なんでわかってくれないの!? と怒る前に。女性が気をつけるべき彼との話し方

男性と女性では脳の構造が違うため、分かり合おうとするなら努力が必要なのは仕方ありません。だからと言って「脳が違うんだから話してもムダ」と決めつけてしまえば、お互いの理解は深まらず、交わすのは言葉ではなく体だけ……なんてことにもなりかねないですよね。せっかく好きになった人ができたのに理解し合えないなんて、特に心を共有したい女性にとっては苦しいこと。ここは一歩譲って、男性の脳が理解しやすいように、あなたが工夫してみませんか?

目次

会話に求めているものが違う


アメリカの心理学者ゴッドマンの研究によると、会話において「男性は問題解決することを求めている」のに対して「女性は気持ちを聞いてもらうことを求めている」という結果が出ました。

例えば、職場でイヤなことがありその愚痴を彼に話したとします。あなたは何があったのかを、事細かく説明。時系列に並べ、自分の感情も交え、臨場感たっぷりに話します。それは彼にも同じ気持ちになって欲しいから。なのでなるべく詳しく伝えようとして話が長くなる。
ところが彼はいつまでたっても、結論が見えてこないのでだんだんイライラしてきます。でも見えてこないのは当然。なぜならあなたはただ、共感してもらいたかっただけだからです。彼は「それなら職場を変えることも考えたらどうか」などと、解決策を用意していたのにそれがあなたには必要なし。そこにすれ違いが生まれます。

まず男性は、「自分ひとりでは解決できず、持ち掛けてきたのだろう」と思っていますから、「ただ言ってみただけ」というあなたの会話は謎。ですから、「どうしたらいいと思う?」と付け加えてください。それだけであなたの単なる愚痴話が、問題があって解決を求めている意味のある会話として彼には感じられます。

話す順番も大事


男性は最初に結論を持ってくることを好みます。結論を聞いてからその過程を聞くことで、解決のポイントがつかみやすいから。問題が起こっているから会話をしている→まずは問題が何かを知ってから情報を取り入れると整理しやすい→すると解決しやすいという流れ。
あなたにとっては単なる愚痴でも、「どうしたらいいと思う?」と付け加えることがポイントだと前述しました。さらに、「職場でどうしたらいいかわからないことがあるんだけど」と口頭に持ってきたうえで、何があったのかを説明すると○。いつもより彼はイライラせずに、話を聞いてくれるようになるでしょう。

シングルタスクとマルチタスク


男脳は一点集中のシングルタスク型です。逆に女脳はいくつもの作業を同時進行できるマルチタスク型。それは右脳と左脳をつなぐ脳梁の太さの違いによるもので、女性は脳梁が太いためにたくさんのことが一度にできるのだとか。彼に話しかけるとき、携帯を触っていたりテレビを見ているようなら、それは一旦区切りがつくまで待ちましょう。女脳のあなたには「テレビを見ながら話くらい聞けるでしょ」と思っていても、男脳では難しいよう。生返事や心ここにあらずの状態で一生懸命話しても、あなたが空回りするだけなのです。

イメージとデータ


メンタリストのDaigoさんの著書「男女脳戦略」の中で、「男性にはデータを、女性にはイメージを売れ」とありました。女性はイメージで話を進めるのが得意ですし、それがわかりやすいと思っています。ところが、男性はイメージよりもデータで判断する生き物。通じないのはそのせいだったんですね。

例えばあなたが彼に「ワインを買ってきて」と頼みます。彼は言われた通りワインを買ってくるでしょう。「ワインだけ」を買ってくる。それをあなたは「もう、気が利かないんだから!」と腹が立つんです。ここですれ違い。女性は「ワインということは、今日の食事はパスタかな。だったら後でデザートも欲しくなるかもしれないな。デザートも買って行こう」と、想像を膨らませるんですね。同じように彼もそうしてくれるだろうと期待するので、ワインだけ買ってきた彼にガッカリ。

こういう時は「いつもワインを飲んだ後、必ずデザートが食べたくなるじゃない? デザートもあったほうがいいかも」と言えば、デザートも買ってきてくれます。「必ず」というデータを含めることが大事なんですね。ところがこれが「ときどき食べたくなる」と言い換えるとまた男性は迷ってしまうでしょう。「で、結局どうすんの? デザートはいるの?いらないの?」。こうなってしまうので、数字や統計などを含める場合でも、わかりやすく端的に伝えましょう。

男性に気持ちよく理解してもらう会話をするにはなかなか大変ですが、これはビジネス戦略や対人関係にも使えるコツ。相手によって使い分けるようになれば、あなたの人生はあらゆる場面でもっとスムーズに進むかもしれません。
(※男性が男脳、女性が女脳とは限りません。生物学的性別ではなく、脳のお話しなのでまずは相手が何脳なのか調べることが重要です)
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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