「生理的にニガテ」と感じる人、その心理的理由とは?

職場や学校など、大人数の集団のなかには、「生理的にニガテ」と感じてしまう存在が、誰でも1人や2人、いる(いた)のではないでしょうか。「生理的にニガテ」とか「何だか虫が好かない」という言い方をするときは、「ものすごく嫌い」とかでもないし、何か具体的な理由を挙げるのが難しいけれど、でも感覚的にニガテ……といった場合ですね。恋愛対象の異性として、であれば、匂いやフェロモンが生理的にダメ、という場合も確かにありますが、実際には、こうした人は同性異性を問わずいるもの。今回はその理由と付き合い方について掘り下げてみました。

結局、どこか「似た者同士」!?


ペルソナ、シャドウという言葉をご存知でしょうか。普段、「他人に見せている自分」と「本当の自分」には、多少の差があって当然で、マナーや常識として、誰しも、人前には出さない自分の思いや人格があるものです。これを心理学者ユングは、(1)社会生活のなかで、人前に見せている自分(ペルソナ)と、(2)自分の心の奥底にあるもう一人の自分(シャドウ)、と名付けています。

そして、心理学では、相手の行動や性格に、自分の『シャドウ』を感じとったとき、「何だか嫌だな……」と過剰反応してしまう、ということが起こると言われています。「生理的にニガテ(=理由もなくニガテと感じる)」相手は、基本的に、「自分と共通する部分を持っている」人であり、しかも、「自分が持っていると認めたくない部分を、表に出している」人、ということなのです。

無論、自分以外の大勢からニガテだと思われている人の場合は、性格や態度に問題があり、具体的な理由があることが多いです。しかし、特に大勢から嫌われているわけでもなく、自分も極端に嫌いではないけれど、“何となくニガテ”と感じてしまう、そんな相手の場合は、どこか似た部分があるから、という理由である可能性が大きくなります。「自分が欲している能力や長所」を持っている相手に対して、無意識に嫉妬ややっかみの感情を感じ、相手と接するのが何となくニガテ、と思ってしまう場合もあります。いずれにせよ、何か似た志向や似た性格があるということなのですね。

「生理的にニガテな人」との付き合い方


自分に似ているにしろ、「ニガテ」と感じてしまうのは仕方ないことで、一緒にいるとストレスや苦痛を感じるときもあるでしょう。学生時代など精神的に幼い頃ならば、それだけで喧嘩や仲違いも起こったでしょうが、大人なら、スマートに対処したいものですね。距離を置いて付き合うのが一番ではありますが、それができない相手の場合は、以下のような心がけも有効です。

・「刺激をくれる存在」としてプラスに活用する
仲良い相手からは得られない「緊張感」を活用する。自分と似た志向を持つ場合も多いので、ライバルとして考えたり、負けないぞと思ったり、自分を高めるカンフル剤になってくれる存在、と捉える。

・あえて積極的に接してみる
深く話をしてみると、違った一面が見えてくることもある。そうして良いところを探し、意識的に褒める努力をする。短所と感じる部分でも、「でも、こういうときにはプラスに働く性格だよな」と考え直すようにすると、さらに効果的です(例:しつこい⇒粘り強い、喜怒哀楽が激しい⇒裏表のないオープンな性格など)。

・割り切る
上記の努力をしてみても、どうしてもニガテ意識が消えない、という場合、最終的にはこれだけです。深く感情を交えず、仕事や作業のために接するだけにして、割り切るようにします。

いかがでしょうか。特定の誰かに対して「何となく噛み合わないな」と思ったときは、すぐ「ニガテ」と意識してしまわず、「もしや、自分と似ているからなのかも……」と一旦考えてみるようにすると、少し客観的に見られるようになり、意識も変わりやすいので、皆さんもぜひお試しを。相容れなくても、「所詮は、似た者同士か」、とちょっぴり親近感が湧くこともあるかもしれません。“同じキャラは反発しあう”、とも言えますが、何もかもがそっくり、なんて相手は滅多にいないので、相手が持つ、「自分にはない、別の良い点」を探すようにしてみると、苦手意識も和らぐはず。他人を「ニガテ」と感じながら接することは、自分のストレスにもなりますので、思い当たる方は、ぜひ上記ご参考下さいね。
(外山ゆひら)

EDITOR

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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