匂いとエッチの因果関係? 匂いの元は自分で消し去ろう

朝の満員電車……。おっさん臭とポマードの臭いでげんなりしたことはないだろうか? キツイ化粧の匂いや香水もいただけないが、タバコの匂いと加齢臭のミックスだってキツイ。特にエレベーターや満員電車など個室に押し込まれた時に避けようのないのが匂い。悲しいかな好ましくない香りを嗅ぐと誰でも不快になり気分はブルーになる。またこの時期は汗をかくことも多くなり、これまた放つ体臭もタダモノではなくなる。濡れたゾウキンをそのままずっと放置してしまったような匂い……側で息をしなければならない者にとってこれは辛いなんてもんじゃない。

それなりの体臭対策をしてればいいのだが、無防備に自分の匂いや汗への対処をしていなかったり……、また一番困るのが自分の臭さがどのくらいのもんだか自分の匂いに全く気づかない場合である。女性は意外と匂いに敏感であり、ある程度は体臭対策している人は多いが、男性は匂いにさほど敏感ではない。この香りに敏感な女性にとっての悩みは、“相手の匂い”である。

そう、自分の放つ香りでなくパートナーの放つ香りに困っている女性は多い。特に華麗臭でなく“加齢臭”! ただの汗臭さならシャワーやお風呂に入れば汗臭さは拭えるが年中“加齢臭”が漂うのは厄介である。

中年を過ぎるとそろそろ香ってくる頃である。(※人によっては20代から香るケースも)

加齢臭はノネナールという物質が匂いの原因であり、男性は皮脂の分泌が多く男性ホルモンとの関係で女性よりも早く、そして強く匂うのだ。

私は30代から50代の女性達を集めて聞いてみた。

●パートナー(夫、恋人、愛人)が匂うか。またその匂いが気になるかどうか?

「男の匂い」と聞いて皆、めちゃくちゃ食らいついてきた。
やはりパートナー、相手の年齢が40代以上の人達は匂いを感じるしとても気になると答えた。
……が、「うちの旦那、7歳も年下なのよ。私には関係ないわ」と鼻高々に答えた奥さんがひとり。これから相手をみつける女性には年下の夫がお勧めのようだ。

●加齢臭なる、その匂いとはどんな匂いか?

「ロウソク!ロウみたいな匂い」
「古い油のような匂い」
「チーズ、ブルーチーズみたいな匂い」
「発酵しすぎた食品の匂い」
「古本の匂い」
などなど。
“古い油”という表現が一番多かったが、歳を重ねていくと古い油から古本の匂い、かび臭さへと移行していくようだ。匂いも年齢の経過ともに変化する。おじいちゃんになるとずっと開かれない、かび臭い古本の香りが漂うのか?

●その気になる匂いを相手に伝えたか?

「もちろん伝えた」との答えは多数だったが、相手が旦那でない場合は伝えていなかった。長年連れ添って家族になっている場合は言いやすいが結婚していないと言えないことが判明。

●なぜ伝えられないか?

「相手を傷つけてしまうから」
「言いたいけどどう伝えていいのか分からない」
「本人に責任はないから」
など。
臭いより愛の方が少し優っているのか?
仕方ないとガマンしている状態である。

●一方、伝えた派に聞く。旦那にはどう伝えたか?

「ハッキリ『臭い!』って言い放った」
「ねぇ、なんか気づかない?」
「顔を会わせる度に『臭うんだけど……』と呟く」
「旦那のそばには寄らないようにし臭うことをゼスチャーしている」
など。

「アンタッ!この臭い嗅いでみなよっ!」と旦那の脱いだシャツを投げつけた恐妻も。
「近寄らないで」「あっち行って」うざがるように「しっしっ」とする奥さんも。旦那は犬以下か?

●それを伝えて相手の反応は? 気にするようになったか?

「『オレ、そんなに臭いか?』と寄ってきてわざと自分の体臭を嗅がせるの。開き直ってんのよ、ムカつく」
「旦那がファブ◯ーズを持って来て『俺に全身かけてくれって』」
「あら、うちのは自分で自分にシュッシュッとふりかけてるわ。セルフ式よ(笑)」

うう~ん。しかしこれはお部屋やジュウタン、ソファーなどにまくスプレー。人にかけるものではない。あくまでお部屋の中の防菌、防臭効果の商品で加齢臭用ではないと思われるが……。宣伝効果で使用してる人は多かったがそれで加齢臭対策? すると「大手化粧品メーカーの“加齢臭対策用”のボディソープとシャンプーを旦那に買い与え使わしている」という前向きで心優しい奥さんが!!

「へ~。すごい」と皆感心。しかしこの貴重な意見はすぐ撤回された。
「でもだめ、だめ……。お風呂から出たあとはイイ感じなんだけどその時だけ。朝になるともう臭い。枕から香る臭い。朝からその香りを嗅ぐと悲しくなる……」

「私はもう諦めて別々の部屋にしたわ。一緒になんか寝られないわよ」
「実はうちも……。40後半から年々匂いがきつくなってきてもう耐えられなくて、旦那がいつも過ごしている書斎のドアが開いてるだけでも匂うのよ。旦那は中途半端にドアを閉め忘れるから私がスグ閉めてる。よその部屋に匂いが充満しないように」
「うちは部屋もないし狭いから……洗濯物を別にするくらい。早く子供が一人前になって出てくれればね」
「うちは旦那が自営業だから……旦那は殆ど家で仕事するから仕方なく私が外に出るようにしてる。スポーツクラが避難場所。そこにずっといたほうが快適よ」

こりゃ~大変だ!
加齢臭が原因で離婚しそうな勢いだ。

しかし今回リサーチした女性たちは旦那を変えるより生活を共にしながら相手を避けたり、匂いを嗅がないよう回避している。旦那の加齢臭は野放しにされているのが現実だ。
 
●ツッコンで聞いちゃうけど、夜の生活は…?

「無理無理!」
「あり得ない~」
「汗かくと余計匂うじゃない?」
「そばに寄るのもヤなのよ。ハグなんてキモぃ~」
「口臭もキツくなってきたからキスするのだってもうイヤ」
「背中向けて旦那の方は向かないようにして寝てるわ」
「誘われても寝たフリしちゃう」
などなど。
 
もともと「旦那となんて」って感じなのに……それで臭いが加わったらますますやる気にならないという。
旦那でないパートナーとの場合でも以前より燃えない発言アリ。

臭いのもとを経ち切らないとエッチの回数にも係わってくるのだ。

30代の女性が打ち明けてきた。
「もう8年も付き合っている年上の彼氏がいるんだけど彼は50過ぎで……。最近匂いがキツくなり気になって気になってしょうがない。彼のことは好きなんだけど……。
例えばデートで手をつなぐでしょ?すると手が汗ばんでくるじゃない?手を離したあと自分の手の平がめちゃくちゃ匂う感じなの。家に帰って洗っても洗っても匂いが残ってるの。なんだか悲しい……」

うわ~それは切ない。
匂いは実際とれているはずだが、多分香りが記憶に残っているのだ。
そう、たとえ臭い場所から離れても、匂いの元から移動しても、すぐには鼻についた匂いは消えない。覚えているのだ。人間ってすごい。あ、そうか、嫌な事ほど覚えてるもんだわな。

嫌な匂い、気に入らない匂いは、シャットダウンできるような仕組みが備わってりゃいいのに。
不快になる香りは嗅がないような機能や能力が人間に備わっていればいいのに。
そうすればパートナーとずっとずっと寄り添えるのに……。
加齢臭グッズは沢山出ている。男性用の制汗剤、デオドラントシート、サプリ、ガム、ソープ、ミスト、下着……。しかしこれらは男性自身が自ら気遣い、進んで購入し使ってくれないと問題は解決されないのが現状なのだ。

彼女という立場では言いづらいし、彼氏に加齢臭グッズなどプレゼントできない。
そして、奥さんという立場では「臭い!」と事実を突きつけ本当のことを教えてはくれる、が、文句は言ってくれてももう旦那を改造することに興味も関心もないし、中高年のオヤヂ臭にお金を出したくないのである。
 
自分の匂いは自分で消すしかないようだ。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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