学生時代とはココが違う 社会人ならではの失恋パターンと対処法

「クリスマスや年末年始に仕事が入っても、もう何も思わなくなったな〜」と、多忙な友人がポツリ。「恋人が欲しい」「結婚がしたい」と口にしていても、現実は仕事最優先で、恋愛は二の次三の次……となっている人もいることでしょう。仕事が破局原因になることもザラにあるのが、社会人恋愛。「今年こそ、恋愛や結婚を成就させたい!」という方は、社会人ならではの失恋パターンにはまり込まないよう留意していきましょう。

目次

「仕事の負担」「連絡不精」「交際を焦る」……失敗しやすいのは


昨春に行われたある調査では、皆が思う「社会人が恋愛を成功させるためのポイント」として、以下のような項目が挙がっています。(恋愛・婚活マッチングサービス『pairs』調べ、男性:1746名、女性:1655名対象、2015年4月実施)。

Q. 社会人が恋愛を成功させるためのポイントは?(※複数回答)
1位:お互いの仕事に支障が出ないようにする(73.1%)
2位:こまめに連絡をとる(48.1%)
3位:交際を急ぎすぎない(27.3%)
4位:フットワークを軽くする(25.6%)
5位:デートの約束を早めに決める(24.3%)

逆説的に考えれば、社会人は「恋愛が仕事の負担になって別れる」「連絡不精になって疎遠になってしまう」「交際を焦って失敗する」「腰が重くなって出会いを逃す」「デートの約束を後回しにして、タイミングを逃す」といったパターンで恋愛が失敗しやすいということ。これらから推測するに、社会人恋愛を成功させるためには、(1)「忙しさとの折り合いの付け方」、(2)「スピード感と慎重さのバランス」がポイントと言えそうです。

「忙しさ」にどこまで配慮すべき? 自分の言い訳にしないことも大事!


まずは、(1)「忙しさとの折り合いの付け方」から。上述の調査に寄せられたコメントでも、「お互いの仕事のつき合いもあるし、生活のリズムを壊したくない」「社会人としてそれぞれの生活があるから、尊重し合うことが大事」「仕事に支障が出ると恋愛も上手くいかなくなりそう」など、仕事重視の考えを述べる人が多くいる一方で、「忙しいと後回しになってしまいそうなので(早めに会う)」「人を知るには沢山話して、沢山会うことが仲良くしていく近道」「限られた時間を有効に使うため(フットワークを軽くする)」など、多忙な中でもこまめな連絡やデートの頻度を増やすことを心がけている人もいました。

中には、「仕事に支障が出るのを男性は嫌がると思うけど、連絡しなきゃ距離は縮まらない」なんて積極的な女性意見も……! 仕事は大事なものですが、だからといって「忙しさ」を恋愛ができない言い訳にしすぎたり、相手の「忙しさ」に配慮しすぎたりしていると、異性との縁は逃しがちになるのもまた事実。「相手が多忙すぎて連絡を遠慮しがちになり、フェードアウトした」「自分が忙しすぎて振られてしまった」という話も多数聞いたことがありますが、このパターンにハマらないためには、以下2点を心がけるとよさそうです。

社会人恋愛を成功させるコツ


(1)自分が忙しいときでも、なるべく恋愛の“言い訳”にはしない。気になる異性にはできる限り迅速に、かつ連絡漏れなどないよう誠実に対応すること
(2)相手の忙しい人でも必要以上に遠慮はしすぎず、連絡をしたい時はしてみること

焦りすぎても、慎重になりすぎても、うまくいかない!?


続いては、「スピード感と慎重さのバランス」について。上述の調査では、「お互いの仕事や生活を尊重し、理解していくのが理想」「学生とは違うので、色々気を回しながら恋愛した方が結果的にうまくいくと思う。急ぐのは良くない」「長く続けたいと思うから、ゆっくり慎重になります」といった慎重派の意見もあれば、「機敏な行動力が必要」「フットワークを軽くしないと出会いがない」「もう若くはないので、自分からアプローチするようにしている」など、スピード感や速攻が大事という意見も見られました。

このあたりの恋愛のペース感覚は、成否に関わるかなり重要なポイントです。周囲にも、「知り合ってから毎週末誘ってくる人がいて、ペースが速すぎて付いていけず、断った」という人がいる一方で、「いい歳なので、3カ月くらいアプローチして交際に至らない相手は諦めるようにしている」という人もおり、スタンスはさまざま。

このあたりは元々の性格にもよりますし、その時々で恋愛にかけられる熱量や思いの差もあるので、ペースが合わなければ縁がなかった−−という考え方もできるでしょう。ただ、大好きで絶対に逃したくない相手に出会った場合は、自分のペースを押し付けないことも大切。相手の反応をよく見ながら、「相手の恋愛ペースに合わせて距離を縮める」ようにするのがベターだと思います。

社会人恋愛を成功させるコツ


(3)恋愛にかける時間の量やペース配分も「相性」のひとつと考え、合わなければ潔く諦める
(4)ただし、絶対に逃したくない相手ならば、相手のペースに合わせて距離を縮めたほうが吉

学生時代に比べれば、時間や労力を割くのが難しくなりやすい社会人恋愛ですが、短い時間しか一緒にいられなくても、仕事でつらい時の支えになってくれたり、存在だけで相手の“ありがたみ”に気づけたりすることも多いですよね。「今年こそ恋愛や結婚をしたい!」という社会人の方は、ぜひ上記のような点を改めて心がけてみていかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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