好きな人とのLINE 相手から質問をしてこないのは脈ナシ!? 

20代後半の男性から、発言小町に「好きな人からのライン」という投稿が寄せられました。彼にはこの半年間、毎日LINEのやりとりをし、月に一度はデートもしている片思いの女性がいるそうですが、「相手から自分に対しての質問がないこと」が気になっています。「好きな人に対しては興味持って色々聞きたくなると思う」と語り、「質問が無いってことは私に対して興味はないってことですか? 例外ってありますか?」と問いかけています。

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質問したくならないのは、「別の世界」を感じさせないから!?


自分のほうは、相手にいろいろ聞きたくなる。でも相手のほうは自分のことを聞いてくれない……。一方通行な状態は寂しいですよね。「自分に興味関心がないのだろうか」と悩んでしまうお気持ちは、よくわかります。

まずは彼女の性格傾向から考えてみましょう。世の中には、「元来あまり他人に興味がなく、人間関係に淡白な人」や「人の話を聞くのは好きだけど、あまり自分のことを話したがらない」という人もいます。もし彼女がそういうタイプなのであれば、あまり人に質問をしないのは、彼女にとって“普通のこと”なのかもしれません。

しかし、そうした性格ではなさそうなのであれば、残念ながら予想どおり、「質問がないのは、現状トピ主さんにあまり興味を持っていないから」ということが考えられるでしょう。とはいえ、半年もの間、毎日2~3通のやりとりをし、月に一度はデートをし、手をつないだこともある――という状況を考えると、彼女はトピ主さんと仲良くするのが嫌なわけはないのだろう、とも思います。異性としては意識していなくても「人としての好意」を持っているか、あるいは「気にかけてくれること自体は、それなりに嬉しい」などと思っているのかもしれません。

もし、トピ主さんが「きょう、何をした」「今、何に興味がある」といったことを自分から報告するようなLINEをしているのであれば、「わざわざ彼女のほうから聞くことがなくなってしまっているから、質問が来ない」という可能性も考えられます。恋をしている側は、どうしても「自分をわかってほしい」という気持ちから自己アピールが強くなったり、「何でもいいから相手と話したい」と思うがゆえに、自分から提供する情報が多くなったりはしがちです。

半年間も毎日LINEをする、というのは結構な頻度。LINEでのやりとりをしすぎて、彼女は「トピ主さんの考えることや一日の行動」が大体予想できるような感じになった結果、興味関心を持たれにくい関係になってしまった――ということは、ひとつの可能性としてあるかもしれません。

しばらく自分自身に目を向け、新しいことに取り組んでみよう


では今後、彼女にもっと興味関心を持ってもらうにはどうしたらいいのか。具体的には、以下3つの心がけがおすすめです。

1. LINEのやりとりを少し控える
現状かなり頻繁に連絡をしているため、彼女を“お腹いっぱい”にさせている可能性を感じます。腹6分目くらいに抑えてみましょう。何もかもすぐにLINEで伝えようとせず、「次に会ったときに話そう」などと思っておくといいと思います。

2.彼女以外に夢中になれるものを見つけ、エンジョイする
3.今季や今年の「自分なりの目標」を決め、実行に移す



2と3は、「彼女の知らない新しい世界」を持つことが目的です。恋愛以外に夢中になれるものが何もなく、「この人、私のほうしか見ていないよな……」なんて思われてしまうと、どうしても異性としては「つまらない、退屈な人」だと思われがちです。自分の世界を持ち、いきいきと暮らしている人って魅力的ですよね。トピ主さんも、しばらく自分自身に目を向けてみてはいかがでしょうか。大げさなものでなくて構わないので、「きょうは彼女になんてLINEしよう?」と考えていた時間を、「きょうは何に取り組もう?」「こんな新しいことをしてみよう」など、自分の人生を豊かにするために使ってみましょう。

今後、彼女に恋愛感情が芽生えるとしたら、どんな”きっかけ”がある?


実は2か月前に、一度告白済みだというトピ主さん。そのときは振られたものの、その後も告白前と変わらない感じで関係が続いているそうです。「元々異性として1ミリも興味を持たれていない」ということであれば、恋愛相手として結ばれるのは正直、厳しいかと思います。ですが逆に、彼女が1ミリでもトピ主さんを異性として意識している部分があるならば、希望ゼロではないと思います。一度振られた後で交際に至った例も少なからず知っています。

まだ振られてから2カ月しか経っていないので、今すぐに交際へ発展させるのはは難しいでしょう。しかし、二人はそれなりに仲良くしているようですし、今後トピ主さんに気持ちが傾く何らかのきっかけがあれば、彼女のなかで好意が高まっていくこともありえるかもしれません。

一般的に、“恋愛感情が芽生えるきっかけ”として多く見られるのは、「(A)自分の魅力がアップした」「(B)相手と距離を置いた」「(C)相手が弱っているときに支えた(助けた)」などです。(A)は言葉のとおり。外見、内面、仕事の成果、頼りがいのある一面など、相手に「あれ?この人、思っていたよりステキだな!」と思われるような魅力が伝わると、恋心が芽生えることもあるでしょう。

続いて(B)。人は、自分のことを好きだと思っていた異性が別の相手を好きになると、急に惜しく思い始めたり、嫉妬心が芽生えたりすることがあります。中途半端な駆け引きで釣ろうとするのは逆効果ですが、「まったく興味を持たれていないなら、もう諦めよう」と覚悟が決まるならば、思いきって距離を置いてみるのも一案です。そのことで、彼女がトピ主さんの大切さに気づくこともあるかもしれません。

最後は(C)について。自分が仕事やプライベートで落ち込んだときに親身に支えてくれる異性がいると、恋愛感情に変化していくケースは少なくありません。ただし、いつそうしたことが起こるかわからないし、必ず起こるとも限りません。「たとえ付き合えなくても、彼女の近くにいたい!」くらいの強い気持ちがあるならば、近くにいて彼女を見守り続け、その出番を待つのもひとつの恋愛道だと思います。

選択肢はいつでも、「現状のまま」か「先に進むか」の二択


彼女と連絡をしたり会ったりする時間が「心から楽しい!」と思えるうちは、その幸せを喜び、無心でエンジョイするのがベストだとは思います。しかし、推測するに「今の関係でいること」が少し苦しくなってきたから、投稿をされたのかもしれませんね。もし迷っているならば、二択で考えてみてください。恋愛での進路の選択肢は、いつでも「現状のまま」か「先に進むか」のどちらかです。

他人の気持ちである以上「脈があるかないか」を測ることには限界があります。脈がある場合・ない場合どちらも想像してみて、その上で「自分がどうしたいのか」を考えて決めていきましょう。彼女が好きで諦めたくないならば、「もうしばらくは好きでい続けてみよう」と決めるもよし、「やはり可能性がなさそうだ」と諦めて先に進むもよし。どちらも正解です。「今すぐに付き合うのは無理そうだ」という事実を受け止めた上で、トピ主さんは今、どちらを選びたいでしょうか。自分の心としっかり話し合って、決めていきましょう。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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