「失敗したらどうしよう…」ネガティブ思考から脱出する方法

「こんなにも努力しているのに、なぜ報われないのだろう?」と思うことはよくあるはず。でも努力よりも圧倒的に強いエネルギーを持つのは「想像力」だって知っていましたか? 何ごとも本気で成就させたいなら、努力の前にまず想像力をコントロールすればいいのです。

目次

1.努力逆転の法則とは


「努力逆転の法則」とは、フランスの薬剤師、エミール・クーエが発見したもの。努力しても報われないのは、努力すればするほど反対の結果ばかり想像し、結果は想像したとおりになりやすいという法則です。たとえば、落ちそうだと思うから落ちる、行っちゃダメだと思う方にばかり行ってしまう。こういうことってありますよね? 注意しようと思うと、そのために努力が働きます。でもその意思と努力は常に、「悪い結果にならないために」そちらにばかり意識そのものが働いているわけです。エネルギーは想像したほうに蓄えられていく。そして現実は必ずエネルギーの強いほうに動くというのです。

2.想像力というのは自分が思っている以上につきまとってくる


「こうしなければ、望まない結果を生んでしまう」という気持ちは、「だからやらなくちゃ」と強迫観念にとりつかれてしまうとの同じこと。「この試験に合格しなければ、自分の未来が閉ざされる」と思うと、閉ざされた自分の未来ばかり想像してしまいます。でも「努力すれば報われる」というのは、単なる思い込み。そう信じたいだけで、実際ダメな未来が気になって、試験勉強は全く頭に入らないことのほうが多いのですよね。その状態のまま試験当日を迎えれば、ますます「どうしよう」という気持ちは増幅し、試験に集中できなくなります。

3.いいことを想像する癖をつける


希望する結果を想像することが良い結果を導くための最大の方法。好きな人のために料理を勉強したりダイエットをしたりして、満を持して告白をするとき、「もしもフラれたらどうしよう?」とは誰もが思うことです。これまでの努力が走馬灯のように浮かび、告白しフラれてみじめな自分、大事な日にひとりで過ごす自分ばかり想像してしまいがち。そうではなく、その人と成就して街を歩く姿を想像することです。一緒にケーキを食べる姿、素敵なプレゼントをもらう瞬間。さらにハッピーエンドの小説や映画を観ると、イメージしやすくなるのでそれもひとつのトレーニング。ダメな結果を想像する自分と比べて、きっと表情が明るく心も軽やかになっているはずです。

ダイアナ妃は小さな頃からお姫様に憧れて、ずっとドレスを着て鏡の前で自分を眺めていたのだそう。サッカーの本田選手も小さい頃の夢はサッカー選手と書いていて、夢というよりもすでに計画というくらい細かく決めていました。どこのチームに入って○番で活躍し、△△とスポンサー契約をして大金をもらうと、断言。そこに「もしも失敗したら」という気持ちは、みじんも感じられません。

ネガティブな感情は思った以上にあなたを深淵に引きずり込みます。それでも「思い込んでいるのに実現しない」という人は、心のどこかに「万が一……」なんてダメだったことを想像していませんか? 努力するよりも、成功や幸せを信じきってしまうこと。「この人以外に自分の隣にいる人など想像ができない」くらい、好きな人と歩く姿を完全に刷り込んでしまうことですよ。あとはほんのちょっとの努力で、面白いように望む方向へ転がります。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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