お金がかかっても「結婚式」は挙げるべき!?

結婚を決めたカップルが、「結婚式どうする?」という話になったとき、正直一番気にかかるのは、やはり費用面。ゼクシィが2010年に調査したデータによれば、全国の結婚式費用の平均は325.7万円で、首都圏では500万円を越えるカップルも珍しくはないそうです。こういった金額を初めて知ったときは、「そんなにかかるの!?」と、ちょっとビックリしてしまったものです。

とはいえ、全体の7割程度の人が親や周囲から何らかの援助を受けており、ご祝儀で戻ってくる分もあったりするので、実際にカップルが負担するのは、総額の3分の1以下というのが一般的だそうですが、とはいえ、やはり大きな額。不況と言われて久しいですが、結婚式を挙げるカップルが減ることはありません。今回は、「沢山のお金がかかっても、結婚式を行う意味とは?」というテーマで調べてみました。

日本人は「通過儀礼」として行いたがる!?


「なぜ結婚式を挙げた(挙げたい)のですか?」という質問に、あなたなら何と答えますか? 外国では宗教的な意味合いが強い国も多いですが、日本においては、社会的な側面が強いとされています。入籍のように法律で定められているものではないですが、結婚式は、『通過儀礼(イニシエーション)』という位置づけなのですね。通過儀礼とは、年齢を通過するときに、経験すべきとされている儀礼のこと。武士にお馴染みの「元服」なども、こういったものの1つです。現代では、新婚旅行や結納などもこれに当たります。「皆が一生に一度経験することだから、自分たちもちゃんと行いたい」、「自分の人生の大きな“区切り”や“門出”として、行っておきたい」と考える人が多い……ということなのですね。

合理的な考え方をすれば、入籍のように法律で定められているものではなく、絶対に行わなくてはならないものでもないし、お金もたくさんかかるし、周囲への挨拶ならば他にも方法があるし、「結婚式など行う必要がない」と考える人もいるでしょう。しかし、社会心理学の見地からすると、こうした「通過儀礼」を行うことは、「自分たちもきちんとした夫婦になれた」という“心理的な絆”を感じるのに役立つ、というメリットがあります。

その後の「結婚生活」もうまくいきやすい!?


また、実際に式を終えた夫婦からよく聞くのが、「結婚式は本当に大変だったけど、2人で頑張って乗り越えたことに意味があった気がする」といった意見。仕事などもあり忙しいなかでの準備は本当に大変で、加えて、金銭や親類関係、人付き合いなど現実的な問題に対処しなければならず、喧嘩も多発。それでも、「一緒に、この大変なことを乗り越えた」ということが2人の絆になり、その後の結婚生活への安心感に変わった、というケースも多いようです。

実際に、オランダはティルブルグ大学のカルミンという学者が、このテーマについて調査しています。572組の夫婦を調べたところ、きちんと教会で挙式をしたり、新婚旅行に出かけたりした夫婦は、それらをやらなかった夫婦よりも、その後の結婚がうまくいっている……という報告をしています。
無論、結婚には様々な事情もあるでしょうし、式を挙げていなくても、円満な結婚生活を送っている方も沢山いらっしゃいます。しかし一方で、面倒なことを避け、お手軽な結婚をすると、同じようにお手軽に離婚をしてしまう……というケースも残念ながら少なくはないようです。ラスベガスでのドライブスルー婚をした浜崎あゆみさんの例なども、記憶に新しいですね。

また、結婚式をしたことが、後々のメリットになる一面もあるようで、経験者たちからは、「あれだけ大勢の前で宣言してしまったら、簡単には離婚できないと思ってしまう」という意見や、「あんなに大変なこと(結婚式)は、一回でたくさんだから……」という声も多数ありました。結婚式が離婚の歯止めになることもある、ということですね。

いかがでしょうか。相手がいる人もいない人も、一度くらいは、自分の結婚式を想像してみたことはあるのではないでしょうか。「結婚式で流したい曲まで決めてある。あとは相手だけ!」なんて微笑ましい夢を語ってくれた男子もいました(笑)。さてさてあなたは、「いろいろ大変でも、やっぱり結婚式はしたい」と思いますか?
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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