手を出さないのは脈アリの証拠? 一緒にいても何もしてこない男の本音

最近、ある女子からこんなお悩みを聞いた。

「すごく気になる彼がいるんだけど、その彼は二人きりになっても何もしてこない! この前なんて飲み会ですごく酔っぱらっちゃって……それで彼の家に泊まったの。でも『大丈夫?』とか『水飲みなよ』とか介抱してくれるだけで、結局なにもナシ。コレってもう女としては見られてない、脈ナシ! ってことですよね?」(20代・企画)

……この彼女に限らず、男性の「気持ちさえあれば動ける状況なのに手出ししてこない問題」は女にとって重要である。こっちはウエルカムなのに向こうはそれを知ってか知らずか知らん顔。
周囲の女友達に相談を持ちかけても、「あなたを大事だから手を出してこないんだよ!」派と「そりゃー気がないね、諦めなよ」派のまっぷたつに意見が別れ、混乱するだけ……なんてパターンも多いハズ。

今回は男性当人に意見を聞いてみたので、ぜひ「あなたなりの結論」を出してみてほしい。

目次

大切だから手出しはしない!


・「遊びだって割り切れる関係ならともかく、ほんとに好きな女性にはみだりに手出しなんてできないっす。だって嫌われたくないもの! むしろ二人っきりになったら、俺なんて固まっちゃう。彼女の方から『好きにしていいよ』って言ってくれたら話は別だけど(笑)」(20代・経理)

・「付き合ってもないのにガツガツ行く男って、男の目から見てもまるで信用できない。どうせちょっとチャンスのある女の子になら全員に同じことしてるのに、女の子って『こんなに積極的なのは私のこと好きだからだよね!』な~んて勘違いしちゃうんだよね。男は本気の女性にはまず“拒まれたらどうしよう”って考える。簡単に手を出せるのは後先考えないときだけ」(30代・情報)

――手出しされない女子がつい信じたくなる男性側の意見がコチラではないだろうか(笑)。女子の願望はともかく、「嫌われるかもしれないようなことはしたくない」「断られるのは怖い」「もう二度と会えなくなるようなマネはできない」……ということだ。男性は女性が思っているよりもずっとナイーブなもの。「好かれたい」よりも相手に「嫌われたくない!」という思いが強いとき、男はいくらチャンスがあろうが不埒な行為などできなくなるものなのだ。

それでは次に「好きだからこそ手を出す派」の意見を見てみよう。

好きだからこそ手は出す!


・「女の子にちょっかい出す?……う~~ん、その女性と会える頻度というか、チャンスの回数にもよると思います。その彼女とふたりっきりになれる機会が頻繁にある状況ならあまりうかつなマネはしないけれど、もしかして『こんなチャンスはもう絶対にない!』って思ったら玉砕覚悟で必死に言い寄るかも知れません(笑)その女性を女としてみていたら当たり前のことですよね」(30代・研究)

・「え? 手は出すでしょ? っていうか、俺の若い頃って“とにかく行動に出ろ!”、”女性がいたら口説け!“みたいなのが主流だったんだけど……いまは違うのかな(笑)。好きな女性とふたりきりなら、やっぱりその機会は生かしたい! 恋愛ってなにかしなきゃ始まらないし、失敗したり傷ついて、そこから学んでゆくのが当たり前だと思うしね」(40代・経営)

――「大切だから手出しはしない」とは逆に、女を悲嘆に暮れさせる声がコチラ(笑)。どちらかと言えば「そうだよね、好きなのに手を出してこないなんておかしいよね!」「女として見られてないからだよね」と、この意見を信奉する女性のほうがどちらかと言えば多いのではないだろうか?結局どちらが正しいのか、考えてみよう。

“年齢”と“機会の有無”はある程度のバロメーターになる


今回のリサーチでは、どちらかと言えば若い世代の男性ほど「好きだからこそうかつにできない」という意見が多く、年齢が上がれば上がるほど「好きな女を前に何もしないなんておかしいだろ?」「その女性に興味があれば当然」という比率が増加傾向にあった。これは年代別による恋愛観の違いをあらわしているとも言えるだろう。

バブル世代やミドルエイジほど「好きならアクションを起こすべき」という傾向があり、草食化が進む若い男性ほど「好きだからこそ傷つきたくないし、傷つけたくもない」という思いが強いのである。だから気になるのにあなたに手を出してこない“男性の年齢”は彼の気持ちを推し量るある程度のバロメーターにもなり得るだろう。
彼が若ければ手を出してこないのも“セ―フ”、年齢を重ねていれば“アウト!”というワケだ。

また、その彼と「ふたりきりになれる機会の有無」も考慮すべき項目である。同じ職場であるとかしょっちゅう会える距離にいるという関係ならば、男がワザワザ危険をおかす確率は低くなる。「どうせいつかまたチャンスは来るし……」と彼らが考えているうちは、“その機会”が知らず知らずのうちに先延ばしされている可能性があるのだ。

その場合は転勤だとか転職だとか引越しだとか、男性側の「どうせまた」「いつか」を打ち消す機会を窺うしかない。
「いつでも手を出せる、食べられる状態」とわかっているチェーン店のような食事を即行に食べたがらないのは、男性も女性も同じなのである。
しかし期間限定商品となると話は別である。

そう、気になる男性に手出しされたいならば、焦らせるのも有効だ。
「もう二度と会えないかも」「次はないかも」「今度はいつ会えるかわからない」……という危機感を演出するのも手かもしれない。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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