心の傷に! 男が絶対語りたがらない恋愛黒歴史

思い出すだけで身の縮むような「恋愛にまつわる失敗談」や「なかったことにしたい黒歴史」を持つのは女ばかりではない。ふだんは何食わぬ顔をしている男にだってそれは存在する……。
前回の記事では“女の恋愛黒歴史”をまとめたが、今回は男性編である。
男性たちがずっと胸に秘めていた「恋愛黒歴史」、ほんとは「触れたくない過去恋」を披露してもらったので、あなた自身が彼の“地雷”にならないようチェックしてみてほしい。

目次

彼女の夢のために数百万円


「友人の紹介で知り合ったE子は、すごく健気な頑張り屋さんだった。普通のOLだった彼女は向上心が強くて『いつか資格をとって独立したいんです。○○さんとの将来の為にも……』と暗に結婚をほのめかされ、それまでぜんぜんモテなかった俺は有頂天に……。さらに彼女からその資格の有用性を説かれた俺は、『じゃあコレ使って』と5万、10万と彼女の“スクール代”を用立てるうちに、いつの間にか総額は三桁に膨れ上がり……。さすがにその頃には『なんかコレおかしくね?』って感じたけど、『もうこうなったらモトを取らなきゃ気が済まねえ!』って意地になって彼女に“投資”を続けた。けど彼女の『頑張ったけどまた合格しなかったの、ごめんんさい。それで、来季のおカネも借りていいかな?』って言葉にブチ切れた。勿論それきり別れたけど、未だ1円も返っては来ない。あの女のことは絶対許せない。未だ独身なのはあの女のせいだな」(40代・匿名希望)

……「俺、叶えたい夢があるんだよね~」「お前のこと、将来絶対幸せにするからさ」なんて甘い言葉にダマされ、夢だけ語る口先男に金を貢いでしまうのはなにも女だけではない。男にだって同様のケースが発生する。特に男性の場合、「女ごときに利用されてるなんて周囲には知られたくない」「女に騙されたなんて恥ずかしくて誰にも相談できない」「どうにかして元を取りたい!」という気持ちから、“内なる警告”を感じてもそのまま深みにハマってしまうケースも少なくないのだ。

結婚の約束をした女には旦那が……


「大学出て就職したばかりの頃、飲み会でA美と知り合った。俺より7つ年上の30歳だったけど、同世代の女子にはない彼女の包容力とセックスにすぐに夢中になった。『他の男に絶対渡したくない、結婚しよう!』っていう俺のプロポーズに彼女は『いいよ』って答えてくれて一緒になる約束をした……。でもある日曜日、彼女が中年の男と歩いてるのを目撃。『アイツ誰だよ』って詰め寄ったら、『夫』っていう衝撃的な答えが。『プロポーズは冗談だと思ってた……』『まさかあなたみたいな年下が私に本気になると思わなかったの……本当にごめんなさい……』って泣く彼女に何も言えず、その場を離れその後会ってはいない。いまようやく話せるけどそこから立ち直るのに5年以上掛かった」(20代・メーカー)

……両方が“遊び”だったならばこんなことはなかったはずなのに、そうでなかったからこそ起こってしまった悲劇。
片方が結婚していて片方が結婚していないゆえに生じる恋愛温度差である。
「実は結婚している」「他に彼女がいる」という事実を隠し、合コンや婚活パーティーに参加して若い女性を引っかける既婚男性などいくらでもいるが、女性だって『出会いの場』を求めてしまうその手の性質はあるだろう。相手を騙したいというワケではなく恋愛の欲求はある……ということだ。

男性は自ら過去の恋愛を語りたがらない


男というものは、女が思うよりもずっと自尊心の高い生き物である。
男性は「昔はけっこうモテた」とか「昔はワルだった」なんて女性が聞いてもいない自慢話や武勇伝を嬉々として話してくる……。しかし自分のミスや失敗談は決して言いたがらない。
女からすれば「なんだそんなことで~?」「んなこと誰だって一度くらいあるよ」「ぜんぜん大したことじゃないじゃん」なんて笑い飛ばせるようなことをネタとして取り扱わないし引き合いに出さない。

「好きだった女にフラれた」
「昔、女にダマされた……」
「まんまと貢いでしまった」
「好意を持ってた女が、俺じゃない別の男を選んだ」

……なんて“恋愛あるある失敗談“や“ごくありがちな事件”さえ、彼らは“黒歴史”として封印し、決して“今カノ”である女性になど語りたがらない。

そんな時女にできるのは、「彼の黒歴史は黒歴史として眠らせておく」ことだ。好きな男や気になる男性の過去が気になるだろうが、「この人誰~?」だとか「昔はどんな恋をしてたの?」なんて詳しく追及しほじくり返してはならない。
いくら過ぎ去ったことでさえ、うまくいなかなったことを男性は人にみすみす報告などしたくないのだ。

しかし、ムリヤリ聞き出さなくても、あなたと彼の信頼が深くなり将来を考えられる相手として認められたときこそ、彼はあなたに「実は、こんなことあったんだ……」「あの頃の俺、青かったよな……」と照れながら過去の経験談を語ってくれるはず。
その時こそ彼の“黒歴史”は苦い過去でなくなり、あなたと彼と二人で笑い合える“思い出話のひとつ”となるのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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