「めんどくさい」が口癖!? 「かまわないでちゃん」の恋愛傾向と対策

自分のことを気にしてほしくて、頻繁に思わせぶりな言動をとるのが「かまってちゃん」。煙たがられることもあるものの、彼(彼女)らは基本的に自分から人に寄っていく積極性があるため、恋愛においては、チャンスに事欠かない人も多い様子。むしろ恋愛で悩みを抱えがちなのは、すぐに「私のことは放っておいて」「もういい、構わないで」と心の扉を閉じてしまう、「かまわないでちゃん」とも言えるタイプ。このタイプの人が、恋愛を上手にしていくためのポイントを整理してみました。

まずは、「かまわないでちゃん」の主な特徴から。

・「ほっといて」「面倒くさい」が口癖
・極端に「甘え下手」である
・身内以外の人前では、愚痴や不満をあまり言わない
・周囲に合わせすぎて、気疲れしてしまうことが多い
・自分から積極的に自分の話をすることは少ない
・SNSの投稿は少ない。するときも、「きちんとした投稿」しかしない
・自分からデートに誘った経験はほぼない
・ひとりの時間をこよなく愛していて、自分の世界を持っている

「かまわないでちゃん」は、人と関わることに大きなストレスを感じやすいのが最大の特徴。そのために自分の中に閉じこもってしまいやすいのですが、そうした態度は、恋愛がうまくいかない大きな原因にもなりがちです。相手に「ああ、僕(私)には関心がないのだな」と思わせてしまったり、「僕(私)は、この人にとって不要なんだな」と無力感を与えてしまったり。その結果、両思いなのに途中でうまくいかなくなってしまうなんてことも、しばしばあるようです。

「かまわないでちゃん」が上手に恋愛するには?


「かまってちゃん」に関しては、承認欲求が強い、他人への期待が強く依存傾向、自信がない……といった心理分析がよくされていますが、彼らはそうした感情が“外”に向いているタイプ。「かまわないでちゃん」は、こうした感情が“内”に向いてしまうタイプだと言えるでしょう。必要以上に、「かまって」も「かまわないで」も要求しなくていい状態になるためには、他人から感じるストレスを減らし、情緒の安定を目指すことが大切かと思います。恋愛に困難を感じるときは、以下のような言葉を繰り返し、心を落ち着けてみるといいかもしれません。

1)「気にしない、気にしない」


他人の不機嫌や身の回りの不条理など、自分が惑わされる必要のないことには過剰反応しなくていい。好きな異性の言動だって大して意味のないことかもしれない。“気にしすぎ”な自分を自覚し、気にしないようにしていきましょう。

2)「私は怖いんだな」


好きな異性に理由もなくイライラする、なぜか必要以上に遠ざけようとする、これらは「心を開いて大丈夫なのだろうか」という不安心理が原因であることが多いです。「本当は仲良くなりたいから、避けてしまうんだな」ということを自覚しておかないと、冷たい行動をとってしまい、後でひどく後悔しがちなので注意しておきましょう。

3)「他人は自分の鏡」


異性の言動に敏感になり、つい「ほっといて」と避けるような態度をすれば、同じように、相手もこちらを避ける。基本的に「他人は自分の鏡」です。よっぽど相手が懐の広い人や鈍い人なら別ですが、自分の否定的な態度や”あまのじゃく”な言動が原因で、ますます望まない関係になってしまっている可能性もあります。好きな異性にどんな態度をしていいかわからなくなったら、「普通に友達が相手なら、私はどうするだろう?」と考えて、落ち着いて行動してみましょう。

4)「違うなら、違うでいい」


もしも好きな人に好かれなくても、それはただお互いの運命じゃなかった、「違っていた」というだけ。必要以上に自分を責めたり、自信を失ったりする必要はない。できるだけ、そんなふうに考えていくといいでしょう。

「恋愛は好きじゃない」「自分は冷めているから」などという人のなかにも、潜在的な「かまわないでちゃん」は、男女とも結構いるような気がします。本心の本心では「恋愛の喜びを得たい」と思っているならば、まずはそれを阻んでいる自分の“思考癖”に気づくこと。そして少しずつでも修正していけば、必ず変化は起きてくると思います。思い当たる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。