周りを困らせてるかも? 同僚が感じている社内恋愛カップルに対する本音

ほんの一昔前“社内恋愛”は花盛りだった。会社の同僚や上司と、業務上の衝突を繰り返しながらも最後は結ばれる……。ドラマや漫画でも人気のシチュエーションだったし、「新郎新婦は同じ職場で出会い……」なんて祝辞が結婚式で読み上げられることも多かったのだ。

……けれどいま、“社内恋愛”はなんとな~く忌避される雰囲気が……。
実際「風紀が乱れる」と不文律として社内での恋愛がNGなんて話もあると聞く。
何かめんどくさいモノ……厄介なモノ……それが「イマドキの社内恋愛」という存在なのかもしれない。
今回は「社内恋愛のメリット、デメリット」を調査してみたので、ちょっと気になる“あの同僚”を思い出しながら読んでみて欲しい。

目次

デメリット1.「何よりもめんどくさい」


「社員同士でくっつかれると、周りがイロイロ遠慮しなくちゃならないから困る! 結婚を機にどちらかが辞めてくれるんならまだいいけど、最近はそんなこともないからほんと困る。『あ、やべ、そういやこの人、アイツの奥さんだったよなあ』なんて飲みの席でもうっかりしたこと言えないし……」(20代・男性・プロダクション)

――「社内恋愛なんてヤダ!」という意見として、「本人たちよりも周りが気遣う」「こっちが迷惑する」という声が非常に多かった。確かに、「あの彼と彼女は夫婦」なんてことになると、周囲は「言ってはならないこと、してはならないこと」をある程度は強いられてしまう。タダでさえストレスの多い職場に、そんな“制約”まで増やさないでほしい! というのは切なる願いなのだ。

デメリット2.「プライバシー筒抜け」


「同じ会社の人との結婚て、なんか生々しくてヤダ! 同じ課で、女の上司が部下の男性と結婚したんだけど、二人ともぜんぜんそんな素振りを見せなかっただけに『えっ陰でそんなことしてたの!?』って嫌悪感すら抱いてしまった(笑)。その後も子供ができたとか、熱出してどっちかが早退するとかしないとか、聞きたくもないこと聞かされたり、業務の皺寄せが来たりして、もう正直ウンザリ……。人でなし扱いされるから、あまり大きな声では言えませんけどね……」(30代・男性・デザイン)

――社内恋愛を「する側」のデメリットとして、「プライベートであるハズのモロモロが職場に流出してしまう」ということが挙げられる。
恋愛のなれそめ、結婚に至る経緯など、周囲の人間にある程度話さなくちゃならないし干渉されることも避けられない。
またはこっちから話さなくても知られてしまう……ということもあるだろう。特に「職場とプライバシーは別にしたい!」という傾向が強い若い世代では、「コレがイヤだから職場恋愛なんてマジ勘弁」という人が多いのも頷ける話ではないだろうか。

では「オフィスラブのイヤな点」ばかりではなく、「メリット」も見てみよう。

メリット1.「連絡が取りやすい!」


「社内恋愛することの一番の利点は、やっぱり連絡が取りやすいこと! バレたらヤバイけど業務連絡にこっそり『今日会える?』なんて混ぜてみたり(笑)、私が上司に怒られて落ち込んでたとき、彼からのメールで『元気だせ!』って来たときはホント嬉しかったな……。いつも彼の気配を感じられる、互いの状況をしっかり確認できるのが職場恋愛のイイところ~」(30代・女性・企画)

――社内恋愛の利点は「遠距離恋愛の逆である」と考えれば良いかもしれない。会いたいとき、場合によっては会いたくないときすらも好きな彼がすぐそばにいることだろう。
何といっても毎日顔を見られるから安心できるし、連絡がスムーズでストレスフリー……。遠距離のツラさに泣いたことがある女子ならば、この利点が十分に理解できるだろう。距離の近さと恋心は比例することだってあるのだ。

メリット2.「結婚後も互いへの理解がスムーズ」


「ウチの嫁さんとは同じ会社だったんだけど、結婚後も面倒な説明ナシで『今日○○社とアポがあるから』『今度の日曜、○○とゴルフでさ』とかいうと『あ~大変だね~』とツーカーで分かってくれるから助かってる。ちょっと特殊な世界なんで、フツーの人には多分理解されないしんどさも、嫁さん相手にだったら吐き出せるし……。そこはホント元同僚と結婚して良かったなあと思う点です」(40代・男性・建築設計)

――「仕事」は人生にとってかなりのウェイトを占める。その人の仕事を理解するということは、すなわち彼自身の価値観や状況を把握する……ということだ。職場のストレスや仕事の大変さを「何ソレ? ぜんぜんわかんな~い」というパートナーよりも、「そうだよね、分かるよ」と言ってくれる伴侶との関係のほうが長持ちするのは言うまでもないだろう。“オフィスラブで得られた彼への理解”は恋愛当初よりもむしろその後の長い人生において役立つのかもしれない。

欠かせないのは“周囲への気配り”


同じ職場で恋愛すれば良いことも悪いことも同時に発生するが、決して欠かしてはいけないのが「周囲への配慮」という点だ。
完全に誰にも漏らさない「ひそやかなる恋」を味わうのもむろんアリだが、“同僚への気遣いのない恋”“周囲を味方につけられない恋”というのは悲しいかな破局が訪れる。
ずっとその会社で仕事を続けるならなおさらのことだ。
周囲の協力ナシでは仕事も恋もうまくやっていくことは難しい。

“職場”で周囲からの好意を獲得できない女子はオフィスラブの勝者にはなれない。
このことをよ~く肝に銘じて、気になるあの彼との恋愛に身を投じよう。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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