男子からすればただの社交辞令! 女を惑わす男の調子のいいセリフ3選

「あれ、彼ってもしかして私に気がある……のかな?」

自意識過剰な「イタイ女」じゃなくたって、男性からの思いもよらぬ言葉にそう感じることはあるもの。「女のカンは鋭い」なんて通説もあいまって、心の中でひそかに「彼は絶対私のこと思ってる……」「この先彼とは結ばれる運命なんだわ……」なんて思ってしまうことはよくある話だろう。
……だが悲しいかな、男性は意外と「気のない相手」に対しても女からしたら思わせぶりな言葉を吐くのである。
今回は「私を惑わせた彼の言葉」について調査したので、悲しい勘違いをしないようにして欲しい。

目次

1.お前みたいなのが彼女だったらいいなあ


・「ある朝、同僚のスーツのボタンが取れかかっていたので、もっていたソーイングセットで彼の服を修繕してあげた。そんな姿を見た彼はポロっと『お前みたいなのが彼女だったらいいなあ』って……。その場では笑ってごまかしたけど、それがきっかけでなんとなく彼を意識するように。でもその後、彼にはラブラブな彼女がいることが判明。決まった彼女がいるクセに、あのセリフは一体なんだったの!?」(20代・総務)

――「ほとんど告白じゃないの?」なんてセリフを男性から掛けられたとしても、決して浮かれたり真に受けたりしてはならない。この状況でいえば「彼」は「緊急時にピンチを救ってくれた女性」に対して感謝と賞賛の意を述べただけで、それがたまたま「お前が彼女だったら……」というフレーズが出たに過ぎないのだ。彼は本当にこの女性を恋人にしたかった訳ではない。

2.好みはお前みたいな女


・「合コンで自己紹介をした時のこと。お酒もまわってきてそれぞれ“好みの異性”を発表しあうことになった。私の正面に座っていた男性の番になり、『僕の好みはスレンダーなタイプでしっかり働いてるって感じの女性で……この中なら○○さんかな~?』と私を名指しで指名! 当然周りも超盛り上がり、『もう付き合っちゃいなよ~』『お似合いじゃない?』なんて皆にひやかされながらすごくイイムードに……。『今度また会いましょう』ってお互いアドレスを交換してわかれた。私としては『もう付き合ったも同然!』みたいに思いながら次の日『昨日は楽しかったですね♪』って軽い調子で連絡をいれてみたら……なんと無視! 私、なんかした? あの夜の楽しさはウソだったの~!?」(30代・医療)

――この「女から見ればヒドイ男性」は、必ずしもウソをついている訳ではないのである。彼は「その合コン参加者のなかでしいていえば彼女のような雰囲気の女性が好みだった」のであり、意図的にだまそうとはしていない。注意すべき点は彼女の「ような」女がタイプであるのであって、「彼女そのもの」を好きだと言っている訳では決してないということだ。

3.こんなこと言えるのはお前だけ


・「学生時代からの男友達のYとは、就職した今でもたまに会って飲む仲。お互い仕事の愚痴やフラれた話なんかを言い合ったりして『なんでも話せる気楽な仲』だと思ってた。でもある日、いつものように飲みに行った時、Yが「仕事でミスった……」ってヘマをやらかした話を打ち明けてきて、さらに『あ~、こんなこと言えるの世界中でお前だけだよ。ホント特別だよ』と言い出した……。その言葉が妙に胸に残り、それから彼に会うたび私の方は内心ドキドキするように。このセリフってもしかして気のある証拠?」(30代・製薬会社)

――この彼女にとってはお気の毒な話だが、残念ながらふたりの関係が「恋愛」に昇格することはほぼないだろう。
男は「感謝の気持ちを伝えたいがあまり、女にとっては不適切な言葉を吐くもの」だ。特に弱っているときならなおさらだ。
「お前は特別」「お前にだけしか言えない」「お前にしかこんなことできない」などと言われても「もしかして……!」と浮かれてはならない。
それはただ単に、「ありがとう」ということの代用に過ぎないことがほとんどなのである。加えて男というものは恋人や彼女にしたい女性に弱音を吐くことなどない。「女として意識している女性に」みっともないところや情けない姿など決してみせないし、逆に隠そうとするもの。気にならない相手にだからこそ弱い自分をさらけ出せるのだ。

男性は適切な言葉の使い方を知らない


男性は概して女性よりも先のことを想像せずに、「このセリフが相手にどう受け取られるか」ということを考えずに言葉を発信することが多いもの。女だったら「こんなこと言ったらなんか誤解されちゃうよね……」「ヘタに気を持たせちゃうかな……」と考える。
しかし男性は相手が勘違いするフレーズを平気で使う。
さらに女にとって忌々しいことに、男性たちには全く「悪意」がない。
「その場ではそう思ったこと」「その瞬間感じたこと」をそのまま素直に口にしただけの彼らは、たとえ女から「あのときああ言ったじゃない!!」などと責められても、「そんなこと言われても……」「そうだっけ?覚えていないよ……」と閉口するのだ。

男性からの「耳触りのいい社交辞令」をまともに受けても女は損をするだけ。女性からしたら「ん?」「コレって? もしかして」とひっかかるような甘い言葉であっても男性にしたらなんの意味も持たないとりとめもないセリフなのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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