「~じゃないですけど」=この言葉、気になる? 気にならない?

ものごとをストレートに言わないえん曲表現は、日本語が持つ特徴のひとつです。古くから、日々の会話においていろいろなフレーズが使われてきました。

 ・~~系
 ・~~みたいな
 ・~~的な
 ・~~だったりする

最近気になっているのが、「~~じゃないですけど」。たとえばこんな風に使われています。

 「聞いているうちに、泣けてきた、じゃないですけど、そんな気持になりましたね」
 「契約破棄、じゃないですけど、それぐらいのことも考えさせてもらいます」
 「直行便じゃないですけど、そういう電車・行き方ってありません?」

いずれも、本来であれば、

 「涙がこぼれそうな熱い気持ちになりました」
 「契約を再度新しく結び直すことも視野に入れてます」
 「たとえば直行便のように、早く行けるような行き方ってありますか?」

と言ったほうがより正確なはず。
 
それでもとっさに言葉が浮かばず、「ぼん!」とまず、強く分かりやすい言葉をぶつけてしまう。で、すぐに「それではないのだが」と否定。「それに類したものを察してください」という話し手の意図が現れます。
 
「嘘でもいいのでとりあえず言ってしまって、あとからフォロー」という作戦、相手の気持ちをがっとつかむためには有効手段ですが、乱用・悪用は避けたいもの。
 
政治家などが
 
 「『即解散』じゃないですけど、それぐらいの態度で臨みます」
 「消費税の税率は『10%~15%』じゃないですけど、それぐらいの上げ幅を考えてます」
 
などと言い始めたら、面白いような怖いような。
 
「隠れた流行語」じゃないですけど、ちょっと気にかけてみてください! 意外と耳に残りますよ。
(五百田達成)
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