあります。見返りを求めず、あくまでも自分自身の中だけで想いを消化するタイプです。

好き避けは、まだそれほど浸透している言葉ではないので、ぶっちゃけ相手には伝わりにくいです。好き避けを行なっている人で、その恋がうまくいった例はほとんど見たことがありません。いきなりスタンスを変えるのは難しいでしょうが、ほんのちょっとだけ「避け」を緩めてはいかがでしょうか? 「避け」を手放すことで、あなたの恋が劇的に変わる期待値は、それなりに高いと思いますよ。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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