“据え膳食う”のは草食男子の恥! 小食で偏食な彼らは「必要なもの」以外は食さない

草食男子は飢えていない。ハングリーでないので自分からはアクションを起こすことはない。
「俺の存在に気づいて欲しい」
「いつの日か向こうから誘ってきてくれる」
「女性の方から告白して来てくれる」……なんていう夢物語を持ってたりする。
草食系は意外と乙女。自分の世界に引きこもり“眠れる森”で王女樣の迎えを待っているという話を前回した。

女性に興味はあっても女性とのやり取りは彼らには非常に大変なこと。誘いたくともコミュニケーションが不慣れなため、自分から狩りに行くことはない。自分に自信がなくて、恋愛はしたいけども女性を誘えない人は多い。一歩を踏み出す勇気がない彼らには“きっかけ”さえ与えてあげれば、ヤル気になる。自信を持たせてさえあげれば食いついてきたりする。

しかし、こっちが“きっかけ”を作ってあげてても“何もしてこないこと”と、ご立腹の女性はとても多い。草食男子仕置人である私のところへ「聞いてください!」というヘタレ草食男子への怒りや不満を抱えた女性の相談によく出くわす。

「デートしてあげたのにその後なにも言ってこないんです!」とか
「お店出たら『じゃ、バイバイ』……って送ってもくれずに帰っちゃったんです」とか
「三回会っても何もしてこない!」……という彼女たち。

俗にいう三回説。確かに男女が二人きりで三回も会うということは意味があると言われてきた。惹かれている、興味がある。異性として意識している、深い関係になることを期待しているからこそ食事に行き、デートをする。
そして三回目が運命の分かれ道。ただのメシ友で終わるか否か……? などと言われてきた。しかし、この三回説は草食男子には当てはまらない!

二人で会ってあげた……イコールお膳立てを整えてあげた、にもかかわらず彼らが行動を起こさないことに怒りを覚えている女性たちは思い違いをしている。
「手ぐらいつないで来てもいいのに……」
「別れ際にハグやキスぐらい……」
「こっちが断る、断らないは別にして誘ってきても良さそうなのに」
「男じゃない!」
「そっちも私からリードしなきゃいけないの?」

この人ナニ考えているのかわからない、二人きりで会っても手を出してこないなんて! と草食男子にイライラし失望しているわけである。しかし、彼らからしたら「何もしてないと言われても……」である。

がっついていない彼らは何でも食べることはない。また食欲のないときに「食べろ」は無理。そして彼らは危険な者には決して手を出さない。よくわからない未知なもの(好きになるかどうなるかもわからない相手)に手出しして厄介なことになったら困る。

また会ってあげたとかデートしてあげたとか食事に行ったとか、それぐらいのことで手を出すなんて考えらないことである。またこれらは彼らにとって“キッカケ”になんてならない。男として女を落とすのは当たり前、目の前の女を口説くとか、とりあえず女性に恥をかかさないように誘う、とか“お持ち帰り”……なんて彼らにはありえない。まるでドラマのような出来事である。

うっかり終電をのがしてしまい朝までいることになったとしても彼らは一晩一緒にいても何もしない。女性がすぐ横に寝てても背中を向けるのだ。またちょっかい出すどころか優しく布団をかけてくれるであろう。特に、傍から見て容姿がまぁソコソコでファッションセンスもさほどダサくない、そして案外自分の容姿に自信をもっているナルシスト系の草食系。そんな草食男子は特にそうである。

「いい女がいたら俺だって行くよ」
「好きにさえなれば俺だって行動するよ」
そんな彼らはあえて手など出さない。

恋愛以外のことに喜びを見出し、趣味や自分の世界を持っていたり、恋愛や生身の女を面倒だと思ってるタイプは据え膳など食わない。目の前の与えられたもの、差し出された生物は「とにかく食べちゃえ」なんて貪欲さなどない。

食べたくないものに無理やり食べさすことなど無理!
さて、こうした食べない小食男子や偏食男子が増殖しているわけだが、そんな草食男子をどうやって恋愛の世界に引っ張り込むか? 火をつけるか? である。彼らは自分の世界に満足し、住みよい世界に心地良く安住しているのでそうそう火はつかない。一昔前のいい女……つまりちょっと生意気で手に負えなそうな“無理目な女”を狙い、それを落とすのは男の勲章でもあり自慢でもあった。

しかし、草食系は無理なことや背伸びをすることは嫌いである。見栄をはることにも意味は無い。いい女を連れて歩くこと、またそれを周りに羨ましがられることで自分の満足感を得る人種ではない。(逆に彼らは周りから見てどうなんだという評価は気にしないので自分がいいと思ったものに対して揺らぐことがない。ゆえに浮気も少ないともいえる)

俗にいういい女……つまり肉食系男子が好むような、そそるような、落としたくなるような女は彼らには興味ナシ!どころかパスなのである。

彼らにとってのいい女は、得体の知れない女とか小悪魔とか美魔女とかなどではない!

ライトな付き合いができる、自分の世界観を壊さない安心できる相手なのである。お色気ムンムンのサービスなどより、自然に話せる、なんとなく仲良くできる相手がいいのだ。過度なアプローチには警戒するし、また重いのも鬱陶しい。

恋の駆け引きなどは厄介。
偏食男子の彼らに二人で会っててもこれは“デート”をいう感覚をもたせてならない。デートというと男はウキウキ有頂天になる、のは過去の話。彼らにデートという任務では重いのだ。

デートというとどこかで男女がするもの……という頭があり、男女のやりとりや交際に慣れていないシャイな彼らには「デートはこうだ」と決めつけられるのも困るし、「男はこうあるべき」とか思われるのも御免なのだ。
男がリードしなきゃいけないとか、女として扱うとか非常に面倒なこと。そう、“これはデートではない”ような、デートらしくないデートがいいのだ。大袈裟な感じや特別な意味を持たせない。軽く食事とか飲みに行く、気楽に会えるような感じでただただ回数を重ねていけばいいのだ。

アクティブなデートやロマンチックデートに無理に引っ張り出さない。お洒落なバーとか夜景の見えるなんたらとかオススメデートスポットは疲れるだけ。もし出掛けるならのんびり動物園とか水族館とか遊園地とかピクニック。

自然体の彼らは楽チンで安心なのが一番だ。
彼らにはモテテクを披露する必要なし!女子力など通用しないし、そんなもので釣ることなどできない。じらす、とかフリをする、ポーズとか……何回かのうちの何回かは断るとか、自分からは連絡しないとか、わざとメールの返事を遅らすとか……こんな時はこうするというような本に書いてあるような恋愛マニュアルテクニック、ボディタッチとか、目力とかなど要らない。勝負服だの、露出の高い服、セクシーアピールもきっちりメイクも必要なし。

小手先の作戦、やりとりや会話の計算することも、面倒な事は一切不要である。
そういうことをされること自体、彼らには面倒くさいのである。彼らにはそれこそ“こちら側も自然体”でいいのだ。深く考えずに思い込まずに、軽く友達感覚で会い続ければいいだけ。誘うのはいつも私からでもすぐに「脈なし……」と諦めてはならない。急かしてはならない。火が着くまでに多少時間がかかるのだ。
煮え切らない草食クンはじっくりと温めるに限る。

無理な要求をせず、すぐに愛情を求めず、無理に食べさせないこと……これを守れば大丈夫。
小食で偏食な彼らは無駄にガツガツ食べないのだから。本当に好きなもの、必要なもの、自分にとって安全なものだけを食すのである。

「好きになれば動く」
彼らは食べたくなれば食べるのである。それが彼らの食生活であり生き方なのだ! 人の食生活などそう簡単に変えられない。草食男子攻略法は“諦めないこと”。必要なのは女子力より忍耐力である。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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