「好き」がなんなのか分からない女子が急増中! それでも彼氏を作るべき?

ある女性から、こんな声を聞いた。
「男性と付き合っても、ぜんぜん続かない。というか、そもそも、“好き”っていう感情が分からず、相手をホントに好きかどうかわからない……。それでもやっぱり彼氏は作るべきなの?」

……最近、若い女性の間で、こんな悩みを抱える人が多いそうだ。恋愛体質の女性からすれば「はぁ? 何言ってるの?」と一蹴されそうな話かもしれないが、実際”誰かを好きになれない”のもイマドキの風潮だ。
今回は「なぜ好きがわからないのか」「好きという感情がわかないのか」その原因を探ってみた。

目次

1.自分のこと以外興味がない


・「彼氏と一緒に居ても、互いにスマホいじってることが多い。たいていの場合彼はゲームしてて、私はLINE。互いに趣味も好みも違うし、彼に合わせてみようとしたこともあるけど退屈なだけだった。ムリするとケンカになるし、今くらいの距離感がちょうどいいと思う。でもたまになんかむなしい……」(20代・総務)

――彼も彼女もフィーリングが合わず、一緒にいても楽しくもないのに付き合いを続けている理由は「誰かといないと寂しいから」「彼氏・彼女がいるというほうが体裁よくていないよりはマシだから」の2点に他ならない。
悲しいことに、そうしたカップルは自分以外に関心がなく、相手にさほど興味がない。そのむなしさに気付いてしまった時に関係が続けられるかが正念場になるだろう。

2.性行為が苦痛


・「時々、なんで“恋愛とセックス”はセットになってるのかな~って思う。女からすればしたくない時もあるし、ビックリするほど上手な男なんてほとんどいない(笑)。いちいち指示するのもめんどくさいし、いつも同じでマンネリだし……。逆にその悩みさえなければ今も続いてたかもな~っていう元彼も、過去にはけっこういるかも……(笑)」(20代・ライター)

……女性の賛同を得られそうなご意見である(笑)。したらしたで「合わない」だとか「なんかしっくりこない」「満足できない」と悩み、しなければしないで「私って、魅力ないの?」「愛されてないの?」といずれにせよ悩みを運んでくる厄介なもの……それが恋愛におけるセックスというものなのだろう。人間関係や仕事に疲れ果てた女が「そんなめんどくさいことを含む恋愛ぜんぶがヤダ!」と拒絶したくなるのはある意味、自然な流れなのかもしれない。

3.価値観が合わない


・「私が好きになる男性は、なぜか私とはことごとく価値観の合わない人ばかり。私は将来結婚して子供が2人くらい欲しいんだけど、付き合う彼氏はそもそも結婚願望がなかったり、子供嫌いだったり……。でも私と同じような“安定志向”の男性に巡りあっても、正直まったく男性として惹かれなくて……。恋愛と結婚は別にしなきゃいけないのかな」(20代・エステティシャン)

――ひとことでいうと「価値観が合わない人にしか男性としての性的な魅力を感じない」というケースがコチラ。困った例ではあるが、特に若いころは“ありがち”な事例ではないだろうか。この手の男性に性的には惹かれても、長く付き合ううちに「私とは根本的に考え方が違うし……」と“根底の違い”が破局の原因になりがち。
「一体どうすりゃいいのよ」「男性として惹かれない人となんて結婚したくないし……」とアタマを抱える女子も少なくないだろう。

自分以上に誰かを愛せるようになるまで、恋愛は“お預け”にしても良い


恋愛が続かない、「好き」がなにかわからないという女性は、端的に言ってしまえばいま付き合っている彼や、もしくはたびたびデートをしている男性のことを愛してもいなければ、心底好きなワケでもない。
“恋はするものではなくて落ちるもの”……とはよく言ったもので「果たしてこれが恋なのかなんなのか?」というあいまいな感情を抱えた女は、恋に落ちてなどいない。

残念なことに、「彼が好きかどうかわからない」という女性は自己評価が低く、自分さえも愛していないことも多い。「私は自分のことがキライ」「自分のこんなとこが好きじゃない」……そんな自分への“自信のなさ”が、恋愛感情の欠落につながってはいないだろうか?

度を越した自己愛は醜いだけだが、自分自身をも愛していない女性に恋などはできない。恋愛にたどり着くまえに、「自分さえも愛せないのに……」「こんな私を本当に愛してくれるわけがない」という負の感情が勝ってしまうのである。

寂しいから、彼氏がいないと恥ずかしいから、友達はみんな彼氏がいるから……、そんな理由で「恋人を作る」のは相手の男性に対して失礼だし、ニセモノの恋人だ。そんな交際からは何も得られない。

「~しないと~だから」という“消去法”で始めた恋にはいずれ必ず破局が訪れる。“ホントは愛してもないし愛されてもいない”という悲しい真実に目を瞑れるほど、“たいていの人”は強くない……。

あなたがあなた自身を愛せるようになるまで、そして自分以上に誰かを愛せるようになるまで、恋愛に“休養期間”を設けたってイイのだ。
世間体や他人の目を気にして無理して恋するくらいバカバカしいものはない。
好きでもない相手におしゃれして足取りの重いデートに出かけるほどむなしいものはない。

あなたが、まがいものでなく本物の恋人と巡りあえるよう祈っている。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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