「受け身な性格」を変えたい人へ。恋のチャンスを増やす方法

恋愛では受け身なタイプの人もいれば、自分から積極的に動きたい人もいますよね。この組み合わせが恋に落ちれば問題なく進展しやすいのでしょうが、最近は男女とも受け身な人が増えていて、お互いにそうだから進展しない……というケースはかなり多いようです。「恋人が欲しい」「そのために受け身な自分から変わりたい」と思っている人へのヒントをご紹介します。

目次

「相手への興味」がないように見えてしまうのが最大の問題!


受け身だと、なぜ恋愛がうまくいかないのか。「接点が増えない」のはもちろんですが、根本的な理由は「相手に興味がないように見えてしまうから」ではないでしょうか。特に恋愛の始まりに欠かせないのは、「あなたに興味があります」という気持ちを示すこと。それを伝えられないと、せっかく知り合えてもその場限り、あるいは短期のコミュニケーションで終わりやすくなってしまいます。

相手に興味があっても、受け身な人はなぜそれを開示できないのか。それは「自分を受け入れてくれる人にしか、うまく心を開けない」「拒絶されるのが怖い」「自分自身やコミュニケーションスキルに自信がない」といった理由が考えられます。

恋愛に積極的な人でも、異性に興味を示して拒絶されるのは怖いものです。ですが、その気持ちを超えてぶつかっていけるのは「まずは知り合ってみないと分からない」「お互いに興味を持ちあえる人を探せばいい」とある程度、割り切れているからではないでしょうか。「誰にでも好かれようとはしなくてもいい」という“いい意味での諦め”を持ちつつ、「でも、自分に興味を持ってくれる人も一人くらいいるはず」という前向きな希望も持っている。この点は見習っていくといいかもしれません。

実際、異性から「興味があります」「話してみたい」という気持ちを示されて、最初から嫌がる人は滅多にいません(※清潔感ある身なりをしていることは重要です)。万が一、この段階で拒む人がいたら「興味がないなら構いません」と、どんどんスルーしていけばいいと思います。「誰にでも好かれたい、評価されようと思う必要はないんだ」「お互いに興味を持ち合える人を探しているのだから」――と自分の心に何度も言い聞かせていくと、】少し”受け身体質”が治ってくるかもしれません。

「インタビュアー・スイッチ」がおすすめ!


また受け身な人は、怖れや自信のなさが先に立ってしまう分、「相手への関心」よりも、「こんな自分を分かってくれるだろうか」という思いが勝りがちな傾向もあります。異性関係において「自分をわかってほしい気持ち」や「異性に選んでほしい気持ち」はあって当然なのですが、初期段階では一旦脇に置いておいたほうがいいでしょう。恋愛に発展するかどうかは、最初に興味を持ちあえた先にある“結果”です。どう転ぶこともありえるので、最初から結果を考えすぎて選択肢を狭めてしまうのは損だと思います。

「自分を分かってくれる人かどうか」は後々見ていけばいいと考え、まずは「この相手はどんな人だろう?」という視点を重視して話してみる。とりあえず自分から興味の矢を投げていったほうが、恋愛チャンスはぐっと増えてくると思います。

おすすめは、「インタビュアー・スイッチ」を意識すること。インタビュアーとは、相手に関心を向ける人。自分の意見や気持ちは抑え、目の前の相手がどんな人かを掘り下げ、話を引き出していくのが役目です。異性との初対面ではインタビュアーのつもりになり、単なる聞き役以上に話を引き出すことに努めていくと、相手は「自分に興味を持ってくれているのかな?」と感じやすいでしょう。すると自然とこちらにも話を聞き返してくるでしょうし、“お互いに興味を持ちあえた感覚”が生まれ、次の機会に繋がることも期待できます。

普段から「愛情貯金」をしていこう!


受け身で怖れや自信のなさが強い人のなかには、心のどこかで「自分を好きになってくれる相手がいれば、自信が持てるのに……」と思っている人もいます。しかし恋愛をするためには自信が必要で、自信を得るためには恋愛が必要で――となってしまうと無限ループですよね。まだ見ぬ相手に期待をするだけでは、このループを抜け出しにくいでしょう。

「自信をつけなきゃ」と背伸びをするより、「愛情貯金を貯めよう」と意識したほうが、恋愛における自信は湧いてきやすいかもしれません。愛情貯金を貯めるには、普段から家族、友達、職場の仲間、街角でちょっと関わった人からでも、小さな好意や愛情を受け取ることが肝心です。そして、もらったら大いに喜ぶ癖を付けます。たとえば道を譲ってもらったら、「親切にしてもらって嬉しいな」と噛みしめる。友達に優しい言葉をかけてもらったら「うれしい」「有難いな」と何度も口にする……などなど。

一つひとつがほんの1%の愛情でも、積もり積もれば10%、20%、50%……と心に膨らんでいき、安心感や自信にも繋がっていくでしょう。生きているだけで、意外と周りから好意や愛情をもらえていることに気づけると、「異性に自分からちょっと興味を示すことくらいは、怖くないかも?」と思えるようになるかもしれません。

受け身な性格で、なかなか恋愛が始まらない、始められないと悩んでいる人は、ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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