結婚生活の「分岐点」をどう乗り越える?

単調に見える「結婚生活」の中にもいわゆる「分岐点」のような時期が必ずあります。妻の出産・子どもの受験・夫の転職や転勤・住宅の購入・連れ合いの病気・子どもの独立や結婚・定年退職。

このような時期には、夫婦が「正面から向き合う」ことが必要となっていきます。ところが、そのあたりがなかなかうまくいかないのが現実です。

妻の出産のときに、夫の仕事が転機を迎えたり、夫が転勤になったタイミングで子どもの受験が重なったり。

「家族だから、何も面と向かって話し合いをしなくても大丈夫」
「連れ合いは、私のことをよくわかってくれているから」

お互いに漠然とそんな風に思っていると、相手の悩みや不安に気づかなかったり、連れ合いの決断を支えてあげられなかったりすることに……。

「仕事を辞めたい」と夫が言い出し……


ある日、夫が浮かない顔をして、夕飯のときに話しかけても上の空。普段から口数も少ないし、何か会社で嫌なことがあったのかな。

気になりつつも自分も仕事と家事に追われて、夫の話を聞かずにいたら……。

「意にそわない部署に異動になってしまって、やり甲斐もないので転職したい」
「嫌な上司にこの先も仕えなければならないのは耐えられないから、自分で会社を興したい」

私の身近なところでも、ある日突然このような話を夫から切り出されて、仰天したり戸惑ったりした人は、案外多いのです。

このようなときに「会社をやめるなんて根性がなさすぎる」「わたしたち家族の生活はどうなるの!」などと、動転して夫に詰め寄ったりした人もいます。

もちろん、結婚は「生計を共にする」関係ですから、そう思ったり考えたりすること事態は自然でしょう。

ただ、ここが肝心なところなのです。相手も、よくよく考えた上で自分なりに苦渋の決断をしなければならない必要性に迫られ、あなたに話を切り出したのです。

もし、あなたが連れ合いの話に耳を傾けなかったら、相手は「最大の理解者」を失ってしまうことになるのです。

どこまでお互いを知っているかが試される時


このようなときに、相手と正面から向かい合えるのかどうかが「結婚生活の肝」なのです。

まずは、相手の相談を一旦受け入れてあげてください。「会社をやめたい」と思った経緯を話せる雰囲気を作り、否定したり意見を言ったりせずに、とにかく聞き役になることです。

それだけで連れ合いは「一人で悩んでいるのではない」という安堵をわずかながらでも得るでしょう。

そして、ここからはあなたが相手と暮らしてきた中で、あなたが連れ合いをどこまで知り、理解しているかが試されます。

今の職場に居続けたら、彼はダメになってしまう人間なのか。連れ合いは今の仕事を辞めてしまっても、自立して新しい仕事でやり直せる人なのか。今の会社で再浮上するチャンスを待ったほうが、彼のためになるのか。あるいは、彼の持っている能力や才能を活かすには、仕事をやめるほうが適切な選択なのか。

社交的か、職人気質なのか。緻密なのか、大雑把なのか。打たれても這い上がるのか、支えがないと脆い人なのか。

「一蓮托生」という瀬戸際で、相手の人となりや考え方を見つめ、進むべき道を一緒に決断をする。そのとき「連れ合いの人となり」がお互い改めて見えてくるのです。

進むも退くも、どちらにしてもこの「分岐点」を二人で乗り越えたとき、お互いが「夫婦として支えあった」という実感と、感謝の年が沸き起こってくることでしょう。

家族といえども、普段はそれぞれのやるべきことに向かっているのが自然です。でも肝心なときに「向き合う」ことが「夫婦」の要なのです。
(初音/初音と綾乃)
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