「この男子と付き合ってもいいのかな」と迷ったときの判断基準

彼氏を選ぶとか、就職先を選ぶとなったとき、たいていの場合は「読み切れないこと」のほうが多いので、誰だって迷うと思います。
この彼氏と付き合ってもいいのかな……あたし、幸せになるのかな……この会社に就職したら人生がひらけるかな……という具合に。
迷いのなかで選択を迫られたとき、最悪なのは、以下のようなパターンだろうと思います。

目次

あこがれが強すぎてなんだか……


最悪な選択のしかたは「この彼と付き合ったら、『なんか』あたしのことを幸せにしてくれそう」とか、「この会社に入ったら、あたしの人生は救われる」的に、漠然としたあこがれに選択権を委ねてしまっているケースでしょう。
あこがれというのは幻想ですから、幻想に狂喜乱舞しつつ選択したのでは、ろくな結果になりません。

誰しも、あこがれから恋に落ちて、失敗した経験があるかと思いますが、あこがれで恋人を選ぶ怖さを身をもって知ることは、ひとつの成長痛みたいなものなので、そういう時期があったほうがいいものですが、できればオトナになればあこがれで選ぶというのは避けたほうが「身のため」かもしれません。

恋愛からあこがれの要素を100%抜くのは、おそらく無理でしょうから、あこがれをもって選択してはいけない、ということではなく、もっと別の視点を優先させたほうがいいのでは? ということです。

ハッピーかハッピーでないか


では「この男子と付き合ってもいいのかな」と迷ったときに、どういう基準があればいいのか?
答えのひとつは、その彼と一緒にいるとき「自分がハッピーか、ハッピーでないか」。
あるいは、その彼のことを想うとき「自分がハッピーか、ハッピーでないか」。
こういうことではないかと思います。
あこがれという果てしなく遠い感情も、彼氏の収入や社会的地位という、超リアルな諸条件のことも、とりあえずさておき、まずは「自分がハッピーか、ハッピーでないか」。

元気の素を持っている人は


30歳くらいまでに3~4人の男子と交際してきた女子たちにお話を聞かせていただいていると、その話は、あこがれや超リアルな諸条件を優先して彼氏選びをしてきたケースと、「自分がハッピーか、ハッピーでないか」という基準で彼氏を選んできたケースとに大別できます。

そして、言うまでもなく「自分がハッピーか、ハッピーでないか」という基準で彼氏選びをしてきた人は、今でもわりと輝いています。
それはおそらく、潜在的にであれ「自分がハッピーでないと、他人をハッピーにできない」ということを知っているのだろうと思います。

どんな人も「ハッピーそうな人」のもとに寄ってきます。寄ってきた人は「元気をくれてありがとう」と言います。
元気の素を持っている人は、おそらく常に、なにを選択するときでも、「自分がハッピーか、ハッピーでないか」という基準を持っているのでしょう。
(ひとみしょう)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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