金銭感覚が合わない女性との結婚に悩む男性

(1)「金銭感覚が合わない女性との結婚。」、(2)「価値観の違い?結婚するか、別れるか。」など、発言小町には、パートナーとの金銭感覚の違いに悩んでいるという投稿が幾つも寄せられています。今回はこのテーマについて考えてみたいと思います。

金銭問題は、「夫婦の不満」ベスト3に入る


恋人期間は、互いの収入についても話す機会も少なく、口座も別々で管理しているカップルが殆ど。そのため、相手の金銭感覚について多少気になる言動があっても、あまり大きな問題とはならないことが多いです。しかし、いざ結婚となると、自分にも直接大きな影響を及ぼす問題となってくるので、結婚を考え始めてから、相手のお金の使い方が気になってきた……という方も少なくありません。

家庭社会科学を研究している、ミネソタ大学の名誉教授デヴィット・H・オルソン氏は、数々の調査や研究から、「どんなに幸せな夫婦においても、何より“金銭問題”で意見が割れることが多く、激しい喧嘩に発展しがちである」ということを指摘しています。また実際に4000人の男女に「パートナーとの口論の理由は何か」について尋ねた調査においても、「金銭問題」は、男女ともにベスト3内にランクイン(参考文献:『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』 タラ・パーカー=ポープ著 古草秀子訳/NHK出版)。さらに、司法統計(家事平成22年年報第18表)での「離婚調停の申立て理由」を見ても、相手の浪費が許せない、生活費を渡さない、等の理由が男女ともランクインしており、金銭問題は離婚の原因になるケースも少なくないことが分かります。

トピ主さんたちは、金銭感覚の合わない相手とは別れるべきか、と悩んでおられますが、上記からも分かるように、金銭感覚が“完全に一致”する相手を見つけることは、かなり難しいことだと言えるでしょう。親子や兄弟でも異なる部分があるのに、育ってきた環境も考え方も違う男女の間では、近い部分はあっても、最初から全てにおいて金銭感覚がピッタリだった、ということは奇跡に近いです。ですので、無理して完璧に合わせようとするよりも、多少の自由度を設け、お互いにストレスが溜まらないような「金銭管理」の工夫を考えていくことが大切です。

互いに納得できる「ルール」決めを


互いが納得できるような「金銭管理」のルールを設けるにあたっては、食費や住居費などメインの出費だけでなく、例えば、医療費や冠婚葬祭、レジャーの費用など、臨時の細かい支出まで話し合い、互いに納得しあっておくと良いでしょう。「価値観」の違いは、そういった細かい部分に出てくることも多いからです。

とはいえ、好きな相手とお金のことで議論するのには、気苦労を伴うものです。ムードがなくなるから、と曖昧にしたり、話し合いが面倒だ、とルール決めをしないカップルもいますが、金銭問題で気になることがある場合、結婚を考えるならば尚更、きちんと話し合っておくのがベターです。「相手を信用して、財布を預けている」という夫婦でも、自分の稼いだお金について、正しく賢く運用や管理がされなければ、不満を募らせるケースは少なくありません。「相手のお金の使い方は気になっても、自分の使い方については(正しいと信じているからか)、あまりとやかく言われたくない」のが多くの人の本音でもあります。どんなに論議するのが面倒でも、一緒に「生活」をしていくためには、お金についての話し合いは必須と言えるでしょう。

さて、ルールを決めるにあたっては、(1)多少の自由度を設ける、そして(2)結婚生活のためにも投資する、という2点を意識するのがおすすめです。(1)は、前項でも触れましたが、完璧に価値観を合わせようとするのではなく、相手が理解できない支出でも、たまにはOK、ある程度はOKにする、ということ。例えば、月に1度は、互いにスポーツ観戦やコンサートへの支出はOK、洋服もシーズン3点までは好きなものを買ってOKにするなど。(2)は、仲の良い結婚生活を維持していくために、多少はお金を使ったほうが良い、ということです。例えば、年に一度は近場でも夫婦で旅行をする、一緒に新しい趣味を始めてみる、週に一度は外食してみる……など。費用制限を設ける必要はあるでしょうが、「節約」ばかり気にするのではなく、ストレスを解消したり、心を満たしたりするためにお金を使うことも、結婚生活の継続には大切です。
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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