「外見も年齢も関係なくモテる人」の唯一の特徴は

「モテる人」というと、皆さんはどんな人を思い浮かべますか? 容姿に恵まれた人、明るく楽しい人、ミステリアスな人など色々といると思いますが、年齢によって変わっていく“モテ要素”もありますよね。適齢期になると、急に安定収入のある穏やかな男性がモテたり、女性も若い頃は「甘え上手」が人気だったのに、年齢を重ねると「包容力のある人」がモテたり……。「大勢にモテなくていい、たったひとりの相手が見つかれば」と思っている人でも、それまでの道のりでは、“モテ”を完全に意識せずにいることは難しいもの。あの直木賞作家さんも、“モテ”について考え込む瞬間があるようです。

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「上の空」な人は、キャリアや容姿に関係なくモテる!?


その作家とは、西加奈子さん。彼女は放送作家・せきしろさんとの対談書にて、こんな分析をしています。

「男性でも女性でも、上の空の人はモテる。これには、キャリアや容姿はそんなに関係ないように思う。目の前にいても、別のことを考えていそうな人。大切なことを知っていそうなのに、決してさらけ出さない人。しかもそれを、人の気を惹くためではなく、ナチュラルにやってしまう人である。」(引用:『ダイオウイカは知らないでしょう』 西加奈子・せきしろ著 マガジンハウス)。

確かに、と思わされる人物像ですよね(笑)。具体的には、「皆で飲んでいてもどこかぼんやりしていたり、急に席を離れて窓辺で涼んでいたりする女性」を例に挙げています。「上の空の人」とは、つまるところ「その場の空気を読み過ぎない人」であり、「他人に執着が少ない人」。そんなふうにも言えるのではないかなと思いました。

集中力を減らし、常に全力を出し切ろうとしないこと


ナチュラルで“上の空な人”になるのは難しいですが、「空気を読み過ぎない人」や「他人に執着が少ない人」になることくらいなら、普通の私たちでも目指せそうですよね。基本的に恋は自分らしく勝負するのがいいと思いますが、うまくいかない人の悩みを聞いていると、確かに空気を読み過ぎていたり、特定の相手や関係に執着しすぎて失敗してしまったり……というケースは少なくない様子。この2点を意識しておくのは有意義かもしれません。

では、具体的にはどんなことを心がければいいのか。まずひとつ、その場に「集中力」を発揮しすぎないことは肝心だと思います。わかりやすく言えば、ちょっと“オフ”る瞬間を作る、ということですね。

たとえば大勢のいる場で、皆の会話をしっかり聞いていて、動きもよく見て、さりげない気遣いをして……とできる人は、その場にちゃんと“集中”していると言えるでしょう。でも一方で、時々ぼんやりしたり、かなりマイペースに振舞ったりしている人もいる。彼らは他人への執着が少なく、その場にその場に集中しきっていない瞬間があるように見えます。集中しすぎていると、恋愛でよく必要だと言われる「隙」も、おそらく生まれにくいのではないでしょうか。

デートでも同じで、あまり集中しすぎず、少し“力の抜けた感じ”を心がけるといいと思います。まったく話を聞かないのは問題だと思いますが、自分でも、必要以上に相手に意識や関心を向けられると、ちょっと疲れるし、窮屈に感じますよね。デートの間じゅう“オン”でいるのではなく、時々は“オフ”って、ふんわりと何を考えているかわからないくらいで微笑んでみる。デートでいつも喋り倒してしまう人や、常に「全力を出し切ろう」としてしまう人は、このあたり、ちょっと意識してみるといいかもしれません。

目の肥えた作家さんが、「年齢も容姿も関係なくモテる」と分析した人物像。思い当たる節のある方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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