自分は結婚向きの性格じゃないのかも? と悩むときに考えたい2つのこと

独身生活が長くなってくると、考えてしまうのは「もしかして自分は結婚に向かない性格なのでは……」ということ。でも実際には様々な性格の男女が結婚して夫婦生活を維持しているわけだし、自分の相性のいい相手が見つかれば、どんな性格の人でも結婚に向かないということはないのでは? そんな考え方もできますよね。「結婚に向いている性格ってどんな性格なのだろう?」と考えてみたところで、ひとつのヒントを見つけましたので、ご紹介します。

目次

結婚向きの性格は、「素直さ」と「柔軟さ」がポイント!?


それは、イラストレーター・篠崎真紀さんが対談書で語った意見。彼女は結婚向きの性格要素は、“素直さ”ではないかと指摘しています。曰く、どんな結婚にも共通するのは、「他人が一緒に暮らす」という、その1点のみ。相手のことがどんなに好きでも、育ってきた環境や習慣の違う相手と暮らすとなれば、多かれ少なかれ、気になる点は出てくるのが普通。それを言わずに溜め込んでいると、我慢の限界が来てうまくいかなくなってしまうので、時々はお互いに指摘しあうことも大事で、その際にカッとなったりする人は、結婚に向いていないのでは――とのことでした。

確かに、これは一理ありそうな意見。基本的には相性のいい相手だとしても、他人が一緒に暮らす以上、生活ルールや価値観のぶつかりは避けられない。相手に何か言われるたびに、怒って反発したり、傷ついて落ち込んだりしていたら、結婚生活は立ち行かなくなってしまうでしょう。そうではなく、「わかった、気をつける」と素直に受け入れられる人や、「そういう考え方もあるよね。でも私は、こういう理由でこうしているんだけどな」なんて穏やかに話し合う姿勢が持てる人は、比較的、共同生活をうまくやっていけそうな気がします。

また篠崎さんは、「変わること」を楽しめる人間は結婚に向いている、という持論も展開。彼女自身、結婚してからは、あえて“妻らしいこと”をして自己陶酔して楽しむなど、”今までとは違う自分“を満喫しているそうです。たしかに「自分は何ひとつ変わりたくない」「こういう自分じゃなきゃ許せない」などと頑固になりすぎると、足並みを揃えるのは難しくなってしまうでしょう。相手と一緒に生きるなかで変わることも楽しめる「柔軟さ」は、結婚生活を良いものとするために重要なポイントと言えそうです。

マイペースになりがちな独身者が気をつけることは?


そう聞いて、「私は素直で柔軟な性格だから大丈夫!」なんて思った人も、ひとり暮らしが長くなっている場合は要注意かもしれません。ひとり暮らしは、どうしても他人にわずらわされる場面が少ないので、知らず知らずの間に色々な“自分ルール”を築き上げてしまい、徐々に神経質に、またマイペースにもなっていきがち。その結果、年齢が上がるにつれ、「今から他人に合わせて暮らすのは面倒だし、億劫……」なんて境地に至ってしまうこともあります。結婚願望があるならば、あまり“自分流”に凝り固まりすぎないよう、以下のことを日頃から心がけておくといいかもしれません。

(1)時々は、自分の部屋に友達を呼び、おおらかに楽しく過ごす
(2)実家に帰省したら、お風呂の順番、帰宅時間の配慮、家事手伝いや整理整頓など、家族のペースに合わせて生活してみる
(3)上司や親から耳の痛い指摘や批判をされたとき、無下に突っぱねない。穏やかに受け止め、必要ならば改善も試みる
(4)小さな子供やペットの世話をする、大勢で旅行するなどの機会を嫌がらない。積極的に参加してみる

できるだけ素直さと柔軟さを心がけ、「他人の意見を素直に聞ける」「他人によって変わることを楽しめる」自分でいられるならば、いつ結婚のチャンスがきても、きっと大丈夫(なはず!)。「自分は結婚向きじゃないのかな……」なんて心配になるときは、ぜひこんなことも思い出してみてくださいね。
(外山ゆひら)
(参考:『恋人でもないのに…』 篠崎真紀・宮崎吐夢著 マガジンハウス)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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