いよいよ今週末公開! ディカプリオ主演『J・エドガー』

先日起こったイタリアの豪華客船の事故から映画『タイタニック』の映像がTVで幾度となく流れていましたが、レオナルド・ディカプリオの代表作となった本作から、既に15年も経過しているのをご存じでしょうか?

当時は、レオ様との呼び名で王子様のように世界中の女性から熱い眼差しを集めていた彼も、今年で38歳。近年は『アビエイター』『ディパーテッド』『インセプション』とロマンティックストーリーとはかけ離れた、ハードな役に挑戦し続けています。そんな(あえて)レオ様が、クリント・イーストウッド監督という最高の相手とタッグを組んで挑んだ作品が『J・エドガー』です。

J・エドガーという人物


J・エドガー・フーバー……日本人の私達にとっては聞き慣れない名前ですが、アメリカでは”超“有名な人物。

一言でいえば、あの“FBI”を最初に作った人。今では当たり前になっている科学捜査や犯罪者の指紋管理システムを作ったのも彼なんです。20代にして、FBIの全組織の長官になり、77歳で引退するまでFBI長官であり続けという(すごい……)。その間に交代した大統領の数は8名。その誰もが彼の存在を畏れたのだとか。ただ、エドガーはアメリカを守るという大義名分の元、管理体制を徹底したりと、その冷徹とも言える徹底ぶりには疑問の声もよく聞かれたそう。

彼の行動は謎に包まれている部分も多く、プライベートは最たるものでした。その私生活を窺わせる、彼が誰よりも心を許したと言われている部下のFBI副長官クライド・トルソン(アーミー・ハマー)との関係、一生秘書であり続けたヘレン(ナオミ・ワッツ)、彼を溺愛し、またエドガー自身もその愛が支えだった母親(ジュディ・デンチ)……彼の人格形成において大きく影響を与えた3人との関係が本作でも描かれています。

見どころ


本作の見どころといえば、やはり20代の若きフーバーから、77歳で永眠するまでをディカプリオが全て演じていることでしょう。

特殊メイクを施し、“老人らしい”動きにも細心の注意を払い77歳になりきったディカプリオは、クリント・イーストウッドが初めてすれ違った時に気づかなかったとか!誰もをも寄せつけない強烈な個性を持ち、謎に包まれたエドガーを彼がどう演じているのか……ファンならずとも、気になるところでしょう。

また、クリント・イーストウッド監督はエドガーの様々な行動を淡々と追っていきます。アメリカの正義である一方で、不可解な行動も見え隠れするエドガー……一体彼はどんな人間だったのか……その答えは観客に委ねるといった感じで、決してドラマチックな構成ではありません。

ですので、ハリウッド的な明快なストーリー展開やスカッとした感じ、或いはレオ様が登場するラブストーリーが好き! という方には、少し難解に写ってしまうかも。

どちらかと言えば、男性の方が興味を持つタイプの映画かも知れませんが、政治的人物の伝記映画といえど、エドガーの知られざる心の深淵に触れているという点、部下クライド・トルソンとの間柄など、女性が見て感じることは多いかも。

惜しくも、ディカプリオは本命と言われたアカデミー主演男優賞ノミネートは逃してしまいましたが、本作はオスカーの常連である今年82歳のクリント・イーストウッド作、注目作であることは間違いありません。
(mic)

『J・エドガー』
監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、ジョシュ・ルーカス、ジェフリー・ドノヴァン、リー・トンプソン、アーミー・ハマー
2012年1月28日より全国ロードショー

この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

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