友達としては仲良くしたい…振っても振られても気まずくならないためには

恋人にはなれないけど、友達としては大事に付き合っていきたい――そんな男女関係もありますよね。どちらかが恋愛感情を抱いた時期があっても、一生の付き合いになる友人関係が築けることもあるし、逆に恋愛感情がもつれてしまい、友達としても完全に縁が切れてしまうこともあります。「振った(振られた)相手」とも友人関係を続けたい場合、どんな点に気をつけるといいのでしょうか。

目次

好きでも好かれても、“人として”尊重していたか?


(1)最低限、自分や相手を人として尊重したか
(2)片方が思いを伝えようとした際に、きちんと話をしたか

友人関係を続けるために欠かせないのは上記2点。まずは1。「惚れた弱み」で多少は力関係が生まれたとしても、お互いに最低限、人としてのプライド(自尊心)を尊重する態度があれば、友情は守られやすいでしょう。好意を寄せられた側は、相手を見下したり、その気持ちを利己的に利用したりしなかったか。好意を寄せる側も、相手や自分のプライドを損なうような非常識なアプローチをしなかったか。恋愛感情そのものに罪はないのですが、その気持ちを抱いたがゆえの態度変化により、相手の「人間性」に不信感が生まれてしまうと、友情は壊れやすいと言えるでしょう。

告白があった場合、「ちゃんと話をしたかどうか」が最重要!


続いて2。友人間で片方に恋愛感情が生まれても、告白せずひっそり諦めた場合は、特に話さなくても友達を続けられるケースはあります。しかし、片方が思いを伝えようとした場合は、きちんと「話」をしたかどうかはとても重要になってきます。「察してくれ」と返答や話し合いから逃げてしまう人も少ない昨今ですが、これをやってしまうと、友達に戻るのはかなり難しいと言えるでしょう。

普通の人間関係でも、話したいことをまともに受け取ってくれない相手には、落胆してしまいますよね。特に恋愛での“逃げ”や“無視”の態度は、「好意を軽んじられている、毛嫌いされている」「どうでもいい、面倒くさい」といった意思表示にも受け取られます。その結果、「今までの関係はなんだったの?」という憤りや深い傷つきにも繋がりやすいです。

女優の高畑充希さんは以前、俳優仲間である柄本時生さんに告白された際、「ごめんね、友達としか思われへん」と断ったものの、高畑さんは柄本さんが人として大好きで、「このまま友達でいて欲しい」と懇願した……なんてエピソードも披露されていました。現在、二人は仲間も含めて一生付き合っていきたいほど仲良しだそう。お互い常識的な大人であれば、このように「話せばわかる」ケースがほとんどですし、振られる側も、その瞬間は落ち込んでも、時間とともに恋をきちんと終わらせることができやすいです。その後ほとぼりが冷めれば、元以上の友人関係に戻れることもあるでしょう。

ということで、友達に思いを伝えられた際は、逃げずにきちんと話をすること。そして振られる側になったときには、相手がしっかり話して断ってくれたならば、潔く身を引いて悪く言わないこと。両者がこれを心がけると、豊かな友人関係を築いていきやすいでしょう。

元カノ・元彼ならば「遠くから幸せを祈る」のがベスト!?


ただ、男女の関係になっていた時期がある場合は、少し話が違ってきます。この場合、友達に戻れたとしても、どちらかに新しい恋人ができれば“厄介に思われる存在”となることも少なくありません。関係を続けるとしたら、「二人きりでは会わない」「用事がなければ連絡しない」など最低限のラインを守りつつ距離を保つのがベターでしょうが、やはり一度男女の関係になってしまうと、“本当の友達”に戻るのはなかなか難しいもの。親密になりすぎず「遠くからお互いの幸せを祈る」という関係が、一番いいのかもしれませんね。

さまざまな価値観の方がいると思いますが、「友達」も人生の大事なギフト。「仲の良い友達だと思っている異性に、好意を持たれて悩んでいる」「友達に告白したいが、その後の関係が壊れてしまわないか心配」といったときには、ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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