嗅覚の記憶は恋愛を左右しやすい!? 匂いや香りを恋愛で活用する方法

「前のカノジョ(カレシ)の使っていた香水の匂いがして、思い出しちゃった……」なんて発言、皆さんもどこかで一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。匂いを嗅ぐことにより記憶の“フラッシュバック”を起こす体験は、「プルースト効果」と名付けられていますが、それくらい“嗅覚の記憶”というのは脳の深い部分に根付くと言われています。となれば、恋愛で「匂い」や「香り」を効果的に使わない手はないかも!? 効果的な使い方、NGな使い方を探ってみました。

目次

思い出してもらえる!? 「ご飯の匂い」も強力!?


まずは匂いや香りが“プラス”に効果を発揮したエピソードから。主に以下のような意見が聞かれました。

「時々、いい香りのハンドクリームをつけて彼の手をマッサージしてあげると喜ぶ」
「私のシャンプーの匂いが気に入ったらしく、彼も真似して使うようになった」
「枕やパジャマに好きなアロマをふりかける習慣があって、ベッドがいい匂いがするねと言われた」
「香りの強いお酒を飲んだ後にキスをしたら、いい匂いだとか言っていました(笑)」
「お泊まりに来た際、彼の洗濯物を洗ってあげたら、あとでいい香りだと喜んでいた」
「家で料理をしていたら、彼が帰宅後、『部屋の外からもご飯の匂いがする〜』とうれしそうに言っていた」
など。

これらに共通するのは「リラックス」の要素。睡眠やお風呂、マッサージ、洗濯物、ご飯など、一緒にリラックスする空間に結びついている匂いや香りは喜ばれることが多いようです。仕事に疲れているときは、特にいい匂い・いい香りが心身に染み渡りますよね。「彼女=いい匂い=リラックスできる」と脳に刻みつけられると、無意識に会いたくなる回数が増えるかも!?

要注意点も! 洗濯は分けたほうがいい!?


一方で、恋愛をうまくいかせるにあたっては、気をつけた方がいい点も。例えば「同棲中、一緒に洗濯物を洗うようになったら、服が同じ香りになっていく」なんてこと、ありますよね。しかし匂いが同じになってしまうと、感覚的に相手を“異性”として意識する瞬間が減ってしまい、家族のような存在になりすぎてマンネリ感がうまれる……なんて可能性も出てきます。

すでに結婚しているならさておき、恋人や同棲中の場合は、「彼とは“別の匂い”がしていたほうが、ドキッとしてもらいやすい」ということを心に留めておくとよさそう。前項にあった「彼にシャンプーを真似された」というのも、ちょっと危うそうですよね(笑)。彼に真似されたら、自分はまた違う匂いの製品を探すといいかもしれません。

そのほか、「タバコの匂いが嫌すぎて別れた」という人もいれば、「彼氏の部屋の“残り香”に気づいて、浮気を暴いた!」なんてエピソードを明かしてくれた人もいました。本命にバレることを期待して、あえて“匂いのマーキング行為”をしていくような方も、世の中にはいるとかいないとか……(恐怖)。女の“嗅覚”は色んな意味であなどるべからず、ということかもしれません(笑)。

自然な香りが消えないよう、少し控えめがGOOD!


また、フェロモンの話でも有名ですが、人間は“嗅覚”で遺伝子レベルの相性も判断している場合もあると言われています。種の繁栄のため、女性は本能的に遺伝子の型が大きく異なる人を求める傾向がある。そのため、自分と遠い遺伝子タイプを持つ人は「いい匂い」と感じ、近い遺伝子タイプを持つ人は「嫌な匂い」だと感じてしまう。自分の父親の体臭が鼻に付くのも、親子で遺伝子の型が近いことが理由だと推測されています。

つまり、恋愛の“直感”を働かせるためには、体臭や匂いもかなり重要なポイントである、ということ。香水のみならず、シャンプー、ボディクリームなど、体じゅうに強い香りのするものをつけすぎると、相手の男性の匂いも感じ取りにくく、自分の匂いも伝わりにくくなってしまうでしょう。貴重な恋愛のチャンスを逃してしまうこともあるかもしれないので(!?)、人工の香りをつける場合は、あくまで「自然に香る」くらいに止めておいたほうがよさそう。香りの強い化粧品を身につけるときは、その日のメインを決めて一つに絞るのもいいかもしれませんね。

恋心を大いに左右するかもしれない“匂い”と“香り”の話でした。ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

関連記事