聞いたのに聞いてない、見たのに見てない。なぜこんなことが起こるの?

「伝言ゲーム」って、昔やりましたよね。最初の人から順番に後ろの人に伝えていくうちに、どんどん違う内容になっていくというあれです。

人は話を聞きながらも、それを自分なりに解釈してしまいます。また、自分が関心のあること以外は聞こえなかったり。

よく小学生が遠足に行って、最初に見たゴリラに大変興奮し、それしか目に入らなく、帰ってからお母さんに「キリンはどうだった?」と聞かれても、「キリンなんていなかった」と答える、なんてことがあります(もちろんキリンは見ているのです)。

また、人は最初の数分で相手の印象を決めてしまい、あとはその「確認」を続けるだけという研究結果もあります。

たとえば面接で「この人は優秀に違いない」と思ったら、職歴に空白があっても「この期間はどんな有益なことを勉強されてたんですか?」と尋ねてしまう。逆に最初の数分で「この人は優秀じゃない」と思ったら、その空白をネチネチと問いただしてしまう。

似た話で、被験者にある映像を見せた後に「ビデオに出ていた校長先生はどんなメガネをかけてましたか?」と聞くと、「丸いメガネ」「黒縁のメガネ」などと回答が返ってくるのですが、実はメガネなんてかけてなかった、という実験もあります。

このように、先入観、偏見、誘導、興奮などによって、人の感じるもの・見るもの・聞くものは大きく違ってきます。その人に悪気はなく真剣にそう信じているのも特徴です。それだけ、人の感じることは不正確だということです。

人は自分に関心のあることしか聞かないし、どれだけ正確に聞いているつもりでも、バイアスをかけているのです。誤解や行き違いを最小限度に抑えられるよう、十分集中して相手の話に耳をかたむけたいものですね。
(五百田達成)
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