自己中と可愛いわがままの境界線って? 上手に甘えるコツとは【漫画】

自己中と可愛いわがままの境界線って? 上手に甘えるコツとは【漫画】の3枚目の画像

自己中と可愛いわがままの境界線って? 上手に甘えるコツとは【漫画】の2枚目の画像

女の子のわがままに、彼氏が「しょうがね〜な〜」なんて言いながらうれしそうに応じている光景……微笑ましくもあり、「このー!」とも思うシチュエーションです。

相手が怒らない程度の可愛らしいわがまま……これがうまくできる人は、限られています。度を超すと可愛いどころか単なる自己中女になってしまうし、天性の才能がものを言う世界という気がします。甘え下手な女子ほど、「やっていいわがまま」と「いけないわがまま」の区別がなかなかつかなくて、結局は相手に合わせてしまうのではないでしょうか。

筆者が若かりし頃は、0か100かの極端なわがままの出し方しかできず、相手を怒らせたことも何度かありました。誰もが通る道と思いたいですが、だいたい甘え下手で、甘え慣れしていない人間は、いざそうしようとすると「可愛いわがまま=何を言っても許される」というまちがった解釈をしてしまいがち。子どもの頃、両親やおじいちゃんおばあちゃんにわがままを言って、最初は笑って応じてくれていた彼らが最終的には「いい加減にしなさいっ!」と怒り出すという経験、ありませんでしたか? 彼氏に対しても同じことが言えましょう。

筆者が思うに、可愛いわがままの本質とは「安全な領域内で行われる、ちょっぴりやんちゃな甘え」もしくは「女子が主導権をにぎった男女の戯れ」なのであります。男女間のスパイスというか、まぁプレイの一環ですね。
プレイの一環ということは、相手を極端に困らせたり、何が何でも我を押し通したりすることが目的ではありません。その心は要求でも戦いでもなく、「戯れ」。会っている間、お互いの恋心を燃え上がらせるための暖炉にくべる薪なのです。

実は男性という生き物は頼られたり、ある程度の無茶ぶりをされたりすると燃える習性があるようで、そこをクリアして相手に喜ばれたとき、達成感と幸せを感じるようなのです。だからそのへんをつつくわがままであれば、OKなのではないかと思います。
具体的には、「まだ帰りたくない」とか「こっちよりあっちの道を通って行きたい」「○○(店名)で××が食べたい」「もっとゆっくり歩いてほしい」というような、無害で実現可能、なおかつ相手に「頼られてる」という実感を持たせるようなわがまま。アウトなのは、「あの人(彼氏の友人等)が来るなら行かない」とか、機嫌にまかせて彼氏に八つ当たりするような、相手を不快にさせるわがまま。

可愛いわがままを言った後は、喜びや感謝を伝えるといいようです。ふだんマジメな女子がたま〜に遠慮がちにわがままを言うと、きっと何倍にも愛おしく感じることでしょう。でももし「自分、こういうの向いてない!」と思ったら、いっさいやらないという選択もアリなのではないかと思います。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

関連記事