スピード婚での相手への正しい見極めは不可能?

近年定番化しつつあるのが「一年未満のスピード婚」。
あゆもダルビッシュも結婚に至るまでの交際期間は短い。(※前記事参照)

ラブラブ上昇期の盛り上がりの中で結婚すると、その時は「幸せ絶頂」であっても、結婚したあと相手への落胆やギャップは大きい。スピード婚には意外な落とし穴があるのだ。
交際期間が短い、つまり僅かな期間で相手を見極めるというのは意外と危険なのである。

何故なら、正しい見極めが出来るのは恋が覚めてから。ほとぼりが冷めてから……なのだ。

誰しも結婚をスタートさせ、生活してみると驚きの発見と気づきがある。相手の知らなかった部分に戸惑う。

結婚する前こそ相手に対して観察は怠らず、結婚する前から相手の欠点や習慣などを把握していればそれほど大きな失望はないかもしれないが……。恋愛しているとき、相手に夢中になっている時は、誰でも相手をキチンと見極めてはいないし、ちゃんと目を見開いてなどみていない。
どうしても相手を見る目は甘くなってしまう。採点は難しい。

「恋は盲目」とは本当のことである! そして、恋をしている脳は正確な判断ができない。(参照記事:「恋が覚めて気づく真実! 相手が変わったのではなく、アナタが変わったのだ!」

恋をしている脳は相手を否定したり批判することはせず、相手のことを肯定し、共感し、受け入れようとする。相手のありのままの姿や真実を受け入れるというよりも「好きだ」という気持ちから何でもねじ曲げてしまう。誤魔化せてしまう。愛とか恋という名の元でメクラになり相手の欠点でさえ長所として受け取ってしまう。勘違いと勝手な思い込みが生まれる。

ラブラブ・ウハウハ状態の時期には「この人の何もかもが好き」「この人の全てを受け入れられる」
「この人となら大丈夫」「この人とならやっていける」「この人とじゃなきゃ幸せになれない」「この人ナシじゃ生きていけない」

などと思い込んでしまう。
その幸せの真っ只中、勢いと情熱に任せて結婚してしまうと、
まったくその逆の思いが押し寄せる。

「分かってくれない」「話が違う」
「こんな人だと思わなかった」
「価値観が合わない」
「彼(彼女)は良き理解者ではない」
「この人じゃなかった……」
「これが私の人生?」「この先ずっと相手の犠牲になりたくない」
「一生一緒なんて無理」

特に交際期間が短い場合は相手に対してのこのガッカリ度は高くなる。

上り坂から転げ落ちるように結婚生活や相手に対しての期待、夢、理想…はことごとく裏切られる。生活を共にして気付かされる、思い知らされる相手の本当の姿や素の部分、嫌な面や悪しき習慣や癖…それを目の当たりに見てしまう。
そこで許す事が出来れば問題ない。
また四六時中いることで相手への気遣いよりも自分の主張や自我の強さが出てくる。
短時間だと抑えれることも、生活となるとそうそう我慢できない。
互いの欠点や気になる部分、それらを受け入れられない、受け止められない、許せない、譲れない、合わせられない。
となると相手との摩擦や対立、さらに無視、避けるようになり…夫婦によっては破綻に至る。

いくら結婚前に「この人となら何があっても大丈夫」とか「俺はコイツを一生守り通してみせる」と力んで断言したところで燃えるような想いは萎んでいき、薄れていく。

恋の賞味期限がやってくるのである。相手に夢中な状態は残念ながら永遠には続かない。

世界的に有名な人類学者であり人間の恋愛に関する研究を行っているフィッシャー博士。その博士が恋の賞味期限を示す研究結果の中で有力だと考えているのがイタリアの神経科学者のグループが1999年に出した報告である。データー分析により恋の賞味期限は12カ月から18カ月間という結論であった。
一年から一年半……。
恋というのはなんとも早く立ち去るものなのだ。

またフィッシャー博士自身も恋する状態は「変化する」ことを確認している。
fMRIを使った研究によって恋愛期間が長い人たちの脳と期間が短い人たちの脳に違いがあることがわかったのだ。
7カ月までは熱烈なラブラブ状態が続く。8カ月から17カ月の間は個人差があるが、ラブラブとそうじゃない状態がオーバーラップする。そして、18カ月を過ぎて安定した関係が続いたとしても熱烈な恋ではなくなる……。
<だから男と女はすれ違う~最新科学が解き明かす「性」の謎 ― より引用>

7カ月まではラブラブ状態……ということは、交際期間3カ月、5カ月で電撃結婚したとしても出会って8カ月後には冷め出すということになる。結婚生活が一年もたなかったとしても不思議ではない。一年半を過ぎて熱烈な恋でなくなり安定した落ち着いた状態になる。

結婚に対しての判断や相手に対して見極めはこのメラメラの状態、熱烈な時に行うと間違いやすい、勘違いしやすいともいえる。18カ月、一年半を過ぎたあたりから冷静になり浮ついた状態でなく見れるようになるともいえる。

熱があるうちは誰しも朦朧とし妄想し、焦点が合わずキチンと見定められない。
悲しいかな、恋が立ち去った時こそ相手を見極める力が生まれ正確な判断が下せる。また相手に振り回されない自分なりの答えが出る。そして、この賞味期限の故に結婚前の採点は甘く、結婚後の採点は厳しいのだ。

熱に浮かされ結婚し、熱が下がって離婚する。
結婚は間違えだとしても離婚は正しい結末なのかもしれない。
(神埼桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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