パートナーとの喧嘩、悪化させないコツ

恋人や夫婦など、大切な人との間で喧嘩になってしまったとき、あなたはどんな風に対応していますか? 「自分からは絶対に折れない!」という人、「面倒なので、悪くなくてもとりあえず謝る」という人、「相手がキレると怖いので、逆らわない……」という人もいたり、皆さん様々です。普段の力関係にも寄るのでしょうが、頻繁に、深刻な喧嘩に発展させてしまうようだと、破局・離婚の原因ともなりかねません。今回は、大事な人との喧嘩するときのコツを掘り下げてみたいと思います。

「自分のほうが正しい」は、『優位』の主張でもある?


喧嘩して『議論』になり、「自分の意見のほうが正しい!」と主張する際、多くは、自分の意見や主義そのものの正当性だけでなく、自分の立場の『優位性』を主張している、という側面を持っています。無意識にも、「俺の意見のほうが君のより正しいのだから、俺のほうが君より立場が上なんだ」、「私のほうが賢いんだから、意見も正しいに決まっているわ」というような勝ち負け・上下関係に関する思いが含まれている、ということですね。

もちろん、政治や裁判、また会社でもディベートやプレゼン等の場では、「相手側に勝つ」ために、より説得力の高い論法で相手を打ち負かす必要があり、こういった『優位性』の主張も効果的です。「相手がどう思うか」などは関係なく、何よりも「勝ち負け」が重要だからです。

しかし、恋人や夫婦間の喧嘩の場合は、あまりこの「勝ち負け」にこだわりすぎると、相手との上下関係を決めるようなものになり、関係を悪化させてしまいがちです。多いのは、感情的になって、「お前は本当に馬鹿だな!」と上の立場から罵声を浴びせたり、「いい加減にしてよ!」と相手の言い分に耳を貸さなくなるパターンです。

こうなると、喧嘩をしていた内容などはそっちのけになり、「あなたはいつも自分が正しいと思っていて、そこが許せないのよ!」と相手を完全に意固地にさせてしまったり、「言い負かされるのはウンザリだよ」と嫌悪感や呆れる気持ちを抱かせてしまったりと、深刻な亀裂にもなってしまいかねません。

先に折れることで、相手も素直になれる


相手が心底キライ、というのであれば仕方ありませんが、意見を主張したいだけ、ということであれば、ベストなのは、「相手との関係を壊さないよう、自分が正しいと思っている方向に誘導できる」ことですね。実はこの場合、むしろ自分の正当性を主張しないほうが、成功する確率が高いことが分かっています。

『負けるが勝ち』という言葉がありますが、相手の言い分を認めることで、議論では負けても、最終的には要求を叶えたり、目的を果たしたりしやすくなるのです。例えば、引越の作業中、相手の作業効率の悪さにイライラして喧嘩をしたとしても、感情的な口論をして、相手がへそを曲げてしまえば、作業はさらにはかどらなくなってしまいます。本来の目的は「引越の作業効率をあげたい」ということですから、これは逆効果ですね。

つまり、「相手が間違っている」と思ってつい責めてしまったとしても、それ以上、「相手に、正しさや事実をもっと思い知らせてやろう」と責め続けるより、先に「感情的になって悪かった」と謝ったほうが、相手も素直になることができ、上記の例で言えば、「私も、もっと素早く作業しなくちゃね」などと譲歩する可能性が高いのです。相手が素直になれば、「こうしたほうが、はかどると思うよ」と、自分のやり方を相手に受け入れてもらうこともでき、「作業効率を上げたい」という本来の目的を果たすことができるのですね。

性格上、「自分の信念を曲げるのが嫌い」という人や、「納得いかないことは、譲れない」という人もいるでしょう。また、「この人は頑固だからしょうがない」と折れてくれる優しいパートナーもいるかもしれません。しかし、その優しさに甘えて、いつも頑固に主張を通してしまうのは、いかがなもの。将来を長い目で見て、「大切な相手と良い関係を築いていく」ことの重要さを考えれば、「この問題で、自分の言い分が正しいかどうか」ということは、小さな問題に見えてくるはず。頻繁にパートナーと喧嘩になる、と悩んでいる方は、「相手より上に立とうとしてはいないか」、そして「相手に勝つことが目的になっていないか」という点について、ぜひ一度、客観的に省みてみるのをおすすめします。
(外山ゆひら)
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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