信じた私がバカだった…付き合う気がないのに思わせぶりな男性の行動

「え、彼って私のこと好きじゃなかったの!? うわっ、恥ずかしい、顔から火が出そう……!」

“コイツって自分に気があるんじゃね?”と感じさせる「思わせぶり行動」をとるのは、なにも女だけの話ではない。
近ごろでは「ソレやったら彼女でしょ」「え、こんなことまでしといて……私たち恋人じゃないの!?」という“フリーダム過ぎる男子”に悩まされる女性たちが急増しているのだ。
早速彼らの生態と、「振り回されないためのポイント」について探ってみよう。

目次

1.相手の部屋で食事


・「同僚のA君と『どっちの方が料理が上手か』という話になり、私も彼も互いに譲らず、言い争いに。『それなら俺んち来いよ。食わせてやるから!』と言われ、“どうせホームパーティみたいなもんだよね~?”と彼の家に行っってみたら……ゲストは私ひとりだった!
『どうよ、ウマイだろぉ~?』って出された料理はホントにおいしく、会話も楽しくて……以来私は彼を意識するように。それからも何度も彼の部屋に料理を食べに招かれて自分じゃすっかり半分彼女みたいな気でいたらある日彼から『俺今度結婚するんだ~』と……。色々な意味で泣き明かしました(泣)」(20代・食品会社)

――あなたは『クッキングパパ』という作品をご存じだろうか。「おにぎらず」を考案したマンガとして有名だが、作中の主人公たちは相手と自分が既婚だろうが未婚だろうが、実に屈託なく“自宅に”人を呼びあう。彼らには下心などみじんもなく、ただ知り合いを美味なる料理で元気づけてあげたいだけなのだ。そんなファンタジーのような現実も存在するのである。
純粋な善意のほかに、男性の「腕自慢」には要注意だ。彼らは自分の実力さえ見てもらえれば良いので、ゲストの人選に恋愛感情などはまったく関係ない。男性の自宅に招かれたくらいで「私のこと好きなんだ!」と決して勘違いしてはならない。

2.度重なる親切


・「社のイベントで組んだ取引先のB君はものすごーく親切な男性だった。業務の細かいフォローは元より、私が仕事のことで疲れてたり落ち込んだりしたら、『元気出してくださいよ!』って飲みに誘ってくれたりもして……。イベントが終わったあともB君からのメールは途切れず、『また必ずご飯行きましょうね!』って。優しい彼のことが忘れられず友達に相談したら、『彼、絶対あなたのこと好きだって!』『仕事が終わってもう付き合う必要もないのに連絡くれるのは気のある証拠!』と全員から断言された。それもあって思い切って私の方から告白したら『僕には恋人がいます。そんな風に思わせてしまったならどうもすみません』という返信が! 今でも恥ずかしいし悔しいし、以来男性不信気味。も~消えちゃいたい」(30代・企画)

――このケースから学ぶべき教訓は「男の親切は下心のない本当のタダの親切」か「大事な取引先だからこそ」のどちらかで、そして「女友達のアドバイスはアテにならない」という点である。
「男性は気が利かなくてニブイもの」……なんて思ってはならない。中には女同様場の空気が読めてマメな人もいるのである。このB君の行動を「仕事を通じて仲良くなった女性の行動」と差し替えれば違和感はないだろう。
そして、タダ愚痴を吐き出すだけならば良いが、「男の気持ちや彼を突き動かしている動機」を女が推し量ることは難しいもの。男の感情を知るために、女友達に聞いてみても意味はないのである。「彼はどうしてこんなことしたのか」を本当に知りたいのならば、女友達でなく男性に相談しよう。

3.「キス&ハグ」


・「タダの男友達だと思ってた彼。ある日失恋のツラさを訴え大酒飲んだ帰りに電信柱の影でイキナリ抱きすくめられ、そのままキスされた……。しかも『もう泣くなよ、俺がいるんじゃん?』という言葉つきで!『所詮、酔った勢いの同情だよね』と思い込もうとしたけど、翌朝酔いがさめたあとも彼からは『大丈夫?』『なんかあったらすぐに行くから』とメールが。その熱心さに心打たれ、『もう彼しかいない!』と心に決め、『今度デートしよ?』とメールしたら、『え? 俺たち友達じゃん』と軽く言われた……。も~なんなの一体!?」(20代・営業)

――男性は恋人だと思っていない女性に触れることができるもの。キスされても抱き締められても、そしてたとえ体の関係を持ったところで「私たち恋人だよね」と思い込むのは間違いなのである。男性は「眼前のトラブルを回避しよう」としがち。自分の目の前で女が泣いている……なんてアクシデントを取り除くためならば、彼らは自分の身体や普段は使わないような言葉やセリフを使い、それをおさめようとするものなのだ。
「男がする女への優しさと愛を混同してはならない」
あとで傷つくのは女なのである。

男の“付き合う前の行動”は一切信用してはならない


女には「自分に関心がある男に興味を持つ」という習性がある。それまで大して見てもいなかったけれど、「この人、私のこと好きかも?」と思った瞬間からその男性のことを意識しはじめ、やがて心奪われてしまう……。女ならば誰もが一度くらい味わった経験があるのではないだろうか。

その「好意」がまぼろしだったと知った瞬間のショックは目も当てられない。自惚れの恥ずかしさ、気のある素振りを見せた男への恨みつらみ……そんなものが一緒くたになって、普通の失恋とは違うダメージを女に与える。

そんなツラい事態を避けるためには、「“付き合ってくれ”と言われてもいない男性の行動は一切信用しない」ことだ。
考えてもみて欲しい。彼女でも恋人でもない女に与えられるボディタッチや親切な行動は、あなたひとりにだけ分け与えられるハズもない。何も考えずに誰にでも同じことをやっているだけなのである。
彼のその行為は“博愛”のようなもので、あなたにも「お裾分け」されているのに過ぎないのである。

付き合うまで何もしてこない、口も手も出してこない男性のほうが“博愛男子”よりはずっと信頼のおけるもの。どうか「男性の好意」を真に見極める目をもって欲しい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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