「ぽっちゃり」ブーム、どう思う? 女子の「やせ願望」を考える

夏が近づき、ダイエットに励む女性も増えてきました。しかし、これとは逆に、“ぽっちゃり女子ブーム”が、最近メディアで沢山取り上げられているのをご存知ですか? 「カワイイ、柔らかそうでいい、実は嫌いじゃない」といった男性たちの支持や、アジアンの馬場園さん、柳原可奈子さん、北陽の伊藤さんなど、“可愛いぽっちゃり”だと評価されるタレントも数々。昔は「太ってしまうと市販の洋服が着られず、オシャレができない」なんて悩みも多かったようですが、ぽっちゃり専門のブランドなども登場し、“オシャレぽっちゃり女子”も増加しているそうです。

太るのは進化的に仕方ないこと。だからこそ……!?


“ぽっちゃり女子”支持派に、良い点について尋ねると、柔らかそう、母性や包容力を感じる、安心感がある、キャラクターみたいで可愛い……などの声が挙がっています。他にも「一般的な価値観に媚びず、自分の個性を確立して明るく生きていて良いと思う」という声や、中には、「ご飯をつい沢山食べちゃうような、自分に甘い感じが何だかホッとする」なんて意見も。ダイエットや自分磨きの努力に燃え、ランニングしたり食事制限をしたり、という“完璧系”の女子よりも、多少太っていても、美味しそうにご飯を食べ、幸せそうに暮らしている感じの女子のほうが安心する……とのことでした。

確かに、進化の歴史から見れば、「美味しいものに目がない」「食べ過ぎて太る」ことは、人間のとても“自然”な摂理です。いつでも十分に食べられるようになったのは、ごく最近のことで、しかも今でもそれは先進国だけの話。長い生存競争の歴史の結果、「食料があるときは、お腹いっぱい食べようとする」、「糖分や塩分はできるだけ摂取し、脂肪も身体にたっぷり溜め込んだほうが生き延びる」という身体の仕組みになっているのですね。しかし、「本能のままに食べていると、身体に悪影響を及ぼす」ことが様々な研究から分かってきたため、現代の、食料に恵まれた国の人たちは、『意識的に、禁欲的な努力をしなければ、健康的な身体を保てない』という状況に。

“ぽっちゃり”否定派からは、こういった、体型を管理できない性格や、自己統制力のなさが、好ましくないと感じる、という意見も。アメリカや韓国などでは、「あまり太っていると自己管理不足と見なされ、就職できない」なんてケースもあり、“ぽっちゃり”も超えて、あまり太りすぎてしまうと、健康以外にも、マイナス面が出てしまう場合があるようです。

いくら痩せても満たされない!? 女性の「やせ願望」


さて、“ぽっちゃり”ブームが来ていると言っても、一般的には「痩せたい」と思っている女性のほうが、まだまだ圧倒的には多数。実際、普通体型に見えても、痩せたがっている女性はとても多く、男性たちの目にはこれが不思議に映っているようです。こうした心理傾向は、ヘッセビーバーという学者の調査でも明らかになっています。具体的には、85kgの人は⇒75kgに、55kgの人は⇒48kgに、45kgの人は⇒40kgになりたい、などと回答しており、つまり、痩せていようがいまいが、大多数の女性が「今の自分よりも、少ない体重が理想」と考えている、ということが分かりました。

女性の体型基準は「モデル」の影響が大!?


こうした、「痩せているのが、女性の理想体型」という考えは、1960年代、かのツィギーが登場した頃から始まったそうです。以降、女性の「やせ願望」は、男性の好みも超えて、どんどんと進行していきました。この最大の原因は、「マスメディア」の影響と言われています。ミルキーらが行った調査では、ファッション雑誌をよく読む女性たちは、登場するモデルたちが体型の基準になっていて、「自分の周囲の人も、自分と同様に、それらの体型基準で自分たちを評価しているに違いない」と思い込んでいることが判明。そのため、自分が周囲からの評価を得るためにも、できるだけモデルさんのような『理想』体型にならなければ……という考えが芽生えてしまうのです。
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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