その行動はモラハラの兆候かも…「モラハラ彼氏」と縁を切るヒント

「モラハラ男」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 肉体的に暴力を振るうDV……いわゆる“ドメスティック・バイオレンス”とは少し異なり、外傷が残らない言葉や態度による暴力で相手を精神的に追い詰める卑怯な男性のことである。

「モラハラ」という単語で大手検索サイトをのぞいてみると「モラハラ夫」という単語がすぐさま出てくるように、この問題は結婚してしまったあとに発覚しやすい。いわゆる“ふたりきりの密室”であからさまになりやすい。しかし入籍してしまったそのあとではこのワナから抜け出しにくいもの。彼らは外では大人しく、一見良い夫、いいダンナであることがほとんど。だからこそ「まさかそんな」と“被害”に気付くのが遅れたりするのだ。

今回は「結婚する前に彼氏がモラハラかどうかを見極める方法」を“実際被害に遭った”女性からリサーチしてみたので、彼女たちの嘆きをムダにしないようにしていただきたい。

目次

1.メチャクチャ熱心なアプローチをしてくる


・「美人でもなく、家庭環境に恵まれず育ったせいか男性不信気味な私……。男性と交際するなんてムリだろうな~と諦めてた時、なぜか熱烈なアプローチをしてきたのが彼だった。男慣れしてなかったのもあって『こんなに思ってくれる人は初めて……!』と大感激していたのに、体の関係を持った途端彼は豹変。『オマエみたいなブス、他の男なんて抱かないだろ』『てめぇは俺の言う通りにしてればイイんだよ』とか、信じられないくらいヒドイ言葉をたくさんぶつけられた……。彼はただ自分が支配できる冴えない女を探してただけだったんだと思う」(20代・物流)

――モラハラ男たちの“言いなりになる女を探し当てる嗅覚”には恐るべきものがある。彼らはターゲットを見付けたら、モノにするまで決して諦めない。歯の浮くような甘い言葉を平気で使い、そして何より断っても断ってもめげない“諦めの悪さ”を発揮する。
マトモな男性ならば、好きな女性に「ごめんなさい」と一度断られたら素直に凹むもの。幾度拒絶しても全く堪えた様子がみられない……という男性は、「この俺が拒否されるハズがない」という根拠なき自信を抱いている可能性アリ。熱の入ったアプローチには充分気をつけよう。

2.好きなものをけなしてくる


・「付き合い始めた頃から、彼が私の好みをいちいち否定してくるのが気にはなっていた。私が好きな芸能人に対しても『あいつ過去に○○したんだってさ~』とかテキトーなネットの悪評をわざわざ伝えてきたり、趣味の旅行やSNSの投稿も『見栄っ張りなバカのすること』と全否定……。しまいには『オマエはこんなこともわからないのか?』って私を責めるようになってきて超落ち込んだ。それを友達に愚痴ったら、『それって典型的なモラハラ男じゃない?』と言われ目が覚めた。結婚まで考えていた人だったから、あのままなら危なかった……友達にはホント感謝!」(30代・事務)

――男性は誰でも「恋人が自分以外のものを愛することへの嫉妬心」を多少は持っている。あなたが趣味に熱中していたら彼の機嫌が悪くなった……楽しそうに仕事をしてると彼が邪魔してくる……などというのはその典型だ。だがそれが嫉妬なんてカワイイものではなく、「あなたの好みを全否定」「何をしてもバカ扱いされる」なんてことになったら確実にモラハラ男間違いなし。彼からは深い関係になるまえに逃げ出したほうが安全なのである。

3.イヤがることをワザとする


・「ちょっとアレルギーの気があって、私はたまごが苦手。彼にもそれをちゃんと伝えたし、彼も『分かった気を付けるね』って言ってくれたのに、デートのたびに入りたがるのはなぜかオムライス専門店、それも何度も何度も……。その都度『私、たまごはダメだって言ったよね?』って言っても、『あれそうだっけ? 忘れてた』という態度。私が体調悪い時も、買い物に行ってくれたのはイイけれど、『栄養あるから』ってたまごをひとパック買ってきたことも……。さすがにコレはわざとでしょ、そうでなきゃものすごいバカか超性格が悪いんだ……って感じて、即別れました」(20代・デザイン)

――この“彼”の行動は通常の感性を持った人からすると不可解だが、この彼が“モラハラ男なのだ”と考えるとごく納得のゆく行為だ。彼らは「彼女がイヤがる顔を見せること」に対して絶大な喜びを覚えるもの。“彼”の場合は「たまご=彼女が嫌がるもの」と学習してしまったゆえに、同じ行動を繰り返しているのだろう。一度や二度の「うっかり」ならともかく、女性がきちんと「やめて欲しいと伝えたこと」を繰り返す男性は、わざとだろうがそうでなかろうがモラハラの因子大いにアリ。

モラハラ男は入籍前から何らかの“サイン”を発している


モラルハラスメントをする男性は、結婚あるいは妊娠出産を機にその態度を悪化させるとよく言われている。彼らは女が「もう逃げられない」「完全に自分のものになった」その瞬間から本性を現し、豹変する。だから結婚前は彼らの本性を見抜くのがなかなか難しい……という説もある。

けれどモラハラ男とて、100%正体を隠し切れるものではない。彼らはあなたが「完全にモノになっていない」入籍前でも、しっかり洞察力を働かせていればチョロチョロと尻尾を見せていることもある。

大抵の場合それは「女の考えを認めない」「認めたように見せかけても口先ばっかりで、実際には自分の言うとおりにさせたい」などの兆候となってあらわれるのだ。
例えば
・違う意見を言うと急に不機嫌になる
・無視をして無言の重圧をかける
・人を見下したような言い方をする
・人のミスを責めたがる
・他人には厳しく自分には甘い
・皮肉や嫌味を言ったり揚げ足取るのがやけにうまい
・自分が間違っていても素直に謝らないでまず言い訳や言い逃れをしようとする……などなどだ。

たとえ今はいくらあなたに優しく献身的であっても、あなたがモノになったとたん言葉で冒涜するようになる。入籍してしまったあとは精神的苦痛が待ち受けているのだ。まだ“間に合う”うちに彼から逃れられることを心から祈っている。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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