“中学生の恋愛”に終止符を打ちたい!

「疲れてきた…奥手すぎる彼」という投稿が寄せられました。トピ主さんの彼は31歳の、真面目で勤勉な男性。しかし、愛情表現に超オクテなので、中学生の恋愛のようである、とのことです。彼の純粋さには心惹かれており、安心感もあるので別れたくはないとのことですが、これ以上、彼をリードしていく自信もないし、また、彼に本当に愛されているのだろうかと涙が止まらない夜もあり、トピ主さんは自信を失いかけている……とのことです。

色んな愛のタイプがある


ひと口に、男女が「恋愛関係にある」と言っても、その関係性は決して同じではなく、それぞれの愛の形があります。カナダの社会学者ジョン・アラン・リーは、多くの人の愛情関係についてデータを取り、分析した結果、「愛情」には幾つかの種類があると定義しています。まずはリーが作成した、愛のタイプを調べるリストをご紹介します。皆さんも、以下の6項目のうち、自分の恋愛観に一番近い意見を、1つ選んでみて下さいね。

(1) 私たちはお互いに夢中で、激しい愛の中にいる
(2) 恋愛はゲームであり、楽しむためのものである
(3) 私たちは性的というより、深い友愛で結ばれている、親友のような関係である
(4) 彼(彼女)のことを考えると心配で不安で、夜も眠れないことがある
(5) 恋愛の相手は、自分の将来にとってどれくらい有利になるのかを考えて選ぶ
(6) ただひたすら彼(彼女)のために尽くしたい。この愛のためならどんな犠牲を払ってもいいと思う

そして、上記のタイプはそれぞれ、以下のように分類されています。

1→「情愛」……言葉や、触れることによる身体的愛に対する魅力を重視する
2→「遊愛(ルダス)」……相手と深く感情的には関わらず、様々な相手と同時に関係を持てる
3→「友愛(ストーゲ)」……興奮するものではなく、安定したもので、友情の延長。兄弟や友人に対して抱く感情に類似
(以上3つが愛情の基本形となり、以下3つは上記の複合で作られる関係になります)
4→「狂愛(マニア)」……愛に憧れ、同時に愛に苦しむ。独占欲が強く、不安が強くなり、相手の愛を得るために自分を傷つけたりもする
5→「利愛(プラグマ)」……現実主義的、実利な愛情。人生設計を考えて相手を選ぶ。このタイプは、安らぎと、自分に合った相手を求める
6→「神愛(アガペ)」……無私の、すべてを与える愛。相手の幸福を考え、自分の利益は省みない。カップル間では滅多にない崇高な愛情

お互いに「求めている関係性」が違っているのかも?


皆さんは、ご自身を反映した愛のタイプがどういうものか、分かりましたか? さて、投稿を読む限りでは、お相手の方は、トピ主さんに3の友情に近い感情を抱いているか、もしくは5の、結婚などの人生プランを見越して付き合っている、ということが考えられます。トピ主さんのほうは、そういった「安心できる恋愛もよいな」と感じつつも、言葉や身体での愛情表現を強く望んでいますし、さらには、「彼に愛されているか不安で涙が止まらなくなる」とのことなので、本来は、1や4の愛し方をするタイプなのかもしれません。このように、互いが持っている、または望んでいる「愛情のタイプ」が異なっているために、トピ主さんはフラストレーションが溜まっているのではないか、と推察できます。

求めている愛のタイプが近いほうが、互いに不満が溜まらないので、うまくいきやすい、という面はあります。お互いが3の「友達みたいな関係」で満足、というカップルもいれば、ゲーム感覚で異性交際をしたい、2のような関係の恋愛が好きな同士もいるでしょう。とはいえ、両者のタイプが一致しなくては絶対にうまくいかない、ということではありません。これはケースバイケースですが、相手の求める愛のタイプを理解し、なるべくそれに応えあう努力をすることで、解消できる場合もあります。

こだわりすぎないでいると、うまくいくこともある


さて、「彼は、どう愛情表現をしていいか分からない」ように見える、とのことですが、交際が初めてといっても、正常な31歳の男性であれば、男女の愛情関係の持ち方については,ある程度はご存知だと思います。勿論、初めてということで戸惑っているかもしれませんし、そういったことに本当に興味がないのかもしれません。そしてもう1つ、トピ主さんからの、「愛情表現をしてくれない」という不満や不信がプレッシャーになっているために、彼がその気になれない……という可能性もあると思います。

愛情表現、仕事、家事など様々な面でそうなのですが、男性は、好きな女性から「信頼されている」「ありのままで許されている」と感じると、本心から喜び、思った以上の能力を発揮したり、活躍したりします。しかし逆に、女性に不信や不満を抱かれていると分かると、自分が、非常にダメな人間のように思えてきて、モチベーションが上がらず、精神的な動揺も感じがちです。これが続くと、「この恋愛はあまりよくないのだろう」とまで感じるようになり、別れを考える男性もいるほどです。

トピ主さんは、お相手の長所も沢山挙げられていましたので、まずは、それをどんどん伝えていき、自信を与えてあげると良いと思います。そして、しばらく愛情表現の件にこだわるのをやめて、「彼はそういうタイプなのだ、しばらく何も期待しないで、この問題は放っておこう、忘れておこう」と放置してみましょう。そうしているうちに、プレッシャーから開放され、自信をつけた彼が、逆に自分から求めてきたりすることもあるかもしれません。もしくは、プラトニックな関係を続けている間に、トピ主さんのほうが、「やっぱりどんなに好きでも、愛情表現をしてくれない男性とは無理だ」という結論に辿り着き、心が定まるかもしれません。

おわりに


今回のテーマに限らず、付き合っている相手に何かしら「不満」を感じたときは、相手に「変わってほしい」「自分の願いを叶えてほしい」とすぐ期待するのではなく、事実を受け止め、「彼はそういう人みたい。さて、私はどうする?」と考え、先に自分の行動を変化させてみるのがおすすめです。勿論、ときどきは相手に、「私はあなたに、ここだけは変えてほしいと思っている」と伝えることで、不満や問題を解消していくことも大切です。しかし、恋愛は本来「自分らしくいること」を許されている関係だからこそ、リラックスでき、プライベートな時間を一緒に過ごしたいと願うもの。相手への“ダメだし”は、なるべく最低限にしたほうが、お互いに心地よくいられる関係が築かれていくかと思います。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

関連記事

今、あなたにオススメ
絶対見るべき恋愛記事5選♡