「専業主婦なんてとんでもない!」と考える夫の特徴

誰しも自分が望まぬことは受け入れたくはないだろう。
しかし、女性は自分が望まないことを時として受け入れなくてはならないことがある。自分の意思で決断したり物事を選択する余地などはなく、有無をいわさず自分のしたいことやりたいことを切り捨てるしかないときが……。環境や状況の変化に逆らえず嫌でもその流れに従わなくてはならないことがあるのだ。

特に結婚においては家族や生活のために犠牲となることさえある。

私の知人が旦那の地方転勤に伴い、今までの生活を手放すこととなった。住み慣れた街、快適な生活環境、仲のいい友人達……それらを全ておいて新天地で生活をすることになった。夫婦として一緒に生きる以上、自分の仕事を辞めてついていくのは仕方のないことと彼女は結婚後も続けていた長年のパートの仕事もやめることとなったのだ。

引越し先では友達や知り合いなどいない。未だ母親になっていない彼女は公園や散歩などで子供を通じてママ友や友好関係を作ることも出来ず、なかなかその街にも生活にも馴染めずにいた。また仕事を探し回っても自分を雇ってくれるところも、受け入れてくれるところも全く見つからない。

一方旦那の方は職場には話相手がいる。歓迎会で紹介されて、同じ課の人と飲みにいける環境にもなり気晴らしもできるが彼女の側には話相手など一切いない。社会と精通しどこかに所属していないと誰かと関わりたくとも関わることができないのだ。

夫は仕事場に救われている。惨めな孤独感を味わうことはない。知らない土地でたった一人で、家に取り残された彼女はただただ夫の帰りを待つしかできなかった。

しかしそんな折、その旦那は彼女に
「家にいないで働け!」「いい加減に仕事しろ」「早く稼いでくれ」「お前はいいな、何もしないで……」と文句を言うようになったのだ。
彼からしたら“外で仕事をしていない者”“職を持たないもの”とはサボっているとしか映らないのだ。
別に彼女はラクしたいわけでも、家でのんびり過ごすことを望んでいるわけでなく、仕事をやりたくともさせてくれる場所がないだけだ。

「好き好んでここについてきたわけじゃない……」
「仕事がある人にはわからない」
「誰のせいで私が仕事を辞めたと思ってるの?」
「こんなとこからもう出ていきたい」
「私だけ犠牲になっている」

彼女の不満は募るばかり……。
しかし、彼女は出ていくところはない。食わせてもらいたいわけでなくとも自分には経済力がない。仕事もお金もないのに今飛び出しても生活ができない現実。いたくないこの居場所にいるしかないのだ。

彼女の例だけでなく「家にいないで働け!」というイマドキ男は多く存在している。「オレについてこい」とか「オレが食わせてやる」などというセリフはバブル崩壊とともに終わった。その時代、女は結婚したら仕事を辞めるのは当たり前。会社は新卒や若い子じゃなきゃ雇わないしずっとここに居座られちゃ困るという風潮。年齢を重ねた、経験を積んだ女子社員の居場所がある会社など皆無に等しかった。寿退社は社会の常識、専業主婦になるという構図であった。

しかし、今は「オンナも結婚してからも稼げ」である。
年齢層でいうと団塊ジュニア以下、ロスジェネ世代である。1970年半ばから80年くらい。年齢にすると30歳から
半ばくらいだろうか。彼女の夫もこれに当てはまる。

背景としては男女平等の雇用が騒がれ“母親が社会進出し出した”世代。
「女性が外に出て働くことを推奨された時代の母親から産まれ」、 その「働く母親」の背中をみて育ってきている!また学校では「男女平等教育」。女も外に出て働く、男も料理裁縫するなどというような教育を受けて育ってきている。
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この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニスト 大手ポータルサイトにて数々のコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題は得意。文章セミナー、婚活セミナー講師も務める

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