長い大恋愛あとの次のプチ恋……モト彼を忘れる為の次の恋は上手くいかない?

日本を代表する歌姫、浜崎あゆみの様々な離婚報道が大きく取り上げられた。
2010年の紅白でトップバッターを飾り、純白のウェディングドレス姿とロングベールを携えて登場し「Virgin Road」熱唱した彼女。
そして昨年の元旦……新春のビッグニュースとして飛び込んできたのは「あゆの電撃結婚」! カウントダウンを終え、元旦に渡米し挙式を済ませたという。なるほど、大晦日にウェディングドレス姿で熱唱したのはそういうことだったのか……。

相手はウェデイングソング「Virgin Road」のPVで夫婦役として共演したオーストラリア国籍でロサンゼルスを拠点として活動している俳優マニュエル・シュワルツ。プロモーションビデオ撮影で知り合い、わずか5カ月でのスピード婚であった。

この電撃婚に皆驚いたが、離婚に対しての反応は薄く、想定内だったようだ。
「やっぱりね」「いつまでもつか」多くの人は二人の別れを予測していた……ということになる。

これは、誰もが知るTOKIOの長瀬智也との長い大恋愛があったからではないか、と思う。あゆと長瀬の歴史は長く、二人は1993年にドラマ「ツインズ教師」での共演。そして2001年に歌番組で再会した二人は交際をはじめ、2001年には互いに交際宣言、その後二人のラブラブぶりは各報道で取り上げられ世間を騒がせた。
しかし、多忙な二人は互いのスレ違いを防ぐため同居。しかし2007年7月破局。じつに7年越しの交際、長い月日が流れたのだ。

この長い春、「大恋愛のあとの次の恋」……というのはなかなか難しい。
あゆと長瀬じゃなくとも、別に芸能人じゃなくとも、「長い恋が終わったあとの次の恋」というのは上手くいかないことが多い。
アナタの周りにもあるだろう。すぐに火がついても消えることも早い恋。寂しさを埋めるため、昔の恋人を忘れる為、新たな恋をしても結局続かないことは多い。ショート恋愛やプチ恋愛の数は多くとも長い時間過ごせる相手、ロングランシステムの恋で向き合える相手はそうそう現れない。

私自身もその経験者である。
社会に出て初めて真剣に付き合った男性、互いに結婚も意識して6年半も付き合った。
破局したあと、相手をなかなか忘れることができなかった。皮肉にも別れる方が簡単で、忘れるほうが難しかった。
形としてはキチンと別れているにもかかわらず、実際気持ちは拘束されていた……。会社では平気なフリをしていたが、一人でいると彼のことを思い出し考えてしまったり、電話をしてしまいそうな自分がいた。気を紛らわそうと毎晩出歩き、のんだくれたり、友達とカラオケに入り浸ったりしていた。

しかし、どんなことをしていても何をやっても彼を思い出してしまうのだ。飲めば飲むほど、酔えば酔うほど、さらに思い出したりする。カラオケを歌いながら涙が出てきたり、歌詞がオーバーラップしたり……。
そして今更ながら「こんなにも好きだったんだ」とか「あの時、なんで気づかなかったんだろう」と逆に気持ちが募ったり後悔したりして、元気になるどころかさらに落ち込んでしまう。
別れたあとでも、こんなに彼のことを考えてしまう自分が嫌で嫌で、情けなくて仕方なかった。

悪友達は、
「男を忘れるには次の恋!」「別れたら次の人!」「終わった恋にしがみつかずに歩き出そう」「とにかく新たな恋、行動あるのみ」「考えてないで誰とでもいいから付き合え」「オトコは彼一人じゃないっ!」
……などとけしかけ、励ましてくれた。

早く忘れたい……いつまでも引きずっていたくない、楽になりたい。
そう、忘れるためには次の恋! 浅はかな私は誰かの胸を借りて元彼の事を忘れようとしたのだ。

そして私はいろんな男性と付き合ってみた。友達に紹介された人や合コンで知り合った人、彼氏と別れた宣言をしてから近づいてきた社内の人……。しかし、どれもこれも上手くいかなかった。

誰と付き合おうとも、元彼を忘れるどころか思いだしてしまうのだ! 何処へ行こうがデートしようが、また昔と同じ景色や同じ場所を眺めても、同じ曲を聞いても、元彼との思い出が大きすぎて多すぎて…どうしても当時のことが蘇り思いが込み上げてくる。
そして最低なことに、今隣にいる男性にはなんの責任もないのに、元彼とその人を比べてしまうのだ。
笑い方、歩き方、運転の仕方、ふとした仕草や会話の受け応え、やり取り……「元彼だったら……こう言うだろうな」「元彼だったらこうしてたな」
なんでも元彼に結びつけてしまう。
私が比べている以上「彼以上の人は現れない」し「彼を超える人は現れない」。

なんとか気持ちを切り替えようと自分の身を新たな環境に置いたり状況を変えてみたりして、彼を忘れ誰かを好きになろうと努力したが無駄だった。それに努力することでも頑張ることでもなかった。

無理に誰かを好きになろうとしてもなれるものではないし、「この人はいいひとだから…」とか「この人を好きになろう!」と心に決めて好きになるものではない。
そして長いこと深く関わり、きちんと向き合ってきた相手の事はそうそう忘れることなどできないし切り離せない。長い積み重ねによる経験や思い出、二人の長い歴史、刻まれた時間はなかなか消えない、消せない。

「そんな簡単に忘れられないものなのだ」……と認めたらかえって気持ちが楽になった。
無理に忘れることも、その為に誰かと付き合うことも辞めた。
無駄な抵抗や悪あがきは辞めた。
恋愛を消化するには、自分の思いと決着をつけるには長い時間が要する。

時間がたった今、当時のことは笑い飛ばせる。
相手を忘れたり、恋を葬らせる、ということは自然にいつの間にかできているものなのだ。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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