男を落とす、その気にさせるテクは「援助」させること

「婚活連続殺人事件公判開始」

木嶋佳苗被告裁判員裁判被告人質問が始まった。首都圏連続不審死事件で交際男性3人の殺人罪に問われている木嶋被告(37)。6年間に愛人契約を結んだ男性は20人。月に50万もらっても足りなかったという木嶋被告。
検察側はこれまで、金目的で婚活サイトに登録して、知り合った男性らと関係を持つなどして金品をだまし取ったと主張。木嶋被告は、「この時期には毎月150万円ぐらいの収入を得て使っていた」と話している……。

これに対して世間は
「え~なんでまた?」
と驚き、
「どうしてまた?」
と口にする。何故ゆえ木嶋被告が何人もの男を手玉にとり、お金を巻き上げることができたのかと不思議がる。

しかし、モテる女は容姿だけの問題ではない! アナタの周りにだっている筈だ。「え~なんであの子が?」ってパターンが。
美人でもない、可愛いタイプでもない、スタイルも褒めるようなものでもなく、センスがいいとかカッコイイとかでもなく、なんの取り柄もなさそうなのに……でも、何故だかモテる女。

正しくは「モテる」というより、「支援したくなる女」なのだ。男を手玉に取るというのは「援助したくなる女」なのだ。男性は意外と口では、「オレはないな~」、「ムリムリ」、「オレデブ専じゃないし~」、「有り得ないよ」とか言いながら、いつのまにかタイプじゃない女、オレの理想に反する女を助けたり、協力してたりするものだ。

私は知っている。小さな要求から始まる恋愛が存在することを。頼まれるとその頼みごとをした相手を好きになってしまうことを。援助すると援助された側よりも援助した側の方が相手に好意を寄せてしまうことを……。

先日、中学の同窓会でその話が出た。
一人の男子が暴露した。

「あ、そういやぁ、思い当たるフシが……高校ん時にすごくオレを頼ってくる子がいたよ。正直俺はその子はタイプじゃなかったし、もう少し痩せてる別のクラスメイトの子の方が気になってたんだ。でもそのタイプじゃない子が、俺に漢字の読み方から英語の訳し方から物理の問題の解き方とかアレコレいろいろ聞いてきてさ
聞かれた方としては、『わからない』『知らない』とは言えないから、その子に教える為に、自分が一生懸命勉強しちゃったりしてさ、
段々その子のことが気になって気になってしょうがなくなった。いつのまにか引き込まれてた…ってゆうかさ

で、後はお決まり
当たって砕けろ!で勇気を出して告白! ……といっても向こうもオレを頼って来るぐらいだから勝算はあったんだけどね(笑)。それが、めちゃ俺に頼みごとをしてたとは思えない彼女の冷たいアンサー。

『ごめんね~アナタとはいい友達でいたいの』

だとさ、見事に砕け散ったわけよ。ああ、思い出しちまった……。
ただ単に使われてただけ、利用されてたってわけよ。
全く、その気になっちまって馬鹿なオレ、情けないオレ、哀れなオレ」

人の為に何かする、人を助けるとそれをしてあげた方が好きになる法則、援助と好意の関係は心理学でも証明されている。

逆に相手を射止めるには、相手をその気にさせるには、頼みごとをするということ。振り向いてもらうにはお願いをする。好かれようと思うなら相手に依頼する。愛させるには為には援助される側になる、ということだ。

助けるという行為は好意に変わる。それが金銭面だろうが、宿題や勉強を見ることだろうが、なんであろうが、相手の為に何かをするという行為は、この人にこれだけしてやったのだから自分はこの人が好きなのだろうと思ってしまうのである。また相手が困ってるのを助けるというのは優越感も味わえるし、人の為になったという満足感も得られる。

また人間は自分がしてきた行為に執着する。

「男には金を使わせろ」はまさにそうである。キャバ嬢でなくとも男にお金を使わせる、出させることは、「オレがこれだけやったんだ」と思わせることで、女を手放すのをもったいなくさせるのである。男は使った金、落とした金、その相手に使った時間がもったいなくなりその女と別れづらくなるというのである。

「頼みごと」の威力はすごいのである。例え面倒見がいい方でなくとも、世話好きでなくとも、向こうから近寄られ、頼まれると、イヤというのは気が引ける。
「できない」と言うことは「自分に脳力がない」と言ってるようなものと捉えてしまう。
また話を聞いてしまった以上、引受けねば…という責任感とくだらない見栄が出てくる。
人は他人の心の内や弱みを握ってしまうと「何とかせにゃ~」とそれに応えようと頑張ってしまうもの。
何かを相談されれば相談を受けた側は「なんとかならないか」と解決の糸口やいい方法はないかと考え、悩む。相手の置かれてる状況や問題から救いだそうと協力しようとする。

また人は頼られると余計頑張ってしまったりする。しかも自分の脳力以上に努力してしまうことさえある。お金がなくったってどうにか算出しようとしたりもする。

「オレしかいない」
「ワタシしかいない」
という相手にとって自分はオンリーワンでないかという錯覚と、

「コイツは自分にしか救えない」
という陶酔感が自分を頑張らせてしまうのである。

「頼みごとの威力」とはすごいのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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