同棲をうまくいかせるために、気をつけておくと良いこととは?

「同棲すると、別れる率が高いらしい」、そんな説を聞いたことがある方も多いはず。確固たる裏付けはありませんが、主に、経験者の失敗談から来た説かと思われます。恋人たちの別れには様々な要因が絡んできますので、同棲をしてもしなくても、結局はうまくいかない相手だった、というケースもあるでしょうし、しかしやはり、一緒に住んだことが別れる原因になってしまったケースも沢山あるでしょう。皆さんは恋人に同棲しようと提案されたら、踏み切れますか?

実際、数字だけで見ると、日本では、積極的に同棲をしているカップルは非常に少ない状況。平成17年度版の国民生活白書によれば、最も多い25〜29歳の世代でも、同棲中の男女の数は全体のたった3%程度。現在同棲中の人、同棲経験者の人の割合自体は年々、増加傾向にあるとはいえ、同年代の同棲中の女性の割合が、例えばスウェーデンでは43%、フランスやオランダで33%ですから、同棲に踏み切る日本のカップルの割合は、非常に少ないことが分かります(国際連合「世界の女性」(2001年))。

部屋の“なわばり決め”が重要!?


同棲生活をしてみて、お互いに快適であれば、その相手との将来を考え始め、「結婚」に繋がっていくのが自然な流れです。しかし、そうはならないカップルもいる。同棲が破綻してしまう理由の1つに、「なわばり意識」の曖昧さを指摘している学者もいます。

例えば、アメリカの心理学者ロジャー・ローゼンブラッドは、同棲中のカップルと、結婚しているカップルの両方に、「マイカップを持っているか」「自分のクローゼットがあるか」「ベッドのどちら側で寝るか決まっているか」「自分の小物を置くプライベートスペースがあるか」といった内容の質問をし、回答を集める実験をしていますが、その結果、結婚しているカップルほど、これらの質問にイエス、と回答した数が多いことが判明。

つまり、結婚して共同生活を継続させられているカップルほど、マイカップを持っていたり、自分のプライベートスペースを住居内に確保できている、ということです。一見すると、生活雑貨を一緒に使ったり、お互いの居場所など特に決めずに暮らしているほうが、仲も良く長続きするカップルのようにも思えますが、実際には逆なのですね。

「なわばり意識」は、『パーソナル・スペース』とも呼ばれますが、人にはそれぞれ、心地よいと感じる他人との距離感があり、このパーソナル・スペースを侵されると、不快感やストレスが芽生えます。恋人や家族は、人間関係のなかで最も密接した距離が許されていて、0~45cmという近接距離もOKな関係とされていますが、とはいえ、どんなに好きな相手と一緒でも、「自分のなわばり」は、精神衛生上、必ず必要です。相手と自分の境界が、物理的・精神的にもあいまいで、互いのパーソナル・スペースも確保できていないような同棲生活を続けていると、無意識にストレスがたまり、うまくいきにくくなる……という一面はあるのかもしれません。

同棲は、「居心地のよさ」が最重要!?


ということで、お互いに居心地よくやっていくための具体的な対策としては、自分専用のモノやスペースをお互いに確保すること。使う食器や寝具なども、それぞれ自分の好きなものを選んで専用で使ったり、他にも、自分専用のソファーや収納スペースがあることなども良いでしょう。細かな部分ではありますが、これらを留意するだけで、お互いに居心地のよい生活ができやすい傾向があるならば、やってみて損はないのかも……!? 見る番組や音楽、空調の温度や水回りの使い方など、共同生活では、必然的に相手に合わせなくてはならない部分はあるものですが、その分、お互い自由にできるところは、できるだけお互いの好きなようにしあえるとベターかもしれませんね。

「好きだから、ただ一緒にいたい」という気持ちから始まる同棲は、一見とても幸せな生活ですが、結婚と違って、明確な責任や法的な契約がないので、うまくいかなくなったときに、あまり努力をせずに放棄してしまいやすい面もあります。だからこそ、継続するためには、「居心地の良さ」が必須なはず。お互いのなわばりやパーソナル・スペースに配慮する意識を持っておくことは、その助けになるかと思います。現在進行中の方、そろそろ同棲を考えているという方、ぜひご参考下さいね。
(外山ゆひら)
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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