男と女のセックス観はこんなに違う!? セックスは始まりなの、終わりなの?

愛する人とようやく心もカラダも結ばれた夜。これでこそ本当の一心同体、ふたりは深い部分で通じ合った! と思っていたら、どうも様子がヘン。彼が冷たいような、むしろ遠く感じてしまうような……。こんな経験、ありませんか? 実は男と女では、天と地ほどセックス観が違うよう。これを知っておかないと、あなたばかりが虚しい気持ちになりそうです。男と女のセックス観の違いとは一体どんなものでしょう?

目次

スタートかゴールか


ポルト大学の心理学者・フェリックスネートの研究によると、男女の関係において「男性にとってのゴールは第一位がカラダの関係を持つことであるのに対し、女性にとっての第一位は寄り添うことである」という結果が発表されました。

男性がカラダの関係を持つまであれだけ必死だったのは、ゴールに向けて全力投球していたから。カラダの関係を持ったところでフィニッシュなわけです。男性からすれば関係を持てば「終わった~」と一息つきたいところ。ところが女性はカラダの関係を持ったところからようやく「始まった」と考えます。ここから様々な理解を深めていって、最終的には心もカラダも寄り添い合う関係になりたい。幸せの扉が今まさに開いた瞬間なのです。この時点で大きな温度差を感じますよね。

永遠と一瞬


アメリカ・ジェームズマディスン大学の心理学者キャロリンブラッドショーの行った調査によると、「一夜限りのアバンチュールを好むと答えた男性は16.9%だったのに対し、女性はわずか2.0%」という結果が出ました。女性にとって一夜限りの関係には意味がなく、できるだけ長く続く関係を求めているようです。ですが男性はその場限りの関係もアリ。もちろんきちんとプロセスを踏んでくれる人もいますが、やはりゴールがセックスだとすれば、すべてはセックスのため。しかもできるだけ手間暇をかけたくないな~というのが正直なところではないでしょうか。

発情問題


人間の発情期というのは、他の動物たちと違うようです。その理由は諸説ありますが、他の動物たちは性行為を行ったとき、確実に実を結びそして健全に育てたいと考え、最適な時期に発情するようになっているのだそう。ですが人間はいつ子どもが生まれても育てられるために、特に顕著な発情期というのはないらしいです(詳しいことはわかっていませんが)。

そんななかでも男性と女性では発情の回路が違うよう。男性は、例えばグラマラスな女性を見るとその瞬間に発情し、セックスしたくなる。そのスイッチは男性によってそれぞれ違いますが、年中発情の準備が整っていて、後はスイッチが押されるかどうかだけ。その反面、女性は安心感を与えてもらいたいとか、愛されたい、大切にされたいと思うとセックスがしたくなります。女性の中にも、「セクシーなカラダだから抱かれてみたい」と思う人もいますが、実際にそれだけの理由で行動を起こす人は少ないよう。やはりココロが伴っていてほしいと考えます。だから発情までに時間がかかるんですね。

これだけ違っていても通じ合える時はある


セックスに心が大事な女性と、心は二の次の男性。スタートとゴールの違いなど、セックス観はあまりにもかけ離れているように思えますよね? それでも、通じ合える時はあります。それはホルモンバランスとゆとりのバランス。男性の性欲は10代が最も強くなると言われていて、その頃はとにかくセックスのことで頭がいっぱい。ところが性欲を刺激する男性ホルモンの分泌が減少し、性欲が徐々に落ち着いてきた30代頃、男性は結婚を考えたり経済的にもゆとりが出てきます。そこでただ性欲に任せてセックスをするのではなく、将来的なことも含めて家庭を持ちたいと考える人も増えてくるでしょう。この辺りで、セックスに心を求める女性とようやく通じ合えそう。女性も愛情確認のためのセックスだけではなく、子どもを育てるカラダの準備が整う時期。そこで男女とも、セックスを新しいスタートとして迎えられるのではないでしょうか。

男性は加齢と共に性欲が衰えていくのに対して、女性は高齢になってもあまり変わらないのだとか。すると、あなたは抱いてもらいたいと思っても、相手はその気がない……ということが起こります。また、種をばらまきたい男性としては「他の人とならもっとセックスをしたい」という欲求があり、女性は同じ人と何度もカラダを重ねることで安心感を得たい、という欲求の違いも生まれがち。これが浮気やセックスレスの原因にもなっているようです。女性は特に満たされない日々が多くなってしまうので、うまくお互いのセックス観に折り合いがつく時期を見計らってくださいね。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。