レギンス、チュニック…男の○○あなたはどこまで許せる?【漫画】

レギンス、チュニック…男の○○あなたはどこまで許せる?【漫画】の3枚目の画像

レギンス、チュニック…男の○○あなたはどこまで許せる?【漫画】の2枚目の画像

先日、漫画のようなチュニック男子を見かけて、つい二度見してしまいました。

最初は「ん? なかなかのチャレンジャーだな。服飾系専門学校にでも行ってるのかな」と思いました。しかしその直後、チュニックの一部にレースがついているのを発見して、「???」。嫌悪感とか「許せない」とかいう感情ではありません。ひたすら解せない。これにつきる。彼女とか女きょうだいの服を借りてミックスコーディネート? ……にしてもレースって! 

その2〜3日後、今度は黒い腕カバーをしている男子を目撃。
あの、オバ様たちがこぞってはめている日焼け防止のアレです。男子は大学生から20代前半といった年頃でしょうか。正直、これには「ハァ?」となりました。若い男子たるもんが、腕の日焼けがイヤだとぉ〜〜? そんなちまちましたこと気にしてるんじゃない! と、筆者の中のオヤジ発動。でも冷静に考えたら、日光アレルギー等の疾患を抱えているのかもしれない。……でも、だったらふつうに長袖着ればよくないか? なんでわざわざあんなカッコ悪い腕カバー……と、激しくモヤモヤ。

レギンス、エステ、パック、スイーツetc……最近はだいぶ男女のボーダーラインも取りはらわれてきましたが、それでも異性として超えてほしくない一線はあります。

知り合いは「男が脂とり紙を使っているのもイヤ!」と言っていましたが、筆者はOK。脂浮いてる方がヤだし。そういえば昔つきあっていた人が、7千円もする顔用モイスチャージェルを使っていまして(本人いわく「敏感肌だから」)、「負けた……」とは思ったけど、イヤだとは感じなかった。筆者の妹は「チョーカーをしてる男や、首元が開きすぎてるTシャツを着てる男が嫌い」なんだそう。女性っぽくてナルシストっぽいからとのこと。筆者もこれには同意。

どこに嫌悪感をおぼえるかで、その人が異性に求めているモノがわかります。最終的にこのボーダーラインで見えてくるのは、自分自身。「あれ? けっこう自分、保守的だなぁ」とか「気づかなかったけど、意外と親の影響を受けている……」とか。また自分の中の差別意識のようなものに気づいて、「あーー……」となったりするわけです。この掘り返す作業をはじめると、なかなか飽きなくて時間があっという間にすぎていきます。

立場が逆転したら、女だって突っ込まれどころはたくさんある。
筆者は昔メンズのバッグや香水、アクセサリーを愛用してました。一人で男だらけのラーメン屋や立ち食いそば屋にもガンガン入るし、やくざ映画を観て涙します。パンクで下品なアメリカのTV番組『JACKASS』にハマッてたときもありました。これらに対してイヤだと感じる人もいるんだろうなと思う一方で、「お願いだから好きにさせてくれよ」とも思う。

レースチュニック男子の話に戻りますが、彼がゲイである可能性も考えました。でも筆者の周りのゲイ友達は、みんなふだんはふつうの格好してるしなぁ。ハイセンスな人は多いけど、彼らが女装したり突飛な格好をしたりするのはパーティーやイベントの場だけ。う〜〜ん、やはりチュニック男子はモード界のチャレンジャーだったのだろうか……。あーーモヤモヤするっ。このあたりに、筆者のボーダーラインがあるようです。
あなたのボーダーラインはどのへんでしょうか。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

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